妻がみかんの木の葉についていた小さな青虫のような幼虫を指先で
つまんで捨てた。(その後、殺処分)
私には到底できないある種の勇気を感じた。
この「勇気」とは害虫を殺したことではなく手の指でつまんだことである。
私は毛虫や蝶や蛾の幼虫であるあの独特の外観と動きを見ると鳥肌が立つ。
私が虫といわれる生き物の中で自分の素手で触れるのは昆虫類の中の
ほんの一部で、カブトムシ、クワガタ、テントウムシ、カナブンなど甲虫類の
一部とトンボ、セミ、アリぐらいである。
これらの虫たちでもその幼虫は絶対に触れない。
あのフニャッとした柔らかそうな姿を見ただけで『身の毛がよだつ思い』で
まさに『背筋が寒くなる』という状態である。
バッタやカマキリなども少し硬く感じる背中の部分を持つことはできるが、
柔らかい腹の部分に指が触れるとゾっとして放してしまうほど昆虫の柔らかい
箇所は苦手である。
そんな私であるから前述の妻の姿は驚きを超え、尊敬に匹敵するぐらい
なのである。
妻もすべての昆虫、幼虫に触れるわけではなく、幼虫でもごく小さなものに
限って・・ということらしい。
それでも私にとっては感心、尊敬の念を持つぐらいなのだ。
そこで、下世話な話というより、低俗、下品な話になるが、私は触ることによって
得られる昆虫別の報酬額の設定を持ちかけた。
現実とは大きくかけ離れたくだらない話ではあるが二人の間では結構盛り上がり、
笑いながら次々と・・・・。
結果、妻は私が触れない幼虫の中でランク付けをし、最低はゼロ円でも触り、
順に最高額1万円ぐらいで商談成立となったが私は最低額10万円でも難色を示し、
お金もないくせに100万円でも嫌だと言って不成立に終わってしまったが何故か
『ほっ』とした。
仕事を引退した身でも、もしかすると100万円や200万円は手にすることが
あるかもしれないがあの「フニャッ」と感じる虫を触ったという嫌な感触を
一生持ったまま生きるのは厭だ・・・というとんでもない発想を消すことが
できなかったからという情けない話はその後電話で娘にも伝わったが幸い娘も
私同様いくらお金を摘まれてもNO・・・ということだったので再び『ほっ』で
一件落着となった。
つまんで捨てた。(その後、殺処分)
私には到底できないある種の勇気を感じた。
この「勇気」とは害虫を殺したことではなく手の指でつまんだことである。
私は毛虫や蝶や蛾の幼虫であるあの独特の外観と動きを見ると鳥肌が立つ。
私が虫といわれる生き物の中で自分の素手で触れるのは昆虫類の中の
ほんの一部で、カブトムシ、クワガタ、テントウムシ、カナブンなど甲虫類の
一部とトンボ、セミ、アリぐらいである。
これらの虫たちでもその幼虫は絶対に触れない。
あのフニャッとした柔らかそうな姿を見ただけで『身の毛がよだつ思い』で
まさに『背筋が寒くなる』という状態である。
バッタやカマキリなども少し硬く感じる背中の部分を持つことはできるが、
柔らかい腹の部分に指が触れるとゾっとして放してしまうほど昆虫の柔らかい
箇所は苦手である。
そんな私であるから前述の妻の姿は驚きを超え、尊敬に匹敵するぐらい
なのである。
妻もすべての昆虫、幼虫に触れるわけではなく、幼虫でもごく小さなものに
限って・・ということらしい。
それでも私にとっては感心、尊敬の念を持つぐらいなのだ。
そこで、下世話な話というより、低俗、下品な話になるが、私は触ることによって
得られる昆虫別の報酬額の設定を持ちかけた。
現実とは大きくかけ離れたくだらない話ではあるが二人の間では結構盛り上がり、
笑いながら次々と・・・・。
結果、妻は私が触れない幼虫の中でランク付けをし、最低はゼロ円でも触り、
順に最高額1万円ぐらいで商談成立となったが私は最低額10万円でも難色を示し、
お金もないくせに100万円でも嫌だと言って不成立に終わってしまったが何故か
『ほっ』とした。
仕事を引退した身でも、もしかすると100万円や200万円は手にすることが
あるかもしれないがあの「フニャッ」と感じる虫を触ったという嫌な感触を
一生持ったまま生きるのは厭だ・・・というとんでもない発想を消すことが
できなかったからという情けない話はその後電話で娘にも伝わったが幸い娘も
私同様いくらお金を摘まれてもNO・・・ということだったので再び『ほっ』で
一件落着となった。