木曽Now2

木曽の自然と大阪の自然を日記風に

ウスバシロチョウ 強制産卵

2019-06-12 08:00:55 | 昆虫など
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ウスバシロチョウの雌を
ゲージに放して
産卵させようと
試みましたが
雨ばかりで
うまくいきませんでした。


そこで
強制的に卵を
産ませることにしました。


リシャール法(強制産卵法)と言って
素焼きの植木鉢など容器に
雌と食草のムラサキケマン
そして枯れ枝を入れ
網をかぶせて
蛍光灯で照らし
卵を産ませる方法です。


準備が出来たら
黒い覆いをかぶせて
一晩夜の状態を
つくります。


翌朝覆いを外して
網の上から
蛍光灯を照らします。


お昼前網を外して
確認すると
植木鉢に立てかけた
枯れ枝の下側に
産卵を確認しました。


二日かけて
二度ほどくり返し
2頭の雌から
30卵ほど
産卵させました。


母蝶はすぐに
ティッシュに含ませた
薄めの蜜を与え
放してやりました。


母蝶のダメージが
大きいと言われる
方法なので
やりたくなかったのですが
無事飛んで行ってくれ
安心しました。


さてウスバシロチョウの卵
大きさが1.5mmほどで
ゴルフボールを
押しつぶしたような
形をしています。


産みたての卵は
薄いピンク色で
とても美しい色です。


アゲハチョウや
モンシロチョウの卵と違い
複雑に彫刻されたような
模様をしています。

(モンシロチョウの卵 2019.4.12撮影)


(アゲハチョウの卵 2019.5.8撮影)

時間の経過とともに
ピンク色から
白っぽく色は
変化します。


来春のムラサキケマンの
芽吹きまで
卵のままで
暑い夏
厳しい冬を
乗り越えます。


うまく成虫まで
飼育出来たら
いいのですが・・・。