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ウクライナはナチスを英雄視する本物の民族主義者たちに牛耳られています

2022-05-14 20:06:47 | 政治
いま現在、ウクライナにおいて英雄視され、その名が道の名前の由来になったり、彼にちなんだ日が記念日になったりしている人物がいます
その名をステパン・バンデラといいます
ウィキペディアでは、民族解放運動の指導者、などと、まるで英雄のように書かれていますが、彼の経歴は、決して輝かしいものではありません
彼はウクライナ極右民族主義組織OUN(Organization of Ukrainian Nationalists)の指導者であり、思想的主柱となった思想家です


ステパン・バンデラの誕生日に行われるキエフの伝統的恒例行事のトーチライト行列において、バンデラの肖像を持ち歩く参加者女性
写真出展 © Sputnik / Stringer スプートニク/ストリンガー

上の写真にも表れている通り、ウクライナでは極右思想家のステパン・バンデラは英雄視されており
特に、2004年のオレンジ革命以降、2005年から大統領となったビクトル・ユシチェンコ
2010年1月20日、バンデラに「ウクライナの英雄」の称号を授けています
オレンジ革命は、西側の肝いりによって行われた、親米、親EU派によるクーデターでした
つまり、西側の価値観で選ばれた大統領が、バンデラという極右民族主義者を「英雄」と称え
その影響をを国中に広げるために、子供の教育にまで極右思想を植え込んだ。。。という真実があるのです

しかし、このバンデラは明らかな「ナチス影響下の極右民族主義者」であったため、その後、親ロシア派のビクトル・ヤヌコビッチ大統領の時代に
欧州議会(MEPs)によって、「ステパン・バンデラの英雄化を考え直すべき」という呼びかけがなされるほどでした

しかしながら、アメリカとイギリスを中心とする西側の筋書きによるクーデター、マイダン革命が起こったことにより
ステパン・バンデラを英雄視する動きは、ウクライナ国内でもっと体系的かつ組織的になっていきます
2015年4月、ウクライナで「20世紀のウクライナ独立の法的地位と戦闘の記憶を尊重するための法律」というのが成立し
その法律の中では、OUN(ウクライナ民族主義組織)やUPA(ウクライナ民族蜂起軍)などが明記され、法的地位を与えられ
ウクライナの独立に寄与した重要な組織として称賛を受ける立場になります

この法律にある「記憶の永続化」とは、記念館の建設や重要な場所の名前を”英雄にちなんだ”名前に変更すること、などが含まれます
さらに2019年には、ウクライナ議会において、「記念日の設立と記念日を祝うための決議」がなされています
それによって、1月1日はバンデラの誕生日を祝う「ステパン・バンデラ記念日」となり、前述のトーチライト行列が
ウクライナの各都市とキエフの「ステパン・パンデラ通り」で行われています。。。つまり、国民行事にまでなったのです

また、学校教育においても、ナチズム精神を基盤とする教育は盛んにおこなわれています
学校教育では、特に第二次大戦中の記述がほとんどなく
ナチス、ヒトラー、バンデラ、ホロコースト(大量虐殺)の記述は、ほぼ存在しなくなっていると言います
要は、「聞こえの悪いことはできるだけ教えないように」、という事かと思います

そして、公に教えられなくなった「民族主義」を教えているのが、かの有名な「アゾフ大隊」などのネオナチ組織です

2015年8月14日、キエフのアゾフ大隊の基地で軍事訓練を受ける休暇中の子供たち 
写真 ©Sergei SUPINSKY / AFP

上記写真にあるように、アゾフ大隊は、ごく一般的な形で、7歳以上の子供たちに戦争と妨害工作活動を教えているようです
ではなぜ、このナチスのような民族主義運動が盛り上がるのか?ですが
その地域的な精神風土までは私には分かりません、しかしながら、この民族主義的な教育は、実はウクライナだけではなく
旧ソビエト連邦の東欧諸国に広く広がっているものだという事は確かで
それらの多くは「NATOの指導」で行われています

一例では、2006年、エストニアにおいて、NATOの教官の指導の下で妨害工作とテロリスト工作の訓練が行われています
下はその時にウクライナ人の若者が撮影したものです


軍服を着たウクライナの若者、ウクライナを示す2色の記章とUNA-UNSO(ウクライナ民族会議)のシンボルが見える


ウクライナ人に加わって軍事訓練を受けているエストニア、リトアニアの若者たち


若者たちに妨害工作とテロリスト工作を教えるNATOのインストラクター


NATOのインストラクターの教える妨害工作、テロ工作、ゲリラ戦のレクチャーに熱心に耳を傾ける若者たち


NATOの教官から射撃訓練を受ける若者


以上のように、ウクライナのネオナチ、過激な民族主義運動は、実は「NATOが育ててきた」という事実があります
私たちはもう一度、ロシアのプーチン大統領の主張する「非ナチ化」ということを、考えてみなくてはならないと思います
ウクライナのネオナチ組織は、NATOが育成してきたものです
そこに、世界各地から過激なネオナチたちが集結してきて、ウクライナ東部のドンバス地方における「ロシア系民族への迫害」
が、2008年ごろから行われてきた、というのが真相なのです
どちらが紛争の種をまいているのか?私たちはもっと事実に目を向けなくてはならないと思います

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