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「【参院選】自公70議席以上が確実、『捻れ』解消へ」(7月21日、産経新聞)
参院選は21日夜、投票が締め切られ、自民、公明両党が改選121議席の内、70議席以上を獲得するのが確実となった。与党は非改選の59議席を含め、参院で過半数(122)を超え、衆参両院の「捻れ」が解消する事になる。
自民党は選挙区に擁立した49人の大半が当選する見通し。公明党も選挙区の4人が全員当選する見込みだ。比例代表は両党併せて25議席程度を獲得すると見られる。
与党は過半数に必要な63議席を大きく上回り、全ての常任委員長ポストを独占出来る「安定多数」に必要な70議席以上の獲得が確実な情勢となっている。
一方、参院で第1党の民主党は、改選44議席の半分以下に激減する見通しで、20議席を割る可能性が高まっている。
日本維新の会、みんな両党は獲得議席を2桁に乗せるのが難しい状況。共産党も10議席には届かないと見られるが、12年振りに選挙区で議席を獲得しそうだ。社民党は1議席獲得する見通し。生活、みどりの風両党は議席を獲得出来るかどうか微妙な情勢だ。
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各種選挙予測で報じられていた通り、今回の「第23回参議院議員通常選挙」は、「自民党の圧勝&民主党の大惨敗」という結果に終わった。
「此れ迄隠蔽されて来た事実が、表に出る様になった。」、「未来の日本の担い手で在る子供達を、国“も”其の育成を支援するという発想の『子ども手当』を導入。」等、民主党政権で評価している点も在るけれど、兎に角“内部抗争”許りが目立ち、政策もコロコロ変わる等、多くの国民が民主党に大幻滅を感じたのは当然だと思う。
でも、「民主党は全て駄目だから、全て自民党は良い。」という思考は、余りにも極端過ぎる。以前にも書いた事だけれど、「“小泉チルドレン”だ“小沢チルドレン”だと、特定の政党が大勝した事で、汚い表現になってしまうが“糞の役にも立たない様な政治家”が濫造されてしまった現実。」が過去に在るのだから、特定の政党が大勝するというのは、決して良い事だとは思えない。
石破茂幹事長の如く理論的な思考を有し、“比較的”是々非々で物事を捉えられる人物なら話は別だが、「思慮深さが全く無く、子供染みた言動が目立ち、全体主義への回帰を推し進めている様な安倍晋三氏。」が総裁を務めている状況下では、自民党の圧勝は余計に危うさを感じる。
どういう主義や主張を持とうが自由だけれど、首相たる人物が自身と異なる主張をしたからといって、“無根拠に”「彼等は左翼!」と“公の場”で記すなんていうのは、在ってはならない事だろう。「自分と主義&主張が少しでも異なる人物や組織は、全て左翼だ。」として、十八番の「ネット上で“信者達”を焚き付け、“嫌がらせ攻撃”をさせる事で相手を黙らせる。」というのは、「ユダヤ人を“劣等民族”と“無根拠”に決め付け、『だから排除して良いのだ。』とユダヤ人の大虐殺を行ったアドルフ・ヒットラー。」と何等変わらない。
「思慮深さが全く感じられず、歴史に名を刻みたいだけの人物。」と、自分は安倍首相を捉えている。だからこそ、今回の圧勝で早晩、其の“地金”、即ち「自分に対して少しでも疑問を呈したり、反対の姿勢を見せる者は、全て弾圧するというスタンス。」を露骨に出して来るだろう。
安倍首相を支持する人達も、何れは自身が排除される側に回される危険性を、常に念頭に置いておいた方が良い。又、誰が就任しようとも、“一国のトップ”で在る首相の言動を厳しく注視するのは当然の事だが、安倍首相の場合は更に厳しく注視しないと、妙な方向に国が向かってしまう様に感じる。
早速ですね。
武器であろうと輸出で産業が潤えば経済が豊かになる。買う買わないは相手側の事情で、日本としては問題ない。
とまあ、これもアベノミクスの考えでしょうか。原発輸出と合い通じるところがあるように思います。
死の商人・・・今やすっかり死語になった感のあるこの言葉が頭に浮かびました。
シリアを始めとして、世界で起こっている紛争の多くは、大国のエゴが起因となっているケース。我が国はそういうケースに関わって来なかった(又は、殆ど関わって来なかった。)というのが誇りなのに、安倍政権下での“死の商人”振りは本当に恥ずかしい限りです。「一時的で在っても、多くの外貨を稼いだという実績を作る。→高支持率を保てる。→最優先課題とのたまった憲法改正が行える。→歴史に自分の名前を刻める。」、そんな思考回路なのでしょうね、屹度。こういうのが「美しい国」なんでしょうか?「一将功成りて、万骨枯る。」、そんな状況に我が国はなりそうなきがしてなりません。
ねじれのなにがいけないのかだれもよく理解もしないままねじれを失くしましたね。 ねじれがないということは一党独裁と言ってもよいのではないでしょうか。 ねじれでもみ合うことが民主主義というやり方ではなかったでしょうか。 政策を何も訴えず、ひたすら名前を叫ぶだけの流暢な騒音カーや頭の悪いマスコミやネットに煽動されて、理解しがたい投票行動がとられてしまった、おかしな選挙だったように思えます。 一党の一時の判断だけで法案がどんどん通るようにしてしまったのです。
馬鹿の一つ覚えの様に、何でも彼んでも「問責決議案を提出する!」と“嫌がらせ三昧”だった事(http://blog.goo.ne.jp/giants-55/e/10ac42fc0007e0ac1d88fdb156772258)から、「捻れ国会」という物に嫌気を覚えた国民も少なく無かったでしょうね。そういう点には自分も嫌気を覚えたけれど、でも「捻れ国会=全てが悪い」という考え方もどうかと思っています。「捻れているからこそ、与党が暴走出来ない。」面も在る。衆参共に与党が多数を占めてしまうと、中国共産党の様に「政策を遂行するスピードは上がる。」だろうけれど、大政翼賛会化して大暴走を始める危険性が多分に在る。
リンク先で内田氏が「『スピード』と『効率』と『コストパフォーマンス』を、(国民が)政治に過剰に求める様になった。」事への懸念を記されていますけれど、此の懸念は凄く判ります。
「捩れ国会」や「憲法改正」に関して、声高に賛成乃至は反対する人達の中に、結構「感覚だけ、雰囲気に流されているだけで主張している。」ケースが少なからず見受けられる事にも、疑問を感じる。前に書いた事ですが、「政治は良く判らない。だから、投票に行かない。」という人が居るけれど、じゃあ「積極的に知ろうとしているのか?」と聞きたくもなる。尤もらしい顔をして、「マニフェストの中身が良く判らない。」なんぞと口にしている人も居たけれど、多くの党のマニフェストを読んだ身からすれば、中身が曖昧にぼやかしている点は在りこそすれ、決して判り難い内容では無かった。イラストを多用し、判り易い言葉で説明し様としている政党の努力は感じられたし、結局は「実際に読まないで、『良く判らない。』と言っているだけの人が多いんじゃないだろうか?」という気がしています。其れと似た感覚の人が、諸々に付いて「感覚だけ、雰囲気に流されているだけで主張している。」様に感じられて、此の事も危うさを覚えます。