木曽Now2

木曽の自然と大阪の自然を日記風に

マムシグサ 性転換する植物

2019-06-09 08:00:10 | 木曽Now

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木曽町新開      午前8時の気温  12.0℃     今朝の天気    今にも雨が

今年
敷地内でクサノオウが
多く生えていることに
驚いたが
もう一種類
目立つ植物がある。


サトイモ科テンナンショウ属の
マムシグサだ。


去年まで
見かけた記憶がない。



山道でこの花を
見かけたら
気味が悪かった
覚えがある。


薄暗い湿った林の中に
生えていることも
さることながら
茎の模様にしろ
仏炎苞の形にしても
蛇が鎌首を
もたげている様に
見えるからだ。




せっかく我が家に
やって来てくれた
お客さんなので
しっかり
観察させていただいた。


狭い範囲なのに
仏炎苞の色が違う
2種類のマムシグサが
生えている。


仏炎苞が
紫褐色のものを
ムラサキマムシグサ
緑色のものを
アオマムシグサと呼ぶと
聞いたことがあるが
同じものだと
考えている。


仏炎苞を破らない様に
そっと中を
のぞいてみた。


マムシグサは雌雄異株で
この個体は雄株で
雄花が集まっている。


面白いことに
地中にある
芋のような塊茎の
栄養具合によって
雌株になったり
雄株になったり
性転換をする植物なのだ。


この株は多分
若い株なので
これから数年間は
雄花のままではと
思っている。


敷地内のマムシグサは
上からのぞいたところ
すべて雄株。


以前開田高原を
歩いていた時
撮ったマムシグサの
果実です。

(2018.10.23 撮影)

薄暗い林の中で
ひときわ目を惹く
鮮やかな赤い色を
している。

(2916.10.18 撮影)

この果実は
猛毒なので注意!



拙宅内に
もう一種類の
マムシグサの仲間
ウラシマソウ。


どうしたことか今年は
釣り糸を伸ばしたような
仏炎苞が見られない。