安い税金と小さな政府を切望するふきあえずのブログ

安全で暮らしやすい日本をつくりたい
そんな想いを綴っていくブログにしたいと思います

EUはほぼチェックメイト。。。。その意味とは

2022-07-21 02:16:34 | 政治
ドイツのショルツ首相が天然ガス問題とウクライナの問題で板挟みになり、大変苦悩なされています


EU、とくにドイツはなぜこれほど苦悩しているのかというと、今のままでは、”本当に”、天然ガスが入らなくなるからです
それを理解するためには、EUがユーラシア大陸の地続きにあり、日本とは事情が根本的に異なっていることを理解する必要があります
「高くてもアメリカから天然ガスを買えばいいじゃないか」と思うかもしれません、しかしながら、そうはいかない理由があるのです
その理由とは、ロジスティック、つまり輸送の問題です

EUには、大量の天然ガスを運べるLNG運搬船がほとんどないのです
しかも、実はアメリカ側もLNG輸送船をほとんど保有していないのです。。。ほとんどが中国船籍の船です
世界的に見るとLNG輸送船というのは、ほぼ、中国所有の船と、日本船籍の船になります
日本の川崎重工のLNG搬送船は、世界的にも優秀な技術が使われている大量輸送向けの優れた船なのですが、それはほとんど日本向けです
余談ですが、川崎重工はEU諸国からのLNG船の製造注文が大量に入るかもしれませんが、坂出工場だけでは無理かもしれませんね
三菱造船もLNG船を作るそうですから、これらの企業はこれから先、株価が上がるかもしれません
話がそれましたが、要するに、EUには、それだけ大量のLNGを運ぶための輸送船がほとんど「ない」わけです

しかも悲しいことに
日本には、根岸(神奈川)、川越(三重)、水島(岡山)、姫路(兵庫)、などいくつもの大型LNG海洋貯蔵施設がありますが
EUにはそれだけ大量のLNGをストックするための海洋貯蔵施設もほとんどない、というわけです
しかも、大型LNGタンカーが停泊できる港も、ほとんどない訳です
これでどうやってアメリカから天然ガスを輸入するというのか?バイデンはアホデスカ?
こんな設備を作るには少なくとも数年、いや、すべて作るには10年以上の歳月が、どんなに急いでも必要でしょう
それも慢性的エネルギー不足の状態下で、それをやらないといけないわけです

7月22日は重要な日ですね
ロシアのノルドストリームからのLNGが止まれば、これはEUはチェックメイト状態です
配給社会。。。これが現実化する。。。。日本も決して他人事じゃない
ロシアにケンカを売ったツケが、これからどういう形で表れてくるか?
本当に分かるのは、これからなのではないでしょうか?
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする