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ヘンリー・キッシンジャー氏逝去

2023-12-01 00:07:52 | 政治
きのうバークシャーハサウェイの番頭チャールズ・マンガー氏が亡くなったという話をご紹介しましたが
きょうはまた、ヘンリー・キッシンジャー氏が亡くなったという話です

私がキッシンジャー氏が亡くなったと聞いてまず最初に象徴的な意味を感じたのが。。。強いアメリカの終焉。。。。でした
この方は常に国務大臣や大統領補佐官のような形で、大統領の懐刀のような役割を演じてきた方ですが
過去何度もこの方の書いた論文等を読ませていただくうちに、非凡な見識を持つ人物だと、そう確信するものがありました
この方は、この地球の「グランドデザイン」。。。青写真を描くことのできる、数少ない人材であったと思われます
将棋やチェスの達人になると、何手も先まで見通して駒を指すわけですが、その読みも凄いと思うものの
もっとすごいのは、おそらく「物事の本質を見抜く目」であろうと思います
この方は、齢99にして、「ロシア・ウクライナ戦争がもたらすのはアメリカの衰退である」ことを見抜いていたようでした

キッシンジャーは金本位制が崩壊したニクソン政権下にあって、「何がアメリカを支える柱となるのか?」を知り抜いていました
それはやはり「圧倒的な軍事力」と、それを支える「基軸通貨」です
キッシンジャーはイスラム教のスンニ派とシーア派の対立構造から、どちらの側と仲良くし、アメリカの側に取り込むかを計算していました
そしてイスラム教の盟主として多数派スンニ派のサウジアラビアを取り込むことで、他のイスラム教諸国を傘下に取り込みました
サウジアラビアはイランと不倶戴天の敵同士であり、アメリカが圧倒的な軍事力で安全を保障することで、同盟関係を結んだのです

1970年代当時のアメリカは、金本位制のドルの通貨発行国でありながら、金の保有量を世界から疑問視されており
国力低下、国際影響力の低下が懸念されていました
そんな国が、たとえ圧倒的な武力を持っているとはいえ、やたらに中東諸国を武力で脅すような外交ができるはずもなく
そんなことをすれば、世界から孤立し、アメリカが没落するのは確実だったわけで
困っていたアメリカが外交によって中東の盟主を取り込んだことは、これは「アメリカをもう一度再生した」と言える快挙でしょう
この中東支配のカギであるサウジアラビアと敵対するような外交をやってしまったところに、バイデン政権の見識のなさが見えるわけです

見識と言えば、ここで遠江秀年さんの動画をご紹介します
及川幸久さんの動画がバンされたとかで、ユーチューブでは大変な話題になっていますが
私は、この動画の中に見る「大川隆法総代の見識」の方が、いまの及川さんの動画よりも「見る価値がある」と確信しています

私はこれまで大川隆法総裁の見識に、何度も驚かされてきています
この格はいく集の記念対談については、不覚にも見ていなかったこともあり
「インドがロシアと中国の側に取り込まれたら、西側は負ける」という発言があったことさえ知りませんでした
大川総裁が雑談のように語った言葉は、実は相当注意深く聞いていなければ、その真意が分からない時があります
ですが、ご法話などの中で、わずかにサラっと触れただけの内容が、その後預言として当たっていて
「あっ!!あの時の話!!」みたいに驚かされることは何度もありました
ですから、大川総裁の話は、たとえ雑談でも注意深くアンテナを張って聞いておく必要があるのです

要は、このインドを取り込むのが西側か、それとも中国とロシアなのか。。。それによって、地球の運命はハッキリ決まる
という事だと思います
いまはイスラエルが世界から集中的な批判を浴び、外交戦では完全に中国の思惑通りに進んでいます
このままイランとサウジアラビアが歴史的に融和し、中東が一枚岩になってインドを取り込んだとしたら
結局イスラエルは孤立し、住んでいられなくなったユダヤ人たちは、また世界に霧散する運命にあるかもしれません
イスラエルの衰退に伴い、アメリカもまた世界の舞台から降りていく可能性もあります
資源の乏しい西側諸国。。。軍事的優位性がそれほどなくなった今では、先進国というのは、将来が保障される存在ではありません
確かに、中国から東南アジア、パキスタン、アフガニスタン、イランサウジアラビア、ロシア
これらが連合したならば、世界の諸国がどちらになびくか、これはかなり厳しい戦いだと言わざるを得ないでしょうね

きょうはキッシンジャー氏の訃報から、世界情勢の見識について語りました
拙いところは申し訳ない。。。それではまた
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