トイレ問題を何とか解決して、地上ののバスロータリーへと出る。
京都市バスのバスカードを販売する自販機で1日乗車券を購入し、早速バスへ。
本日、2月22日の予定は“嵐山電鉄で行く名刹古刹巡り”。
夜が明けきらない京都駅前を後にしてバスでまずは四条大宮まで。
まっすぐ伸びる二車線の道路を駆け抜けて行く。
車窓からは所々に町家や寺院が望め、色の控えめなコンビニ看板が目に付く。
それにしたってビルはあるし都会の風景。
様々な情報の中から京都のイメージを作り上げてきた人が初めて京都に来たときに
「これが京都・・・?」と思ってしまう。
JR京都駅に然り京都タワーに然り・・・
私も中学3年の修学旅行の時、それに似た感想を持った。
しかしそれは幻滅というより驚きに近かったのだ。
自分の中の京都のイメージがもっと時代の止まったような古めかしいものだったのもある。
その時に京都が教科書に載る過去の存在でなく、現在進行形の生きた都市だということを感じた。
「京都はとても奥の深い場所なんだ。」
京都をもっと見たくて知りたくて、この旅は始まった。