死者、行方不明者や、震災に関する死者を含めると2万人以上の
犠牲者がでた東日本大震災から9年となる。
連日新型コロナウィルスの拡大関連について大きく報道されている中、
先月(2月)から朝日新聞には『東日本大震災9年』というタイトルで
現状も含めた震災関連の重要な事象や今もなお避難中の被災者、
帰還した人たちの生活や町の様子やなかなか進まぬ復興と見通し
不明な今後の予想などが伝えられてきたが9年を迎えた今日は
東日本大震災の記事が複数のページ(下記)に多く載っている。
(2、14、15、18、23、28、31ページ)
9年たっても復興はまだまだ進まず長期化による避難者は今も
4万7千人以上で700人以上の方々がプレハブの仮設住宅での
生活を余儀なくされているという。
9年も経つのに廃炉の見通しが立たず、汚染水処分方法の問題や
汚染土の最終処分地も決まっていないことなどから未来が見えず、
住民の不安と生活の戸惑いは依然として続いているようだ。
福島ではあちこちで見かけた『がんばろう福島』の文字もめっきり少なく
なったという文章からも原発事故というこの忌まわしい記憶が人々の
間で薄れてくことが懸念される
『重い現実を見すえ一歩ずつ』という大きな見出しの中の記事内の
『響かぬ復興アピール』などという文字を見てもやはり原発の影響に
よる難題が多く、農家や農産物の現状を見てもまだまだ・・・という
印象であるが、『小さなコミュニティづくりから始める』という言葉や
『町を新たに作り直すことに取り組んでいる』という言葉に自分たちの
町への思いや前向きな意思が伝わってくるのも嬉しく感じた。
まだまだ遠い被災者達の暮らしの再建と『心の復興』のために国は
今こそ大きく強いバックアップをしなければならないと思う。