<連続テレビ小説 ひまわり 完全版 DVD-BOX 第一集>
※壮大なネタバレあります。
芋子「今朝の電車、激混みでしたね」
小野「世間は10連休が終わり今日から学校や仕事が再開。まあ、そのまま辞めたりバックれた奴も居るんだろうけど」
芋子「闇深い五月病あるあるは言わないで下さい! 確かに元から嫌気がさしていた人なら、10連休で休み癖がついてしまったのがトドメになりそうですけど」
小野「たった一ヶ月で結論を出さずにもう少し頑張ってみよう。小野先輩との約束だぞっ☆」
芋子「それはそうと、今回はNHK朝ドラ『なつぞら』第5週の感想についてです」
小野「東京にてなつの実兄・咲太郎(さいたろう)との再会編か。もっと引っ張るかと思いきや、かなり早い段階で会わせちゃったね」
<リアルな表情が見どころの干し草作り>
芋子「東京編の前に25~26話から振り返りましょうか」
小野「干し草作りはかなりリアルだったね。前週は広瀬すずさんの演技力を褒めたけど、ここでは実際に作業をしている広瀬さんの素の表情が見られる貴重なシーンになった」
芋子「こういう作りの丁寧さが朝ドラ58年の歴史の賜物ですよね。似たようなノウハウを何度も撮ってきたのでしょうから」
小野「そして26話はなつの幼馴染、佐々岡信哉が登場」
芋子「1話冒頭のあの再会シーンに繋がるのですね」
小野「ここで引っかかったのは、信哉の『咲太郎はまだ生きている』『今は分からないけど4年前までは生きていた』という2つの発言である」
芋子「矛盾していますね」
小野「なつを安心させる為の発言なのだろうけど、その4年の間に死んでいるかもしれないだろっていう(笑)」
<そしてなつは富士子と東京へ>
芋子「翌27話で物語の舞台は東京に飛びます」
小野「なつと富士子、2人だけをフィーチャーすることで、両者の親子とは似て非なる関係が浮き彫りになったね」
芋子「富士子の母親になりきれない葛藤、なつを傷つける発言からの抱擁と謝罪。これらの微妙で繊細な演技を見事にこなしていました」
小野「演じている松嶋菜々子さんは今でこそ数多の作品に出演するベテラン女優だが、23年前に朝ドラ『ひまわり』で初主演を果たしていた」
芋子「『ひまわり』観ていましたよ。弁護士を目指す話でしたよね」
小野「お前まだ高校生だろ(恒例のツッコミ)」
芋子「かつてのヒロインが母親役となって朝ドラに戻ってきたというのも感慨深いですよね」
小野「『なつぞら』は役者陣が安定しているから、演技面で安心して観ていられるのも良いね」
<兄との再会、そして>
芋子「なつと咲太郎は29話でついに再会を果たし、その咲太郎は30話で誤認逮捕されるという超展開が訪れます」
小野「11~12話を髣髴とさせる駆け足展開になっちゃったのは惜しい。感情移入が付いていけなかった」
芋子「そもそも咲太郎の様子がおかしかったですが、なつも再会した割には微妙な表情を見せることが多かったですね。こうなることを予感していたかのように」
小野「咲太郎に関しては、違和感がありすぎて偽者なのではないかと思ってしまったよ」
芋子「まあ、元からああいう人なのでしょうね。ちょっと子供時代の人物像に関する描写が足りなかったのかもしれません」
小野「結局、せっかく再会できた2人は翌日に再び引き離されてしまった。なつにいたっては実妹の千遥にも会えずじまい」
<東京編の感想>
芋子「2度目の再会が来ることを信じるしかないですね。というわけで東京編も終わったわけですが(第6週にも少しあるらしいけど)、率直な感想はいかがでしたか?」
小野「なつと富士子の抱擁シーン、両者の演技力、これに尽きるね。肝心の咲太郎との再会シーンは微妙な感じだったけど」
芋子「やはり第4週、24話のラストシーンを超える感動はそう簡単には沸き起こらないのでしょうか」
小野「ただこの東京編は、後のアニメーターを目指す展開に向けて重要なポイントになるだろう。12年前の朝ドラ『どんど晴れ』ヒロイン比嘉愛未さん演じる中村屋のマダムを始め、登場人物が覚えきれないくらい多く登場したのも、今後の再登場を示唆しているのだろうし」
芋子「まだ進捗は6分の1ですからね。今後が楽しみで仕方ありません」
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