能登半島地震 発生から33日 輪島市で仮設住宅の入居始まる【スーパーJチャンネル】(2024年2月3日) (youtube.com)
能登半島地震で深刻な被害を受けた石川県輪島市で仮設住宅の入居が始まりました。珠洲市では災害ボランティアの活動が始まっています。 ■仮設住宅の入居始まる 能登半島地震発生から33日。石川県で初めてとなる仮設住宅が輪島市に完成し、3日から入居が始まりました。 申し込みが4000件を超えるなか、今回の入居予定者は18世帯58人。そのうちの一人、大下澄子さん76歳です。 入居する大下澄子さん 「恵まれてるなと思う。一番先に当たってね」 輪島朝市通りの近くにあった大下さんの自宅は全焼。この1カ月余りは娘の尚美さん家族と一緒に避難所で生活してきました。 入居する部屋は防寒対策として窓は三重ガラス。トイレやエアコン、備え付けのキッチンのほか、こんなものも…。こちらの部屋は入ってすぐ、たくさんの棚も設置されているんですけれども、実は乾燥室になっているんですよね。この部分などに洗濯物などを干して室内干しをすることができます。冬の時期はオイルヒーターを稼働させれば早めの時間で洗濯物を乾かすことができるそうなんです。 最大2年間住むことができ、家賃は無料です。新しい布団も届きました。 入居する大下澄子さん 「(Q.お布団届きましたけど、仮設住宅にも?)久しぶりだね」 娘 尚美さん(53) 「本当にね。布団という布団で寝とらんかったしね」 その大下さん、3日からこの仮設住宅で1人、生活を始めます。少し寂しい再出発です。 入居する大下澄子さん 「やっぱり夜になると思い出すだろうね。この子らと一緒に住める家を建てたいです」 この後、ひ孫らが姿を見せ、大下さんの表情に笑顔が戻ってきました。今回、完成した仮設住宅は津波の浸水想定区域内にあります。能登半島では建設に適した平地が限られていました。 ■災害ボランティア活動開始 「少しでも力になりたい」。まだ暗いなか、ボランティアに参加する人たちが集まってきました。 岐阜県から参加 「何かちょっとでも、お手伝いできればいいかなと思って参加させてもらってます」 石川県が募っている災害ボランティアの事前登録者の数は、2日時点で約2万人。県が用意したバスで被災地に向かいました。 ボランティアの受け入れは七尾市や志賀町などで始まっていて、3日からは珠洲市と中能登町。4日以降、輪島市や羽咋市などでも受け入れを始めます。 先月1日の午後4時すぎ、震度6強が観測された珠洲市。ドライブレコーダーの映像が生々しい地震の瞬間の様子を捉えていました。 発生から20秒余りで家屋や塀が倒壊。容赦のない揺れはさらに続きました。この介護施設の車には7人が乗っていましたが、全員無事でした。 その珠洲市では、まだ多くのがれきが残ったままとなっています。災害ボランティアによって住宅から壊れた家電や家具などが運び出されていきます。 災害廃棄物の仮置き場に次々と運び込まれていました。 災害ボランティア 「家主さんの気持ちを思うとね、ちょっと寂しいですよね」 ■復興への願い込め…豆まき 復興への願いを込めた豆まき。この神社では社務所が全壊するなどの被害が出ましたが、福を届けたいと例年通り開催されました。 豆まきに参加した人 「力を合わせて少しでも早く復興できたらと思います」
【珠洲市】災害ボランティアの受け入れ開始 参加者「できることを精一杯」 (youtube.com)
能登半島地震は発生から34日目です。甚大な被害を受けた石川県珠洲市では、災害廃棄物の片づけを進めようと、災害ボランティアの受け入れが始まりました。川上耕平記者の報告です。
2024能登半島地震 被災地報告 #12 「珠洲市:炊き出しで小学校の給食&被災者支援」 (youtube.com)
JPF加盟団体ピースボート災害支援センター(PBV)は、被害の甚大な珠洲市で炊き出し支援を行っています。被害が集中している海に近いにある直(ただ)小学校は、体育館が避難所として使われていますが、子どもたちの授業も再開しています。 1月24日、PBVは避難所の住民向け昼食に加え、小学校の給食としても温かい料理を提供しました。この日のメニューは、市内の別の施設で作った野菜たっぷりのホワイトシチューとアルファ化米のご飯、そしてナムルです。通常は屋外で配膳をしていますが、この日は大雪のため、校内の食堂で配膳をすることになりました。大きな鍋が運び込まれ、ふたを開けるとシチューのいい香りが広がりました。12時から給食の時間なので、温かいシチューを食べてもらうため11時50分からテーブルに並べます。12時にチャイムが鳴ると子どもたちが教室から食堂に集まってきました。子どもたちは代わる代わるスタッフのところに来て、「給食を作ってくれてありがとうございます」とお礼を言っていました。この日は1年生から6年生、先生も含めて54食を提供しました。先生によると、自宅で避難にしている児童はなかなか温かい食事をとることができず、給食をとっても楽しみにしているということでした。炊き出しによる給食が始まって、避難先から戻ってくる家庭もあり、児童の数は増えたということです。 子どもたちへの給食準備が済むと、避難住民へ配膳を始めました。この日は130食を提供しました。PBVは月曜日から金曜日まで毎日、この小学で昼食に炊き出しを提供しています。避難している住民は温かい食事を大変喜んでいました。ここでも2次避難が進んでいますが、仕事の関係や自宅の片づけなどのため、この地に留まる人も多いと言います。一番困っているのは、やはりトイレということでした。避難所には仮設のトイレがありますが、自宅で避難生活をしている人はトイレが使えず、トイレのため毎回避難所まで来ているということでした。ある住民は、去年5月の最大震度6弱の時は住宅を修理して復旧しようと頑張ったが、今回の震度7は被害が甚大過ぎてどうして良いかわらないと話していました。 PBVでは自らの炊き出しを行うだけでなく、行政からの要請を受け、各避難所での炊き出しのスケジュール調整を他団体と行っているということです。PBVでは支援のニーズが長引くことを視野に長期的な支援を続けることにしています。
爆弾低気圧ノルウェー“交通網マヒ” 米西海岸で相次ぐ嵐 猛暑で豪政府が獣医師派遣【スーパーJチャンネル】(2024年2月2日) (youtube.com)
■爆弾低気圧で“交通網マヒ” 北欧ノルウェーの沿岸部にも今週、激しい波と強風を伴った嵐が襲来。 気象予報士 「大西洋を吹き抜ける強い偏西風によって爆弾低気圧が発生しています。木曜の夜にはノルウェーまで影響を及ぼしそうです」 この嵐によって各地で交通網がまひ。 ■多くの町で冠水 今後も大雨警戒 キャスター 「ブートゥの町にいるのはアルネ記者です。アルネ、今の状況はどうですか?」 記者 「そちらの声がほとんど聞こえません。はっきり言えるのは、こちらでは嵐が今ピークだということです」 気象当局によりますと、この日、ノルウェー中部で最大風速54.4メートルを観測。これまでの記録を塗り替えたということです。 さらに、アメリカ西海岸でも巨大な嵐が発生。まるで台風の目のような渦の中心部。今年に入ってカリフォルニア州では立て続けに嵐が襲い、各地で洪水が発生。太平洋から流れ込んでくる大気の川が西海岸に接近。すでにその影響は出ていて多くの町で冠水。今後10日間から2週間、断続的に大雨が降ると予測されていて、当局は警戒を呼び掛けています。 ■正体は?川に浮かぶ“白い泡” 一方、現在真夏の南米ブラジルでは、不可思議な光景が。川が一面、真っ白になったのです。よく見ると、流れているのは“白い泡”です。 住民 「事故現場では魚の死骸を見たわ」 白い泡の正体は有害な“化学物質”。川の上流近くのU字カーブでトラックが横転。積み荷から化学物質が川へと流れ込んだのです。現場付近には非常事態が発令され、一時、水の供給を停止する事態となりました。 その南米を今、“猛暑”が襲っています。アルゼンチンでは1日、気温が36℃にまで上昇。涼しさ求めるのは人だけではありません。ヒョウがジャンプしてゲットしたのはアイスキャンディーです。この日、気温38℃まで達したチリの動物園。オランウータンも暑さをつかの間、忘れられたかもしれません。 ■家畜1万6千頭乗せた船“立ち往生” 猛暑はオーストラリアでも。動物たちに災難が降り掛かっています。西海岸のパース近くにある港町・フリーマントル。停泊している巨大な船に載せているのは牛と羊。その数は合わせて1万6000頭。 記者 「きょうも猛暑です。パースでは2日連続で気温が40℃を超えると予想されています」 うだるような暑さが続くなか、実はこの船、多くの牛や羊を載せたまま数週間にわたって身動きできない状態なのです。 先月5日、フリーマントルを出港して中東に向かいましたが途中でUターン。原因は中東情勢。船籍がイスラエルだったため、紅海でイエメンの反政府武装組織「フーシ派」に襲われる可能性があったといいます。 オーストラリアに戻ってからも検疫問題などで船から牛や羊を降ろせないまま…。 動物行動学者 「このように動物が苦しむことを放置し続けるのは言語道断です」 オーストラリア政府は獣医師を船に派遣。現在のところ、動物たちの健康状態に問題はないとされています。