この半年、遺族はどんな思いで日々を過ごしてきたか、想像を絶する
悲しみ、辛い思いを考えると涙が溢れてくる。
警視庁は早ければ年内にも自動車運転処罰法違反(過失致死傷)容疑で
書類送検する方針だという。
高齢であることや認知症の疑いがあることを考慮しても他の事故や事件と
比べるとあまりにも遅すぎるのではないだろうか。
捜査関係者はまるで他人事のように
『飯塚元院長は足の具合が悪く通院していた』
『パーキンソン症候群と似た症状もあり、医師は「運転はできない」と伝えていた。』
『事故後には別の医師がパーキンソン症候群の疑いがあると判断した』などと
言っているという。
他の事故や事件と比べても逮捕、起訴されるべき条件や証拠は固まって
いるだろうに・・・
何故進展させないのだ。
被害者が多かったため被害者たちの調書の作成に時間がかかっている・・・とか
年内には書類送検されるはず・・・などと悠長なことを言ってる場合ではないだろう。
5月に発生した滋賀県大津市の16人もの死傷事故では2週間で書類送検、
7月には公判が行われている。
池袋の事故の飯塚幸三は医師から運転をしないように言われているにも
拘わらず、運転をして殺人を犯したのだ。
何と言い逃れをしようがあらゆる忖度が行われようがこれは百歩譲っても
「未必の故意」の殺人だと思う。
周囲の人が見ても危うい運転であり、医師からも止められていたのに
飯塚幸三は奢りと傲慢で運転し、事故を起こしてしまったのだ。
事故直後、息子に連絡を取り、隠ぺい工作を図り、調べの際に飯塚幸三は
自分は正しく捜査した・・・と、車のせいにしたが車には異常がないことは
明白になり、嘘がばれると操作を間違えたかもしれない・・・などとあくまでも
言い逃れをしようとした。
このように誰が見ても悪質と思える事故に対し、警察も検察も何故早期解決に
向かわないのか・・・
警察の「忖度」や「特別扱い」という批判があるが、そうなのかもしれないと
思われても仕方がないと思う。
厳罰を求める市民の声も大きく、短期間で39万もの署名も集まったが、
警察は法的効果、拘束力はないと無視し、記者会見も行わないのか。
飯塚幸三は高齢なので逮捕する前に寿命が尽きるのを待ってでもいるのか。
いずれ忖度の構図が明るみに出るとみんな揃ってしらを切るのだろうか。
マスコミも総力をあげて追及し、刑が確定する前でも元院長だとか容疑者などと
言わず殺人犯と言ってもらいたいくらいである。
瑞宝章を受勲しようが殺人犯はその刑を受けるべき・・・上級国民(?)も
一般人も法の下では同じである筈。
政治家たちも他人事のように関心を示さない事にも強い憤り怒を感じる。