最近入手した球の1つにTung-Solの”6327”という球がありますので、載せたいと思います。
6327は、大型のビームパワー管でプレートロスが最大で35Wもあり、6550(同42W)にも匹敵する球です。なんと6AR6を2本並列に接続した特性と同じ様で、用途はレーダー偏向用のアンプだとか。しかし、6AR6を2本並列にしたといってもヒーター電流は、6AR6(1.2A)の倍の2.4Aあるかと思いきや、たったの0.8Aと6AR6 1本よりも省電力で駆動可能です。
外形はトッププレートタイプでプレートに高電圧をかけても絶縁を保てるようになっています。特性図にはなんと、プレートに1300V以上も印加した特性が掲載されています。ベースは、US8ピン(オクタルベース)で、袴の大きさは6550と同一ですが、ピン配は異なります。写真は、6550との比較です。
グラスは、”T-12”と6550(ST-16)との違いは大きいですが、電極についてはプレートの大きさとカソードの大きさは、ほぼ両者とも同じです。
6327の特性は、ここから入手可能です。この3極管接続特性と6550の同特性を比較してみると、μは6327は5と6550の8よりは少し低いようです。しかしオーディオ用途としては、5もあれば問題はなく、あえて言うならトッププレートの取り回しが、製作時に少し面倒かもというぐらいでしょう。ただし、私はトッププレートはむしろ好きで全然気になりません。
ということで、一度こんな球でアンプでも作ってみたいと思います。
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