『いつも、いつでも元気炸裂!』

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万年筆の思い出・・・

2019-05-04 06:43:08 | 喜怒哀楽をポジティブに
『礼をつくす』というタイトルで紹介される『セレモ』のテレビCMの中に
手紙を書くシーンがあり使っているのは万年筆。

私たちの年代に限らずもっと若い世代の人たちにも万年筆に懐かしい
思い出を持つ人はいるかもしれない。

現在は公文書にもボールペンの使用が認められており、公私ともに
一般的にはボールペンが主流となっている。
万年筆には低筆圧でかけるため長文を書いても疲れないというメリットや
様々の書き味なども楽しめるという良さもあるがそれを必要とする状況も少なく、
筆記用具の主役は完全にボールペンに移っていると思う。

私たちが子供の頃は早く万年筆を持ち使ってみたい、という願望と共に
それを持つことが大人への入口の様な感覚を持っていた。

小学生の頃は父親や兄弟のものをドキドキしながらこっそり使って、
そっと元に戻して置いたりもしたものだが、中学生になり買ってもらった
時には嬉しくて嬉しくて・・・

高校生の頃は万年筆は完全な必需品という感覚で授業中は勿論、
四六時中手から離れるようなことはなかった。
キャップを立て、その上に手のひらをあてて水平に動かし、クルッと回転
させる遊びにも使ったりし、友達と笑いあったことが懐かしい。

社会人となり、インク補充の仕方の違うものを集めたり、ペン先の交換を
楽しんだりしたが、収入増と共にちょっと高価なブランド商品に目を向ける
ようになり、それを手に入れた時の感激は計り知れないものだった。

ペン先に金が使われていることやその表示(K14・K18・GP・GW・GW)の
意味などについて知ったのも万年筆による知識であった。

しかし、ボールペンの時代になってからは仕事で使う機会もだんだん少なくなり、
いつしか机の中にしまわれたままで、その力を発揮することはほとんどなくなった。

そして更に悲しいことに私の心を癒してくれていたパーカーやモンブラン
たちは貸してあげた何人かの友達の手から次々とどこかに渡り、ついには
戻ってこなくなった。
今、手元に残っている安価な万年筆にも今後の出番はなさそうだ。

でもあの万年筆の手触り感と気持ちよく書けた文章が社内報に載ったことは
いい思い出として今も強くしっかりと残っているのである。

コメント (1)
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