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この連休は、寝ているか、本を読んでいるか・・・・食べているか・・・
である。
で、「マキアヴェッリ語録」塩野 七生著
昔、他の人の訳で読んだことがあるのだけど、
その当時はイタリアの歴史が全然わかっていなかったとこもあったので、
正直言って、本は開けたけれど、すぐに閉じた・・・・のであった。
ただ、チェーザレ・ボルジア(彼もハンサムだった)を読んだりしていくうちに、
マキアヴェッリが、これぞ君主だ!!と、褒め称えていたことを
知って、どんなことを書いていたのか知りたいな・・・・と、思うようになった。
彼が「君主論」を書いたとき、フィレンチェは傾きかけた斜陽国だった。
この状態を打破するために、書かれた本だった。
彼の主張は、政治の宗教分離と自前の軍事力を持つこと、それに指導者に対しての
心構え・・・・本って感じだった。
塩野氏は、彼の書いているきれのよさを残そうと訳したとのことだから、
こんな感じで書かれているのだとすれば、判りやすい。
宗教分離は、当時のキリスト教の力を考えればすごい発言だと思う。
自前の・・・・というのは、当時、フィレンチェでは自前の軍隊がなく、
傭兵を雇って戦争をしていた状態だったので、負け続けていたところから
来た考え方のようだ。
まあ、読んでいて「そうか?」と、思うこともあったし、「今の政治家に
言って欲しい」と、思うこともあったので、いつの時代でも、
人の悩みは同じなのかもしれない・・・と、思わされた一冊。
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