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県立美術館で神戸市内の小学生や中学生、特別支援学級等の生徒による
作品展示が行われている、と、友人が教えてくれた。
「へぇ~そうなんだ」と、そこまでなら動かなかったかもしれないが(笑)、
友人が近くのJICAでハイチ料理のランチを食べた・・・と、聞いた途端
『食べてみたい!!』と、思い立ちお出かけしてきました。
子供たちの作品は、個性的でかつ繊細。
楽しかったです。
特別支援学級の子による「さおり織り」や「手漉き葉書」「木工」「陶芸」の
即売会が行われてまして、つい買っちゃいました。
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で、ふとみると高校生くらいの男の子が一生懸命声を出して
「見て行ってください」とか言っているのをみかけた。
他は指導員か先生かわからないけれど、大人が販売していた。
そのブースだけ、私が見たときはその男の子が先生に指導されながら
売っていた。
で、物色していてみつけたのがこれ。
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これください、と声をかけると先生が小声で指導し始めた。
(先)「ありがとうございます」
(男)「ありがとうございます」
(先)「おまちください」
(男)「おまちください」
で、彼は新聞で器をくるみビニールの袋に入れてくれた。
しかし、彼のこだわりはここにあった!!
持った時に、器が地面と平衡になるように何度もチェックする。
袋と、器の大きさからそれはちょっと無理があったのだけど、
彼は妥協しない。
少しづつ袋が伸ばして地面と底が平衡になるように入れてくれた。
とっても丁寧に仕事をするタイプだし、おつりの計算も出来ていたので、
時間はかかるだろうけれど彼は、いい能力を持っている。
おつりと商品をもらって、「綺麗に入れてくれてありがとうね」と言うと、
彼は、先生に指導されて「ありがとうございます」と言った。
まだまだだけど、楽しみな子だわ~と、その場を後にしたのでした。