サイプレス

鬱病になり不安定な毎日。今は宝塚熱が再燃して、これがいい処方箋になっています。

プリンセス・マサコ

2011年01月19日 | 読書


ベン・ヒルズ著  第三書房

2007年に出版された時から、宮内庁があまりに内容がひどいと
著者の母国であるオーストラリアに抗議をしたいと外務省に
申し入れた本。

宮内庁の抗議は、天皇・皇后に対してのものだったが・・・。

宮内庁の反論

ただ、タイトルが示すようにこれは雅子妃の話だけれど、
たぶん欧米の人からみた皇室の不思議さを書きたっかたのだろうが、
彼にその能力がなかった・・・と、いいように解釈しているけれど、
底流に流れているのは皇室不要論の一言に尽きる。

オーストラリアは、排日運動がうねりのように起こる国だし、
その中で育った彼ははっきり言って「日本嫌い」もしくは、
「天皇嫌い」なんだと思う。(笑)

おまけに、訳者の方は人権侵害の話だと「あとがき」で書いているが、
憲法の天皇の項には、人権については触れられてはいない。
国民の項には、人権についての言及がある。
ここから、考えられるのは天皇には極端にいえば人権がないのだ。
英語は出来るのかも知れないけれど、「憲法を読んでください・・・」
と、言いたいけれど、もし田嶋女史みたいなタイプなら読んでも
意味がわからないだろうな・・・。

ただ、こんな本でも共感した箇所が一つあった。
何故、雅子妃はあれだけ外国での生活が長いのに歯列矯正をしていないのか?
これは、私も同感である。

どうでもいいことだけど、欧米では八重歯ですら嫌う文化圏に
永らく住んでいて、おまけに他の親よりそのことに気がつく
チャンスが多かったはずなのに・・・・いつも不思議に思っていた。

分厚い本だけど、よく判ったのは彼女が勉強熱心であるということ
だけだった。(笑)