前回の論点では、デジタル人民元をやや仮想通貨と混同するかたちで説明してしまいました
実際には、もっと純粋通貨として取り扱うものと思われますので
ブロックチェーン技術が使われていることも含め、もう少し掘り下げてみたいと思います
そもそも、なぜ今デジタル通貨を作るような冒険をやろうとしているのか?ですが
その一番の動機、というか、彼らが必要性に迫られていることついて考えてみたいと思います
その一番の動機は、決済通貨としてのドルが使えなくなることへの”焦り”があるでしょう
香港が今のような状態になって、アメリカは香港の特別な地位を剥奪し始めています
その最もな制裁が、「銀行への制裁」です
トランプ政権も非常に頭のいい政権ですので、香港に駐在する米国企業に対して
あらかじめ「近々金融制裁を発動するよ」と警告を発しているわけです
その内容は明白で、香港を始めチベットやウイグルへの人権弾圧に対して
「人道的な立場から」制裁を行う、と、既に明言してもいますし、今後益々その動きが加速するはず
結果的には、人権弾圧を行う中国共産党幹部の口座を持つ銀行には、「ドル取り引きを停止する」
という制裁を加えていく可能性は極めて高いわけです
「人民元は弱い通貨だ」、とよく言われますが、何が弱いのか?といいますとね
要するに、貿易相手国から品物を買う場合に、相手が受け取ってくれない通貨。。。
つまり受け取りを拒否される通貨が人民元だということです、これは韓国ウォンも同じですね
これまで人民元はドル連動通貨として、その価値を安定させることに努めてきました
ドル連動とは、ドルを溜め込むことで、そのドルの保有量に応じた人民元を発行してきた
ということですね
これまで中国は毎年7%8%の経済成長を達成し、貿易黒字でドルをかき集めてきた。。
つまり貿易黒字があってはじめて人民元を印刷できたわけです
これ、アメリカの金本位制に似てますね
ドルの発行を金の保有量で保証する→人民元の発行をドルの保有量で保証する
。。。同じですね
では、人民元とドルを切り離した場合にどうなるか?ですが
これは実際にやってみないと分からない部分があります。。。けれどもね
ドル連動通貨であるにもかかわらず、人民元の貿易決済通貨としての流通は
通貨全体の流通量のコンマ数%。。。うろ覚えですが、確か0.4%程度だったと記憶しています
ドルと連動しててこの数字は極めて少ない。。。いかに人民元の信用がないかよくわかる数字です
これがドルと切り離されたなら。。。これは間違いなく紙屑化すると言っていいでしょう
誰も受け取りたがらないわけです
しかも、中国とヘタに関われば、今後アメリカから制裁を喰らうかもしれない
そんな通貨を、喜んで両替に応じる銀行など、世界にはほとんどないでしょう
イランなどを除けばね
中国からしてみれば、制裁で貿易が急減速している上に、決済通貨の不足にも悩む
ということであるわけです
そこで中国政府はカケに出ようとしています。。。それがデジタル人民元です
要は、デジタル化して便利にすればごまかせるのではないか?
人民元がどこの国でも通用するように見せかけることができるのではないか?
ということですね
ここで。デジタル人民元はブロックチェーン技術を使ったデジタル通貨ということですので
ブロックチェーンについて簡単に説明しておきましょう
ブロックチェーンとは、過去の取引履歴・流通履歴のデータがすべて暗号化され
その暗号を世界中のコンピューターが競争して解くことことにより
複数のコンピュータの回答が同じ答えになることで取引が承認されて成立する、というものです
つまり、暗号化された取引履歴を世界中のコンピューターが同時に解いて同じ答えが導き出されれば
その取り引きは「間違いがないもの」として扱われるという、まことに複雑なシステムです
ブロックチェーンには非常に多くのパソコンが、競争しながら同時に暗号を解くという動作が必要です
その作業を「マイニング」というんですが
マイニングを行っている企業には、莫大なコンピュータへの投資と電気代がかかると言われています
その莫大な費用と引き換えに、ブロックチェーンの安全は保たれていると言われているんですね
しかし、仮想通貨の取引履歴が莫大になることで、マイニングへの負荷も非常に高くなり
マイニング事業者(マイニングを行って成功報酬を得ている事業主のこと)の利益率が落ちることから
今後、マイニングによる取り引きの安全性には疑問符がついておりますし
実際に、ブロックチェーンも何度か破られて不正取り引きが成功した例もあります
しかも、数年後には実用化に向かう量子コンピューターと一般のPCの性能格差によって
ブロックチェーンは簡単に(瞬間的に)破られてしまう可能性が高いことも指摘されています
こうしたシステム上の安全性の懸念があることも当然ですが、他にも問題はあります
長くなりますので、続きはまた次の日記で
実際には、もっと純粋通貨として取り扱うものと思われますので
ブロックチェーン技術が使われていることも含め、もう少し掘り下げてみたいと思います
そもそも、なぜ今デジタル通貨を作るような冒険をやろうとしているのか?ですが
その一番の動機、というか、彼らが必要性に迫られていることついて考えてみたいと思います
その一番の動機は、決済通貨としてのドルが使えなくなることへの”焦り”があるでしょう
香港が今のような状態になって、アメリカは香港の特別な地位を剥奪し始めています
その最もな制裁が、「銀行への制裁」です
トランプ政権も非常に頭のいい政権ですので、香港に駐在する米国企業に対して
あらかじめ「近々金融制裁を発動するよ」と警告を発しているわけです
その内容は明白で、香港を始めチベットやウイグルへの人権弾圧に対して
「人道的な立場から」制裁を行う、と、既に明言してもいますし、今後益々その動きが加速するはず
結果的には、人権弾圧を行う中国共産党幹部の口座を持つ銀行には、「ドル取り引きを停止する」
という制裁を加えていく可能性は極めて高いわけです
「人民元は弱い通貨だ」、とよく言われますが、何が弱いのか?といいますとね
要するに、貿易相手国から品物を買う場合に、相手が受け取ってくれない通貨。。。
つまり受け取りを拒否される通貨が人民元だということです、これは韓国ウォンも同じですね
これまで人民元はドル連動通貨として、その価値を安定させることに努めてきました
ドル連動とは、ドルを溜め込むことで、そのドルの保有量に応じた人民元を発行してきた
ということですね
これまで中国は毎年7%8%の経済成長を達成し、貿易黒字でドルをかき集めてきた。。
つまり貿易黒字があってはじめて人民元を印刷できたわけです
これ、アメリカの金本位制に似てますね
ドルの発行を金の保有量で保証する→人民元の発行をドルの保有量で保証する
。。。同じですね
では、人民元とドルを切り離した場合にどうなるか?ですが
これは実際にやってみないと分からない部分があります。。。けれどもね
ドル連動通貨であるにもかかわらず、人民元の貿易決済通貨としての流通は
通貨全体の流通量のコンマ数%。。。うろ覚えですが、確か0.4%程度だったと記憶しています
ドルと連動しててこの数字は極めて少ない。。。いかに人民元の信用がないかよくわかる数字です
これがドルと切り離されたなら。。。これは間違いなく紙屑化すると言っていいでしょう
誰も受け取りたがらないわけです
しかも、中国とヘタに関われば、今後アメリカから制裁を喰らうかもしれない
そんな通貨を、喜んで両替に応じる銀行など、世界にはほとんどないでしょう
イランなどを除けばね
中国からしてみれば、制裁で貿易が急減速している上に、決済通貨の不足にも悩む
ということであるわけです
そこで中国政府はカケに出ようとしています。。。それがデジタル人民元です
要は、デジタル化して便利にすればごまかせるのではないか?
人民元がどこの国でも通用するように見せかけることができるのではないか?
ということですね
ここで。デジタル人民元はブロックチェーン技術を使ったデジタル通貨ということですので
ブロックチェーンについて簡単に説明しておきましょう
ブロックチェーンとは、過去の取引履歴・流通履歴のデータがすべて暗号化され
その暗号を世界中のコンピューターが競争して解くことことにより
複数のコンピュータの回答が同じ答えになることで取引が承認されて成立する、というものです
つまり、暗号化された取引履歴を世界中のコンピューターが同時に解いて同じ答えが導き出されれば
その取り引きは「間違いがないもの」として扱われるという、まことに複雑なシステムです
ブロックチェーンには非常に多くのパソコンが、競争しながら同時に暗号を解くという動作が必要です
その作業を「マイニング」というんですが
マイニングを行っている企業には、莫大なコンピュータへの投資と電気代がかかると言われています
その莫大な費用と引き換えに、ブロックチェーンの安全は保たれていると言われているんですね
しかし、仮想通貨の取引履歴が莫大になることで、マイニングへの負荷も非常に高くなり
マイニング事業者(マイニングを行って成功報酬を得ている事業主のこと)の利益率が落ちることから
今後、マイニングによる取り引きの安全性には疑問符がついておりますし
実際に、ブロックチェーンも何度か破られて不正取り引きが成功した例もあります
しかも、数年後には実用化に向かう量子コンピューターと一般のPCの性能格差によって
ブロックチェーンは簡単に(瞬間的に)破られてしまう可能性が高いことも指摘されています
こうしたシステム上の安全性の懸念があることも当然ですが、他にも問題はあります
長くなりますので、続きはまた次の日記で
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