![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/b2/50d7af1a255de621f51e4ace7b39db4f.jpg)
2月22日未明、ついに私たちはJR京都駅前に降り立った。
いつものような喧騒はそこにはなく暗く、静かである。
目の前のガラス張りの巨大な建物が京都駅だ。
半年ぶりの京都、
この建物は古都・京都にふさわしいか賛否両論があるけれどもこいつに迎えられなければ
京都に来た気がしない。
そう、中学の修学旅行の時、私はこのビルに恋をした。
大胆な設計、むき出しの鉄骨、迷路のような回廊、必要性を疑う大階段。
そのすべてにグッと来た。
憧れの地京都、再びの出会い。
「嗚呼、京都・・・・!!」
胸の高鳴りを感じながら駅ビルと対峙してみる。
バスから降りた多くの人々の姿も、すでになかった。
感慨にふけっていても仕方がない。
トイレを探そう。腹が痛いことを思い出した。
トイレを探して駅ビルの地下へ。
安堵の思いで入ると個室が全部使用中ではないか。
ざっと数えて5個以上もあるのに・・・
しまった、バスから降りた人々はまずここを目指していたんだ・・・
迂闊だった。
仕方なく駅ビル地下から地下街に入りトイレを探すも空いてない・・!
3年前の2009年、初めて夜行で京都に来た時に腹を痛くして
朝の閑散とする地下街をトイレを探して死に物狂いで駆け回った2人の友人をふと、思い出した。
私も今、同じことを―
している。
母衣君はというと自販機で買ったポタージュをすすりながらまったりしている。
なんだか幸せそうだ。