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「安倍政権、武器輸出に新指針検討 禁輸三原則『撤廃』も」(7月23日、共同通信)
安倍政権は22日、武器禁輸政策の抜本見直しに向けた議論を、8月から本格化させる方針を固めた。新たな指針の策定により、従来の武器輸出三原則を事実上「撤廃」する事も視野に入れている。安倍晋三首相は撤廃に前向きと言う。政府筋が明らかにした。防衛省は26日にも公表する新防衛大綱の中間報告に、新指針の策定方針を盛り込む方向だ。
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「自分にとって不都合な人物や組織は、あらゆる手段を用いて封じ込めて構わない。」とでも思っている様な安倍晋三首相。子供染みた言動が目立つ御仁だけに、最近の「言論封殺ではないか?」という指摘も、何とか封じ込めたい所だろう。
「自分が彼の参謀だったら、どうするか?」を考えると、「意図的に政府筋から“デマ”を流し、各種メディアに報じさせる。報じられた後、『其れは、全くのデマ。メディアって、こんなにも信じられない物なんですよ。』とアピールし、国民の間に『メディアへの不信感』を増大させ、結果として『メディアによる政府への批判は、全てデマ。』という意識を刷り込ませる。」だろう。
「そういった類いの“政府筋情報”なのか?」とも裏読みしたのだが、もし事実だとすれば、一昨日の参院選で大勝利を収めた結果、懸念していた「安倍首相の大暴走」が始まったという事だろう。
「『武器輸出三原則』を撤廃する事で、国内の軍需産業が活性化され、其の結果として、より性能が良く、より安価な武器を“自前で”調達出来る。海外から、常識外の高値で武器を購入しなくても済む。」とする考え方も在ろうだろう。でも、総合的に考えた場合、「『武器輸出三原則』の撤廃」が、日本にとって良い事なのだろうか?
こういう事を書くと、「御花畑的な発想」と揶揄されそう。でも、そういう揶揄をする人程、「メリットだけにしか目を向けず、デメリットには意識的に目を向けない。」というケースが概して多く、其れも或る意味では「御花畑的な発想」だと思うのだ。(「ゆとり世代」とか「ゲーム脳」といった用語を、特定対象を甚振る目的の為“だけ”に濫用している連中と同じではないか?)
話を元に戻すが、何れだけ綺麗事を並べ立て様とも、「武器」が「人を殺傷する為の道具」で在る事実は変わらない。そんな物を大手を振って海外に売る事が“長い目で見た場合”、我が国にとって好ましいとは思えないのだ。
未曾有の大事故で在る「福島第一原子力発電所事故」。「多くの人が家を離れ、避難生活を送り続けている現実。」と「事故の収束が何時になるのか、全く見えていない現実。」が在る中で、勢い込んで原発を海外に売り込んでいる安倍首相の姿には、“死の商人”というイメージが重なってしまう。そして、今度は「大手を振って、武器を海外に売り込もう”」というので在れば、もう“死の商人”其の物でではないか?
「買いたい人が居るのだから、売る事の何が悪いんだ!」というのは、開き直りだろう。「自分(達)さえ良ければ、何をしても構わない。」という身勝手な人間が最近増加して来ている様に感じるのだけれど、其れと同じ考え方だと思う。
シリアを始めとして、現在、世界で起こっている紛争の殆どは、“大国のエゴ”が起因となっている。過去の紛争も同様だ。「そういう事に我が国は関わって来なかった(又は、殆ど関わって来なかった。)。」という事が、我々日本人の矜持な筈。「自分(達)さえ良ければ、何をしても構わない。」と“死の商人化した国”が、「美しい国」とはとても思えない。
「何でも彼んでも我が国の“製品”を売り込めば、“輸出実績”が上がる。→安倍政権の支持率アップ。→最優先課題としている『憲法改正』が行える。→偉大な祖父・岸信介元首相が果たせなかった事を、自分が成し遂げられる。→歴史に名を刻める。」という「私事」のみの思考が、安倍首相からは見え隠れしている。思慮深さが全く感じられない人物だけに、其の暴走が非常に怖い。
強いにも色んな強さが有りますが決して災害に強い国や外交に強い国や経済に強い国などでは無く戦いに強い国こそが美しい国と思ってるのでは?
もし日本製の武器が紛争地で使用されて人が死んだらその死んだ人の家族や武器が使われた国家や国民から我々日本人が敵として恨まれるんでしょうね
人を殺す武器を作って輸出して好景気を作り出そうとする安倍ちゃん
お願いだから金儲けの為に必要以上に敵を作るのはやめて!
「戦争の無い世界」というのは、ハッキリ言って理想に過ぎないでしょう。人間は欲深き生き物で在り、争いを100%無くす事は不可能に近いと思うからです。だから「自衛の為の武器」というのは必要悪とも言える。
けれど、そうだからと言って「他国に武器を積極的に売り込んで、其れで外貨を稼げれば最高!」というのは、余りにも下種。「日本」という国は我々が思っている以上に、海外で「良い印象」を持たれていると言います。其の理由として「平和国家だから。」というのは、結構大きいと思うんです。其れが「武器輸出の解禁」を明言すれば(厳密に言えば、此れ迄にも“武器に類する物”が海外に輸出されていたと思いますし。)、平和国家としての日本のイメージは急落するだろうし、透明人間様が書かれている様に、日本から輸出された武器で身内を殺された人達からは、日本に対する怨嗟の声が上がる事でしょう。
どういう物差しで測る「理想」かが大切です。日本という物差しだけで計るか、全世界、全人類というスケールの物差しで測るかです。
全世界の全人類、いや、生きとし生きる地球上の全生命が、しあわせに生き、寿命を全うして死に、次の世代に生命のバトンを継いでいく。こんなことは夢です。不可能です。ですが、これを理想として、そっちを向いたベクトルで仕事をしている。そういう政治家が欲しいです。
残念ながら、安倍さんは、日本だけを計る物差ししかお持ちでないようです。
一国のトップという立場で在れば、自らの国の事を最優先させて、「政」を行わなければいけない。でも、「自らの国さえ良ければ、後は知ったこっちゃ無い。」というのでも駄目。人が自分1人だけでは生きて行けない様に、国も自国だけでは成り立たない。だから、自国の事を最優先させ乍ら、同時に他国の事も真摯に考えた「政」をする事が求められる。そういう絶妙な舵取りが求められるのに、大国を中心として「自国の事許りを考えた政」に汲々とするトップが多過ぎる。
其れなりの思慮深さを備えていれば、こんなにも不安を覚える事は無いのでしょうね。安倍首相の言動から見えて来るのは、兎に角「幼稚さ」だけ。だから、本当に不安です。
武器其の物というのでは無く、「軍事転用出来るか否か?」というレヴェルの話になると、意外な物迄転用出来てしまう可能性が在る。本来は「人々の役に立つ。」という概念で作り上げた物でも、マヌケ様が書かれているケースの様に、軍事転用出来てしまうケースも在り、其の線引きは非常に難しい。
武器輸出政策を緩和させたい、又は撤廃したいと考える政治家の中には、マヌケ様が記されている様に「武器其の物では無く、日本の先端技術を開発の段階で参画する事で利益に繋げる事と、更に技術を磨く事が第一の目的。」と考えている人も居るとは思います。唯、其れで在っても、軍事転用出来る事が明々白々の場合には、愛する日本にはそういった真似をして欲しくない。
「憲法改正」の前に「憲法96条の改正」を目論む等、安倍首相には「姑息な遣り方」を感じるケースが結構在る。石破氏の様に“論理的な思考”が感じられる指導者なら未だしも、そういう面が全く感じられない安倍首相だからこそ、どうしても不安を感じてしまう。
自分も「日本人は、根が優しい国民性を有している。」と思っています。しかし、近年はそういう国民性が薄れ、弱者叩きに走る風潮が強まっている感じもする。そんな状況下、思慮深さを感じ得ない指導者の考え方によって、明々白々に“まずい物”迄、「外貨が稼げるから。」という理由だけで輸出出来る様になる可能性が増して行く懸念も在り、日本を愛する国民の1人としては甚だ不安です。
シリア反政府勢力はむしろ欧米各国が武器を売ってくれないのを恨んで必死に武器を売ってくれと頼んでますけどね
まぁ日本が武器輸出解禁しても、紛争当事国には売らないでしょうが
武器輸出すると敵を作ると言いますが、逆に共同開発や日本製武器を使ってくれる国ができれば当然その国とはより密接な関係を築けるメリットがあります
自衛隊の武器の多くが米国製ということが、日本が米国に逆らいづらい大きな要因の一つです
誤解を与える様な記述になってしまい、申し訳在りませんでした。「シリア云々」の話は、飽く迄も「内紛の根本が、超大国のエゴに在る。」という事で在り、「武器の売買」に関して結び付けている訳では在りません。唯、武器を欲しがっている人間や組織が居るというのは、否定出来ないでしょうね。
「『武器開発』が、結果として『様々な技術革新」に繋がって来た。」という面は、残念乍ら在るとは思います。又、hot様が指摘されている様なメリットも在るでしょうね。でも、総合的に考えた場合、日本が武器輸出を解禁する事で得られる「メリット」と「デメリット」は、一体何方が大きいのだろうか?となると、個人的にはデメリットの方が大きい様に感じてしまうんです。
今後とも、何卒宜しく御願い致します。