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家族のあしあと、時々ソーイング、たまにはゴハン。日常生活のひとこまを。

懐かしい場所へ

2008-01-16 11:55:11 | おでかけ
 
年が明けてまもなくの新聞に、母校のシンボルともいえる校舎が取り壊されるとの記事を見付けました。
日頃、新聞を丁寧に読んでいるとは言えない私の目に飛び込んでくるくらいの大きさの記事。それによると、解体前の12、13日に見学会を開き内部を一般公開するとのこと。行くことにしました。

在学時から、老朽化の為いつか壊されるという話は聞いていたし、それが今でも不思議ではないけれど、なくなってしまう前に見に行かなければ、という感じ。

12日の土曜日を予定していたのですが、朝から雨だったので、翌日曜日に家族と共に出掛けました。

息子は公園か何かと勘違いしているようで、門をくぐった瞬間から走り出しました(苦笑)。
門を入って件の校舎にたどり着くまでの間も、私の知っている大学とは随分様変わり。キャンパスがきれいになってました。

・・・そうだよね、私が通っていたのは、前世紀(!)だもの・・・。



着いた時は、内部で”ウルトラセブン”を上映中。
68年放送の29話で、ウルトラセブンによって校舎が壊された・・・という場面があるそうで、29話の満田監督を招いて上映会とトークショーが行われていたのでした。
そのためか周囲には人影もまばら。ゆっくり眺めたり、写真を撮ったりできました。息子の背中も物思い・・・?


上映会終了後、校舎内に足を踏み入れると、『懐かしい!』の一言。


壇上や最後部の席の裏の屋根裏部屋のようなスペース等々、学生時代には行ったこともなければ気にもとめなかったような場所まで、うろうろ歩き回ってきました(笑)。




床も木。
古さと歴史を感じる校舎のにおいは、決して嫌なものではなく・・・。
一段一段階段を上がるのも、足の裏に木のぬくもりを感じました。

息子はといえば、迷路か何かとまた勘違いを重ねているようで、好奇心のままに、あちこち探検。でも、外に出るのを嫌がるくらい”面白い”場所だったようです。




実はこの日のことを記事にするのは、少々躊躇。
深い意味はないとはいえ、母校を明かすことにつながるのにもためらいも。
でも、校舎がそれほどポピュラーとも思えないし、この姿だけならいいかな、と。

なぜなら、今回あらためて美しい校舎だなぁと感じたから。
学生時代は、そこにあって当然の古い教室という以上の感想を持たなかったけど、フォルムの美しさを超える何かがあるように思えたから。

なくなってしまうんだ・・・「中央教室」。
ここに近代的な校舎が建つのかな。
ほんの少し感傷的な気分にもなりました。



*当日、奥様と二人の息子さんと一緒のK先輩にお会いしました。偶然かな?必然かな?
 他にも学部も名前も知らないけれど、何となく見覚えがある顔を数人見かけました。”お母さん”になって、それぞれ家族らしき人たちと一緒でした。時間の流れを感じました。