木曽Now2

木曽の自然と大阪の自然を日記風に

センダン  果実と種子

2019-12-06 07:57:08 | 日記

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散歩する公園に
センダンの木がある。


センダンは
別名おうちと呼ばれ
南方熊楠が
愛した木として
有名だ。


葉が散ったあと
黄色い果実が
目立っている。


この果実も
結構遅くまで
毎年残っているが
冬になって
ヒヨドリが
集まっているのを
見たことがある。


大昔観察会で
この果実はかたいと
聞いたことがあるので
何個か持ち帰り
中身を調べてみた。


果実の表面は
梨のような色で
分厚い果皮に
覆われている。


美味しそうに見えるが
有毒なので食べることは
できない。


果皮をめくると
白っぽい果肉が
現れるが
手触りはべたつく。


果肉の中から
楕円形の種子のようなものが
現れた。


まるで萎んだ
ラグビーボールのようだ。


実はこれが
とてもかたいのだ。


子房の内側の壁が
木質化してかたくなり
種子を守っている
石果と呼ばれているものだ。


この中に
種子があるはずなので
ペンチで割ってみる。


かなりの力で
切ろうとするが
まったく歯が立たない。

仕方なく
金づちでたたいてみた。


石の上で
思い切り叩くと
粉々になるし
力加減がとても
難しい。


果実をタオルで
くるんで手加減しながら
たたき割った。


黒っぽい
柿の種のおかきのような
種子が出てきた。


鳥に消化されない
ためとは言え
ここまで
かたくなくてもと思う。


鳥に食べられて
運よく排出されても
発芽は大丈夫なのだろうか?
と心配になる。