記録的な大雨をもたらした台風19号の被災地の過酷な様子が連日
伝えられる中、今日からはまた雨が続くという予報・・・
今朝も気温が低く日増しに冷え込みが厳しくなって行くこの時季、避難している
人たちの心身の疲労は想像を絶するものだと思う。
この雨で12都道府県に亘る4000人を超える避難者の避難所での生活は
今後更に長引くことが予想されるが、孤立した地域への救援支援はどうなって
いるのだろう。
道路は寸断され、孤立状態が続いている集落への水や食料、停電対策の
発電機などの提供が急務である。
そんな中、神奈川県山北町では陸自の給水車が現場に到着しているにも拘らず
活動できないという残念な報道があった。
町は緊急性、時間や距離などから近くの静岡県御殿場市の陸自駒門駐屯地に
災害派遣要請を求める考えを伝え、県に申請のファクスを送ったが県は
『自衛隊への要請は代替手段がないときにするもの・・・県も給水車を派遣できる』
として県の給水車の派遣を検討するよう伝えたという。
既に陸自の給水車3台が到着していたものの正式な災害派遣要請がないと
いうことで活動できず、水を積んだまま駐屯地に引き揚げたという。
その後、県の給水車が到着したのは5時間後・・・連携プレーの悪さだけとは
言えない何かを感じる。
県の対応は「町」⇒「県」⇒「自衛隊」の基本的な申請順序を踏んでいないと
いうことへの不満を含めての回答なのかどうか・・・
町、県、それぞれの立場はあるだろうが誰が誰へ・・・そして連絡や指示したのは
誰か…などは有耶無耶のようだ。
一番大切なことは何か?・・・の気持ちが感じられないこの対応はなぜ?・・・
申請順序が違うからという理由で到着済みの給水車が困窮している人へ水を
配給できないとはなんということか・・・
命にとって一番大事な水を目の前にして飲むことができない人々の気持ちを考えず、
ただ申請手続き云々と御託を並べる・・・これぞお役所仕事と言われても仕方が
ないだろう。
こういう問題も含め、19号台風の検証と今後の対策が急がれることは言うまでもない。