国民民主党の玉木代表、不倫騒動を乗り越えて政治の最重要人物に名前が上がってきました
私は、この玉木代表の103万円の壁を引き上げることや消費税減税など、政策諸々については確かに良い案だと思います
それについては別に異存ないのですけれども、一つだけ、懸念材料があるんですね
それは、「大きな政府」について、政府の無駄について何も言及しないまま減税だけ進める。。。ということが
そのまま、三橋貴明氏を政策アドバイザーとして、MMTを根拠とした政策であるとお見受けするからです。。これが懸念材料です
確かに、103万円の壁を178万に引き上げるのは良いことです
しかし、その案に隠された本質的な意味を理解しているでしょうか?
玉木代表は、「所得税控除を引き上げれば、みんなが豊かになるから良いのだ」と言っていますが
本当のところ、私が一番重要だと思っているのはそこではありません
本当は、「働けば働くほど豊かになる社会を構築すること」が、何よりも大切なことなのです
本来政府の役割は、国民の補助的な役割であって、「国民のやる気を引き出すこと」に重点を置くべきなのです
三橋さんの理論は、基本的に国が主役になる「国家主導型」の経済対策です
これには、大切な視点が欠けています
「国民の勤勉さを取り戻すことが、何よりも大切なこと」。。。これが第一義なんです
三橋さんは「誰もお金を使わないんだったら国家が使うしかない」みたいなことをよく言います
しかし、これには落とし穴があるんですよ
それは何かというとね。。。国が一番得意なのは「何かを禁止すること」「何かに規制をかけること」であって
何かを主導的に行う事は苦手で、国家主導型のビジネスは、ほとんど成功しません
確かに、アメリカのトランプ大統領のような優れた国家ビジョンを持つ指導者が現れれば
国のお金の使い方の方向性は確かに良くなりますが、それでも、トランプ大統領なら、多くを国民の「やる気」にゆだねるでしょう
それは彼が基本的に「国民主導型」を望んでいるからで、「偉大な国民がいるからこそ国も偉大なのだ」ということなのです
彼が「アメリカを世界一のエネルギー大国にする」と言いながら、彼は国の予算でシェールガスを掘る、とは言っていないのです
彼は国民に「掘れ、もっと掘れ」と呼び掛けています
私が玉木代表に言いたいことがあるとすればね
確かに賛否両論あるでしょうけれども、例えば一例をあげますとね
今日、ニュースで、63度で十分殺菌消毒していない生レバーを販売したという事で、精肉工場の業者が逮捕されていましたけれども
ちょっと前まで、生レバーをみんな食べていましたよね?
これね、私は本来国が規制するたぐいのものじゃないと思うのです
美味しくて安全なものが食べたいというのは人情ですが、だったら卵はどうですか?
卵にはサルモネラ菌というのがいて、たまに食中毒を起こします。。。でも、卵については規制してませんよね?
魚にもアニサキスとか、危険な寄生虫などもいますが、一々国が規制しますか?違いますよね?
何かあるたびに、国は規制強化しますが、緩めることは大抵ありません
病院だってそうですよ、最近、ご近所の個人病院の休みが増えてませんか?
これもね、国が規制して、「働かせない」ようにしているわけです
ヤマト運輸だって、ドライバーの問題で大変ですよね?国が運送業に対して「運転させるな」と規制をかけているわけです
こう言うのをきちんと取り除いて、もっと民間企業や個人が自由に働ける環境を作るべきなんです
これを玉木代表に言いたい。。。国が国民に施しを与えるだけが政治の仕事じゃないんですよ
こういうのを「小さな政府」と言うんです
国が国民にお金を「施さない」、「配らない」から国民が貧しいのだ。。。というのは間違っています
国は、もっと国民が働きやすいように規制の枠をどんどん取り除くべきです
三橋さんが批判している小さな政府というのは、ぶっちゃけグローバリストに都合のいい政策のことでしょ?
そういうのが小さな政府じゃないんですよ。。。本当に物分かりが悪いと思います
本当の小さな政府は、トランプのようにナショナリストで信仰熱い指導者が、国を良くするために行うものなんです
最後にね、三橋さん、最近のPR動画で、「財務官僚が何が何でも税金を上げようとする理由が分かりました」
と言っていましたね。。。その理由は何だと言いたいのかと思ってみてみれば
彼は、その理由を「財務官僚が東大で習った主流派経済学の影響」と言っていました
まあ新自由主義経済学のことですけどね。。。でも、それって少しずれてますよ
東大の経済学のほとんど。。。今の財務官僚の高官世代が習ったのは、ほとんどマル経。。。つまりマルクス経済学です
彼らは基本的に「計画経済型」なんです
だから、頭のいい自分たちが経済を監視すれば国は回っていく、と考えているわけです
結局、彼らは実経済を机上の空論に整合させようとしているわけで
だからこそ、自分たちが計画的に使えるお金を増やせるように税収を増やそうとするわけです
三橋さんは国家主導型の財務官僚に対して、国家主導型の経済理論で対抗しようとしています
でもね、大きな政府を続けていく限り、官僚組織の力は増大するばかりなんです
次回は、最近のアメリカは国家がよみがえりつつある。。。という話をしようと思います
それではまた
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