“児童誘拐が多い国というのは、少なく無い様だ。売春業者や性的変質者、チャイルド・ポルノ製造業者、そして臓器売買業者に売り渡す目的での誘拐を良く見聞するが、アメリカ等では悪魔崇拝の“生贄”にする目的での誘拐も在ったりする。因みに、「アメリカでは、年間80万人近くの18歳未満の子供達が行方不明になっている。」のだとか。ぞっとする話だ。
10月13日付けの東京新聞(夕刊)に、「中国 絶えぬ誘拐 ~不明の息子『捜す店』閉店」という記事が載っていた。中国広東州深圳市の雑貨店「尋子店(子供を捜す店)」が9月末に閉店したのだが、此の店は19年前に4歳の長男が行方不明になった親が営んでいた。店の看板に長男の写真を掲げ、情報を求めて来たが、街の再開発により人の流れが変わった事で客が減り、新型コロナウイルス感染症の流行が追い打ちを掛けた。2年前からは儲けが殆ど出ない状況で、店を閉じる決意をしたと言う。
2002年1月22日17時半頃、母親が近くで砂遊びをする長男を見た後、同18時頃に近くの店の店主が見知らぬ男と長男の歩く姿を見掛けたのが最後。親は誘拐と確信し、同じ場所で店を続けて、長男の帰りを待ち続けた。「長男が30歳になる迄は、店を続けたい。」と父親は語っていたが、思いは叶わなかった。
中国では子供を誘拐し、跡継ぎの居ない農家等に売る事件が絶えない。9月に公安省幹部が行った記者会見では、「児童誘拐事件は、2012年の5,135件から、昨年は666件迄減った。監視カメラの普及や少子化等が背景に在ると思われる。」とした上で、「誘拐された子供や両親のDNAを登録した『全国誘拐取り締まりシステム』が2009年から稼働した事で、1万764人の子供を取り戻した。」と努力をアピール。唯、中国メディアによれば、「過去の誘拐事件の発生件数は公開されておらず、長年に亘って年間数千~数万件の児童誘拐事件が起きていたと見られ、親元に戻っ子供は氷山の一角。」としている。