関電は当初の説明では高浜町の森山元助役(故人)から金額を受け取ったと
していたがその後、関電が業者に発注した工事代金の一部が直接還流
していたことも明るみに出た。
はじめは保身のため小出しにしていたものが次第に明らかにされると
見え透いた嘘を重ね、あろうことか「儀礼の範囲」などと言う都合のいい
説明に・・・
そしてこの拡大解釈にも問題があると見るや「相応の金額なので改めて
良識の範囲外」として整理しなおしたなどと説明・・・
最初は役員の名前や受け取ったものの内容を「個人情報を」理由に
明確にせず、組織防衛の為の誤魔化しや嘘がばれると小出しにし、
拡大解釈へと変わっていった。
彼らが何と言おうが世の中を欺いたことに間違いはないし、儀礼の範囲
という拡大解釈によって会社の組織や原発関連部門を守ろうとしたことは
明らかである。
森山元助役の悪事や罪は誰もが認めるところだろうが、自分たちが
被害者でもあるかのような発言やあまり信ぴょう性の感じられないような
内部文書では森山元助役に恫喝されたり、罵倒されたりしたという文言がある。
それ(恫喝・罵倒)を持ち出し、致し方なく一時保管したなどと嘯く神経は
良識ある人間とは思えない。
まさに「死人に口なし」を利用した卑怯な釈明ではないか。
関電の会長と社長は社外の役員を辞任するというが、役員全員、社内社外を
問わずすべての職を辞任すべきだろう。
いまのままの体制で・・・ということは許されない筈である。
例えは悪いが夏の夕方、西日の当たるヤツデの木の下の犬の糞に群がる
ハエのような彼ら(関電役員や該当者・吉田開発など取引事業者)には
強力な殺虫剤が必要だと思う。
彼らでなければできない筈はない・・原発関連はなくなっても本来の関電の
仕事や新規に取り組む仕事を開発し、もっともっとまじめに業務に取り組む
社員はきっと多くいるはずである。
私は常に原発には反対・・・ゼロが当たり前だと思っている。
最初に「原発ありき・・・」で進んできた政策がほころびはじめ、幾つもの
「原発安全神話」は次々と崩れてきている。
今回のような人として最も恥ずかしい「金で操る」とか「金に目が眩む」とか
という浅ましくさもしい事件は後を絶たないが、国民が許せない今回の
「贈収賄事件」を機に早急に原発ゼロへと舵を切らなければならないと思う。