MC68000 Maniacs!
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TRISTAN」という Macintosh用ピンボールゲームをご存知でしょうか。1991年に有限会社リトルウィングが開発し北米向けに販売した純日本製のピンボールゲームであり,現在でも世界中のファンから支持されている名作中の名作です。昨今のシミュレータクラスのピンボールゲームと比較してしまえばゲーム内容はかなりシンプルなものですが,当時は北米での販売元であった「AMTEX社」が主催した世界大会まで存在したゲームなのであります。

リトルウィングの Webページをみてみると,同社が今までに開発した歴代のピンボールゲームの「体験版」がダウンロード可能となっています。今回の「TRISTAN」の体験版も同様にダウンロード可能ですが,残念ながら「PowerMacintosh,漢字Talk7.5以上」用のバージョンとなっており,SE/30等のオールドマックでは楽しむ事ができないようです。自分は,1999年に BNN社より出版された書籍「TRISTAN Pinball」に同梱のCD-ROMに収録されていたバージョンを使用しています。このバージョン(Ver.2.0)であれば,68K Mac,漢字Talk7.1以上での動作が可能だと思われますが,実はもともと PowerBook5300cs用に購入したものだったので 68K Mac上では動かした事はありません(汗)。さっそくSE/30で・・・といきたいところですが,カラー表示に必要な Vimage SE/30と 液晶モニタを外してしまっていて検証不能・・・。今回は,Macエミュレータ「BasiliskII」上の 68K環境で動かしてみました。(設定は Quadra900(68040)です)

「BasiliskII」は WindowsPCの CDドライブを直接参照してくれるので,インストールCDがある場合は 導入が非常にラク。まずはエミュレータの設定。640×480 256色のモニタと,メモリ16MB以上の設定が必須となります。また,フルスクリーン表示では問題はありませんが ウィンドウモードで使用する場合には,画面設定の画面タイプを「Windows GDI」に設定しないと「TRISTAN」を起動する事ができません。(BasiliskIIのバージョンは Win2000用 build142)設定が終了したらエミュレータを起動し,エミュレータ上の MacOSを操作して,CD-ROMから「TRISTAN」のプログラムファイルを 仮想HDD上にコピーするだけでインストールはOKです。

そのまま「TRINSTAN」を実行してみると,すんなり起動。
ほんのちょっとラグる瞬間がありますが,かなり普通に遊ぶことが出来ました。

自分が購入した「TRISTAN Pinball」という書籍は「TRISTAN」の攻略本といった内容のもの。基本的なターゲットスコアの一覧から,高得点フィーチャーの獲得方法などの他,フリッパーテクニックや ナッジング(台揺らし)のコツまで,詳細に紹介されています。また,開発者である 藤田善勝・玲子夫妻のインタビュー記事や,TRISTANグランドチャンピオン 神田俊典氏のインタビュー記事なども掲載されていて,単純に Macintosh関連の読み物としても面白い書籍です。残念ながら現在は「絶版」になっているようです。

いくら攻略本を読んでも 一向に上手くならないのは 何故かしら(笑)。
そもそも ピンボールの基本ってのが 出来てないんでしょうね。


【関連リンク】

 ・有限会社リトルウィング ・・・ TRISTAN の公式ページ


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