芋子「小野先輩。来月の滝口君とのデートで着る服なんですけど、こんなのはどうですか?」
小野「さっきから熱心に女性ファッション誌を読んでいてどうしたと思っていたが、そういうことか。そもそも滝口に告白されたと言っている5回目の記事(画像参照)が削除されているから、ちゃんと説明しないとブログの読者が混乱するだろ」
芋子「失礼しました。私は昨年の花火大会で滝口君に告白され、迷いはしましたが結果的に付き合うことになりました。その後も順調なお付き合いが続いています」
小野「で、彼女も居ない僕にその質問をするのは、幸せ自慢というやつか?」
芋子「お願いします。先輩は私が唯一相談できる男子なのです」
小野「……そ、そうか。それなら致し方ない。そのファッション雑誌(『non・no』2018年3月号)の中から、男性目線で良いと思うコーデを選定してみよう」
※以下、あくまで個人の見解であることをご了承下さい。
<女性のファッションのインフレ化>
芋子「というわけで雑誌をパラパラめくって見てもらっていますが、いかがですか?」
小野「うーん、全体的に良いよ。良いんだけど、レベルが上がりすぎというか、インフレしすぎではないだろうか」
芋子「どういう意味ですか?」
小野「昨今の女性のファッションは、男ウケするかどうかにあまり重きを置いていないような気がする」
芋子「それは言い過ぎではないですか?」
小野「どちらかというと、女子会とか、女性同士で会う時の為のファッションなんだよね。他の女子には負けたくない、みたいな。そんなライバル意識的なものが紙面から伝わってくる」
芋子「まあ一つの意見としては受け入れるべきなのかもしれません」
小野「うん、そう思って欲しい。こっちも言いづらいよ。言いづらいけど、誰かが男性の意見を言わないといけないと思うんだ。だからこそ一個人の見解として言う」
芋子「どうぞ」
<女性のファッションに求めるもの>
小野「僕の場合は、ぶっちゃけ女性のファッションに多くを求めていない。例えばデートなら、フレアスカートを履いていればそれで良いかな」
芋子「えっ、それだけで良いのですか?」
小野「動くとふんわり揺れるじゃん。それだけで素敵だと思う」
芋子「やはりミニのほうが良いですか?」
小野「いや、膝丈かミモレ丈くらいで良いよ。短くする必要性を感じない。なんかそれも勘違いされていそうだけど、ミニスカートに魅力を感じる男って、実はそんなに居ないと思う。確かにミニがステータスの時代もあったと思うけど、今なら“やりすぎ”とか“あざとい”になるんじゃないかな」
芋子「そんなものですかね」
小野「あと、春デートで一つポイントがある。デートの日を3月の少し暖かくなってきた頃に設定し、思い切ってタイツを履かない」
芋子「生足を見せるわけですか」
小野「言い方が嫌らしいよ。冬デートで黒コートに黒タイツが長らく続いてからのノーコート、ノータイツは萌える。ついでに萌え袖とベレー帽も加われば尚良し。これは春にしか出来ないテクニックだから要チェックや」
<何を参考にすべきか>
芋子「ファッション雑誌のファッションがインフレしていて、男性はそこまで求めていないとするなら、他に何を見て情報を得れば良いのでしょうか」
小野「情報源は色々あるけど、良いことを教えよう。声優のファッションを参考にするんだよ」
芋子「ええ!? 流石に今回はその言葉を聞かないと思っていました。このブログはいつから声優ブログになったのですか?」
<女性声優のファッション>
小野「話を最後まで聞いて。ちゃんと理由がある。声優のファッションは総じて派手すぎず、かつ地味すぎず、男ウケするちょうど良いラインを行っている気がするんだよ」
芋子「例えばどんな感じですか?」
小野「『声優服どっとこむ』というサイトがある。Twitter(@seiyu_fuku_com)でも良いや。どちらかを軽くで良いからざっと見てみて」
芋子「うーん……確かに派手すぎず地味すぎずですね。どうして声優はちょうど良いラインを素で行けるのでしょうか?」
小野「例えばアイドルのファッションは派手なものが多い気がするのだよ。AKB48が握手会を私服で行っているのは有名な話だが」
芋子「いや、知りませんけど」
小野「元NMB48藤江れいなが現役時代に『22時の嫁』と題し、毎日私服をGoogle+にUPしていた(※)。それをまとめたサイトがこちらなんだけど、2013年の1月~3月を見ていると、ちょっとミニスカート率が高めな気がする」
※現在も『嫁again』と名前を変えてブログに週1ペースで上げています。
芋子「まあAKBは選抜メンバーしか歌えなかったりと、競争社会ですからね。握手会で着る服も競争要素の一つになってしまう。その結果、パリピ系な派手目の服になりがちな傾向にあるのかもしれません」
小野「それに比べて声優は、オタク気質やインドアな人が多いし、そもそも職業柄、ファッションのレベルを求められていないから、何も気にせず気楽に着た結果、ちょうど良いラインになっていると思うんだ」
芋子「いやこれ、わりと本気で参考になるかもしれません」
<ファッション雑誌から男性目線でグランプリを選出>
小野「前置きが長くなってしまったが、そろそろ表題の“萌え服グランプリ”を決めようか」
芋子「ここからが本編です。『non・no』2018年3月号から、小野先輩がデート服として良いと思うコーディネート、“萌え服”を5つ選出します」
小野「前述のとおり、僕は女性のファッションに多くを求めていない。よって順位も付けないでおく。派手すぎず地味すぎず、これくらいで良いんだというふうに思ってもらえれば幸いである」
芋子「クドいようですが個人の見解ですからね! それではグランプリの発表です」