今年はセミの鳴き声を聞き始めたのはかなり遅い時季だったと思うが
いつの間にか(かなり前から)近くの公園や雑木林などのそばを通っても
セミの声が全くしなくなっていたことにも気づかなかった。
それに気づいたのは昨日、ニューシャトル(さいたま新都市交通)の
原市駅の横を通った時である。
気のせいか、夏の頃とはちょっと違うあまり元気のなさそうな
「ツクツクボウシ」の鳴き声が聞こえてきた。
『えっっ?今頃ツクツクボウシが?・・・』と思ったが間違いなくツクツクボウシの
鳴き声だった。
私のイメージでは晩夏から初秋にかけては郷愁を呼ぶようなヒグラシのあの
カナカナ、カナカナ、という声が聞こえてもツクツクボウシはもっと早い時期の
アブラゼミなどの蝉しぐれの頃で季節外れ(?)だと思ったのだ。
不思議に思い、ネットで検索するとヒグラシのほうが早く、成虫は梅雨の最中の
6月下旬ごろから7月にかけて発生し、ニイニイゼミと同じく、他のセミよりも
早く鳴き始め、9月中旬ごろまで鳴き声を聞くことができる・・・という
説明があった。
一方ツクツクボウシのほうの説明には
成虫は7月から発生するが、この頃はまだ数が少なく、鳴き声も他のセミに
かき消されて目立たない。
しかし他のセミが少なくなる8月下旬から9月上旬頃には鳴き声が
際立つようになる。
9月下旬にはさすがに数が少なくなるが、九州などの西南日本では10月上旬に
鳴き声が聞かれることがある。
なお、八丈島や岡山・長崎では7月上旬から鳴き始めることが知られている。
・・・となっており、ツクツクボウシのほうが晩夏から初秋・・・ということだった。
ウィキペディアやセミの画像を見てこの齢になってまた新しい知識を得たことを
少しうれしく思った瞬間であった。