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伊藤貫氏お勧めの本。。。T.S.エリオットの言いたかった結論

2024-10-24 23:25:09 | 政治

T.S.エリオットの「キリスト教と文化」という書籍は以前にもご紹介しましたが

政治評論家?の伊藤貫氏が若い頃に読み、影響を受けた書籍という事で、とても私自身も興味を持ちました

伊藤貫先生の言葉には他の評論家にはない思想的深みを感じるので、その思想背景を知りたかったというのが本当のところなのです

その本の中に、結論のような形でこういう言葉がございました

拙い訳はお許しください

To the quick and simple organization of society for ends which, being only material and worldly, must be as ephemeral as worldly success, there is only one alternative. As political philosophy derives its sanction from ethics, and ethics from the truth of religion, it is only by returning to the eternal source of truth that we can hope for any social organization which will not, to its ultimate destruction, ignore some essential aspect of reality. The term "democracy," as I have said again and again, does not contain enough positive content to stand alone against the forces that you dislike-it can easily be transformed by them. If you will not have God (and He is a jealous God) you should pay your respects to Hitler or Stalin

単に唯物的かつ世俗的な、できるだけ世俗的な成功と同じように一時的なものでなければならない目的のために、社会を迅速かつ単純に(手っ取り早く)組織化するためには、代替え案は一つしかありません。政治哲学は倫理から、倫理は宗教の真理からその正当性を得ているので、永遠の真理の源泉に戻ることによってのみ、いかなる社会組織も、最終的な破滅にいたるまで、現実の本質的な側面を無視しないことが期待できるのです。私が何度も言ってきたように、「民主主義」という言葉には、あなたが嫌い​​な勢力に単独で対抗できるほどの肯定的な内容は含まれていません。それは簡単にそれらの勢力によって変えられてしまうのです。もしあなたが神(そして神は嫉妬深い神だとして)を望まないなら、あなたはヒトラーかスターリンに敬意を払うべきです。

 

難しい言葉を並べていますが、要はこういう事です

キリスト教社会で、世俗的かつ唯物的な人々を、手っ取り早く組織化する(国を一つにまとめる)ためには

一つにはヒトラーやスターリンのように、民主主義的な多数決による全体主義社会を作るか

それとも、宗教的真理(キリスト教精神の真理)から倫理観が生まれ、倫理観から政治哲学が生まれているので

指導者がキリスト教的な宗教真理に沿った政治を行う事で、最終的に国が破壊されるまでは国をまとめる事ができる

という意味かと思われます

唯物的なキリスト教徒が多い国家であっても、国民の根底には無意識的にキリスト教的倫理観があるので

そのキリスト教的倫理観によりそった政治を行えば、国家はまとまります

しかし、もしそうでない方法を選ぶのであれば、民主主義的な人気取り(ポピュリズム)の手法で指導者となったヒトラーのように

最終的に、「国民の総意」を錦の御旗にして、国民を抑圧していく「全体主義」を実現していくことで、国をまとめるしかない

ということです

 

これを見ますとね、今の日本が向かっているのは、やはり全体主義社会だと判断せざるを得ないのですよ

例えば、私たちがいかに「社会保障費が高すぎる」と主張しても

「老後の安心のために年金負担は仕方がない」という国民世論が強ければ、その主張の方に正当性ができてしまいます

結局、国民の考えている「お上(国・政府)に何とかして欲しい、老後の面倒を見て欲しい」という意識が

増税や大きな政府をつくりだしている、という結論になるのです

最後に、一つ動画をご紹介します

 

 

私たちは、政府に養ってもらうために生まれてきたのでしょうか?

それをこそ、真剣に考えるべき時が来ていると思います

 

それではまた

 

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