正直、私ぐらいでしょうね、個人ブログとはいえ、三橋氏の経済政策に真っ向から反論しているのは
というのも、彼はいま、政治家のための経済コンサルタントのような役割になりつつあるわけですが
この人の政策を突き詰めて行ったときにどうなるかと考えた時、将来的に日本は衰退を余儀なくされるでしょうね
彼は今、物凄く影響力が増していますし、そのことに危機感を覚えた私は、彼の経済政策の隠れた危険性について
以前から何度も日記を書き、警鐘を鳴らそうとしてきました。。。警鐘になってもいないかもしれませんが
やはり人はやってみて、痛い目にあわなければわからないものなのだなと、つくづく思います
それで、前回もご紹介しました、CPAC-Japanのあえばさんの動画に、三橋貴明氏が登場しました
私は、国民民主党の玉木党首の、所得控除引き上げはとても良い案だと思うし
社会保険料の引き下げや消費税の減税は、これは是非やらねばならないと考えています
そこは同じで、全く異論はないのですが、問題はその「動機」ですね
三橋さんは「税金を下げて国民の所得を上げて。。。」とおっしゃっていますが、政策は同じでも私なら言い方が変わります
私なら、「本来、人が自由に使えるはずの所得を国に使わせるのは国民の自由への侵害である。だからこそ税を下げるべき」
という言い方をするかもしれません
どこがどう違うのかというと、私が言った言葉がそのまま、アメリカの保守の考え方なんですよ
トランプの考え方そのものでもあります
三橋氏の言い方は、要するに「国が国民の税金を下げてあげる」という、国が国民の所得をコントロールするという考え方ですね
両者には違いがあるんです。。。国民が決めるのか?それとも政府が決めるのか?という違いです
前者を「小さな政府」といい、後者を「大きな政府」と言います
政治家に「国民の所得を守ることは自由を守ることと同じ」という認識があるかどうかなんです
「国民の所得は、政治家が勝手に決めて良いものではない」、というのが本来の保守の考え方なのです
そして、本来のアメリカの保守(Conservative)には、自由のための、ある前提があるんです
それは、「国民には自由があるが、その自由の代償として国民一人一人は国を守り繫栄させる義務がある」というものです
今回の選挙は日本国民にも注目の選挙でしたから、アメリカの選挙制度で、こういうことに気がついた方は多かったでしょう
アメリカの中部の田舎の地域では、共和党候補が強く、都市部ほど民主党が強いのです
これの意味するところはね、アメリカの田舎ほど、素朴なキリスト教徒が多く、都市部ほど無神論者が多い
ということです
キリスト教関係の古典を読めばよく分かることで、政治評論家の伊藤貫先生も同じことをおっしゃっていますが
キリスト教の信仰が正しいかどうかは別として、キリスト教の信仰が失われれば失われるほど、社会は混乱する
これは、キリスト教を深く信仰しているかどうかに関わりなく、キリスト教社会の伝統を無意識的に持っている人たちは
親や祖父母から教わったキリスト教的な善悪の価値観を、無意識のうちに正しい事と信じて行動するので
そのキリスト教の伝統が無くなってきた社会では、善悪の価値判断が無くなり、社会が混乱するわけです
これは多くのキリスト教古典学者たちが指摘していることです
まさにどうですか?今のアメリカの混乱は。。。。トクヴィルの指摘した通りになっていますね
それで、今回の大統領選は、アメリカの素朴な信仰を持つキリスト教徒たちが、国を守るために立ち上がったわけです
キリスト教の信仰を無くし、都市部で左翼無神論的な価値観を教わった若者たちが、価値倒錯している状況です
そういうキリスト教的な価値観を失った無神論教育を受けた都市部の若者たちがいま、盛んに応援している政治家たちがいます
これが、バーニー・サンダースやアレクサンドリア・オカシオ-コルテスといった左翼政治家です
この二人は、都市部の若者に大変人気があるのですが、この二人が経済対策の指南を受けているのが
ニューヨーク州立大学のステファニー・ケルトン教授であり、彼女が研究しているのが、MMT現代貨幣理論なのです
ステファニー・ケルトン教授は、かの三橋貴明氏が動画でそのインタビューを紹介していました
ということで、本日の結論を述べたいと思うのですが
三橋さんの経済対策は、正直、果実が悪い。。。と言わざるを得ません
論理的に正しいかどうかはともかく、その結論たる果実が、左翼共産主義につながるものになっている
日本でもそうですね、山本太郎氏の経済の師は三橋氏です
このことについては、今後とも、徹底的に深掘りしていきたいと思います
それでは今日はこの辺で