木曽Now2

木曽の自然と大阪の自然を日記風に

ホオノキ 気難しい花

2019-06-18 07:43:26 | 日記

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毎年木曽で
ホオノキの花を
撮っている。


タイサンボクほど
大きくはないが
なかなか立派な花だ。


ホオノキは両性花で
雌しべが先に熟する
雌性先熟の花なのだ。


今年は
成熟した雌しべを
撮影したくて
雨の合間を
ずっと待っていた。


花が開いて
雌しべが熟すのは
たった1日
それも花が少し開くだけ。


花はいったん
閉じてしまい
次の日咲く時には
もう雄しべが
花粉を出し始める。


熟した雌しべを
撮るためには
1日目の半開きの
花の中をのぞかないと
撮れないと言う訳だ。


花が大きく開く時には
もう雄しべは
散り始めている。


自分の花粉では
受粉しないぞ!
と言う強い意志を感じるが
なかなか気難しい花である。


と言うことで
今年も結局
熟した雌しべは
撮れずじまい
来年に持ち越しだ。


蜜を出さず
香りだけで
甲虫などを集めても
この気難しさからか
受粉率はすこぶる悪い。


たくさん花を
咲かせるホオノキでも
実の数が多くない理由は
こんなところにもある。