ひびのあれこれ・・・写真家の快適生活研究

各種媒体で活動する写真家の毎日。高円寺で『カフェ分福』をオープンするまでの奮闘記、イベント情報などをお伝えします。

江戸川落語会

2007年10月15日 | Weblog
本日は18:30より江戸川区総合文化センター小ホールにて江戸川落語会。
お土地柄か、観客の平均年齢は60~70歳。途中で小用のためか席を立つ人が目立った。
まずは柳亭市朗「道灌」。最初に聞いた時からすれば格段の進歩。隠居と八っつあんのとぼけた会話部分は省略されて短くまとめられている。
次に柳家はん治「鯛」。小三治の三番目の弟子。二回目だが、前回も同じネタ。料理屋の生けすで生きる魚達の悲喜こもごも、これといって面白い噺ではないが、これしかないのか?とりあえずお腹一杯。
前半最後が柳家権太郎「笠碁」。久しぶりに聞く権太郎、期待していたが、特別な工夫がみられるでもなく、押し出しの強さが空回り気味で若干消化不良。私が始めて聞いた「笠碁」は十代目金原亭馬生の音源。この時覚えた「笠碁」の魅力を越えるものにはなかなか出会えない。
そして中入り後に柳家小三治「小言幸兵衛」。ドトールコーヒーでカフェラテを買った時のお金のやり取り、「210円お預かりします」って、いつ返してくれるんでしょうね、そんなマクラから。小三治としては珍しく短いマクラで助かった。小言を言いながら長屋を見回る大家、その長屋の風情が色々な登場人物を彩りに添えつつ描かれていて、目に浮かぶようだった。家に帰った大家の元を訪れる豆腐屋と呉服屋、小三治の啖呵はそんなにうまくないけれど、その分ノロケがフューチャーされていて面白く聞けた。呉服屋の息子と古着屋の娘、年頃の二人は器量良し、自然恋に落ちる。そのうち娘のお腹がせり出してくるが、1人息子に1人娘、どちらも外に出す訳には行かない。この世で添遂げられぬなら・・・、と哀れな二人は心中することに「なるよな」、と大家。ここからは歌舞伎の立ち回り。息子の宗派が法華で娘が真言、湿っぽいはずの心中がなんだか妙な具合に。鮫皮の二本差し→サーベル→バグダット。終演は21時少し前。全体としてはいまいちパッとしない内容だった。