ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

規制撤廃論

2025年01月04日 | スポーツ関連

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箱根駅伝:正式名称東京箱根間往復大学駅伝競走。1920年に開始され、毎年1月2日と1月3日の2日間で開催する関東地方の大学駅伝競技会(地方大会)。関東学生陸上競技連盟略称:関東学連)が主催し、読売新聞社共催2015年の第91回大会以降は原則出場校20校に加え、出場校以外の競技者による関東学生連合チームオープン参加)が参加する。」という形と成っている。
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昨年の記事「箱根駅伝」で、「箱根駅伝に対して、自分が"昔"と"今"で違った思いを持っている。」事を記した。

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今や"正月風物詩”と成った箱根駅伝。「子供の頃、1月2日は母方の祖父母の家に親戚がどっと集まり、御年玉を貰ったり、皆で御節料理を食べたり、従兄弟凧揚げ百人一首等をして遊ぶ。」というのがだった。何時の頃からか、「日本テレビ系列で生中継される箱根駅伝を、TVの前で食い入る様に見詰める親戚。」というのが当たり前の光景に成ったが、当時の自分は「選手達がずっと走っているだけというのを見て、何が面白いんだろう?」と、箱根駅伝には全く興味が無かった。

でも、年を重ね、毎年の様に箱根駅伝を見る様になった。色々な経験を積み、思い通りには成らない世の中を知った事で、箱根駅伝の中に"人生の縮図"を重ね合わさる様に成り、選手達の走りに感情移入する様に成った。事が大きいだろう。
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そんな訳で、今年"も"箱根駅伝を熱く見続けてしまった。

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「【箱根駅伝】留学生"規制撤廃論"が沸騰『制限無くして。』東国大エティーリ等の大活躍でファン熱望」(1月2日、東スポWEB

第101回東京箱根間往復大学駅伝競走往路(2日、東京大手町神奈川箱根町芦ノ湖駐車場=107.5km)、"花の2区"で東京国際大のリチャード・エティーリ(2年)が1時間5分31秒の驚愕の区間新記録をマークする等、大会も"最強留学生"の活躍が目立った

エティーリは、結果的に3人が区間記録を樹立する等、史上最高レヴェルと成った激戦で、序盤から異次元のスピードを見せて、牛蒡抜き披露不滅の記録と言われた先輩ヴィンセント(現ホンダ)が打ち立てた大記録を更新する圧巻パフォーマンスを見せた。

創価大ムチーニ3区で2位と快走して、大きなインパクトを残し、今大会も最強留学生が旋風を巻き起こした。

強過ぎるがに、留学生の起用制限を巡るめぐる議論は毎年の様に起こっており、箱根駅伝でも82回大会から「留学生のエントリー登録は2人以内で、出場出来るのは1人迄。」という規制が出来た。

然し、「強いランナーと切磋琢磨する事で、日本陸上界のレヴェルアップ図れる。」との指摘も在り、ファンからはSNS上で「何で、留学生の参加人数制限在るんだろうか?」、「今みたいな制限を設けずに、全員留学生で良いじゃん。」、「箱根参加校は留学生の制限無くして、全国の大学が参加出来る様にして欲しい。」、「例えば留学生を2人配置出来る様に、昔に戻すとか。」、「箱根駅伝、留学生フリーにして、アフリカばっかり走るイヴェントにして欲しい。そして、ケニアとかで生中継して、局地的な国際コンテンツにして欲しい。」等と、留学生枠を撤廃して、国際的なイヴェントへ成長させる事を熱望する声が続出している。

留学生に匹敵する日本人ランナーも続々と台頭しているだけに、規制撤廃でよりハイレヴェルな箱根駅伝を待望する機運が高まって来そうだ。
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箱根駅伝で初めて留学生ランナーが起用されたのは、第65回大会(1989年)で山梨学院大の2番手として出場したケニアのジョセフ・オツオリ選手だった。彼は7人を牛蒡抜きして、大きな話題と成った。以降、大学は留学生選手の起用を積極的に進めた事も在り、総合優勝を達成する等、強豪校の一員と成ったのだが、「留学生選手の人数制限が無い状況では、学校の知名度を上げたいがだけに、全てのランナーを留学生にするという大学も出て来る可能性が在る。そう成ってしまうと、問題では無いか?」という声が上がり、第82回大会から元記事の様な"留学生に関する規制"が設けられた。

嘗て日本球界でも、「外国人選手枠の撤廃」が議論された事が在る。中には「外国人選手"だけ"で構成されたチームが在っても良いのではないか?」という極端な声も在ったが、個人的には「日本球界のレヴェルアップという"大義名分"も在るのだろうけれど、そう成ってしまうと日本球界の良さが法滅してしまうのでは?そして、何よりも金銭的に勝るチームが外国人選手を搔き集め、余裕の無いチームとの格差が開き過ぎてしまうのでは?」という思いが在り、「現状で良し。」という結論に到った。

箱根駅伝に関して、留学生の規制撤廃論が巻き起こっている様だが、結局の所『箱根駅伝』の儘なのか?其れとも、『HAKONEーEKIDEN』にしたいのか?という事なのだと思う。どういう事かと言えば、「箱根駅伝を、世界的なイヴェントにしたいかか?」という事。「箱根駅伝を、よりハイレヴェルにして欲しい。」という思いは理解出来るが、其れよりも前に元記事にも在る様に「全国の大学が参加出来るイヴェントにして欲しい。」という思いが、自分にはずっと前から在るキャパシティーの問題等は在ろうが、「全国の大学を対象にし、シード校は現状の10校の儘で、残り20校を予選会で選抜する。」なんていうのは面白いし、もっと盛り上がる様に思うのだけれど・・・。


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2 コメント

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Unknown (悠々遊)
2025-01-04 15:40:48
こんにちは
関東以外に住む身としては留学生の規制緩和よりも、出場枠を全国の大学に広げてほしいと思っています。
今や全国的な知名度があり、全国にテレビ中継されるレースなのに、関東にだけ限るのは公平ではないと感じるので。
現に関東以外の高校の有力選手が、箱根を走りたいがために関東の大学を選び、結果として全国の大学が対象の出雲路や伊勢路の駅伝でも、上位は全て関東の大学で占められている現状は、関東以外の地方のいち駅伝ファンとしては歯がゆいものがあります。
早急に関東学連の地方大会から全国大会にすべきかと。
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>悠々遊様 (giants-55)
2025-01-04 21:21:44
書き込み有難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

「ずっと女人禁制だった場所に付いて、『男女平等の観点から、そういうのはおかしい!』という理由"だけ"で反対する。」というのには、個人的に疑問を感じています。其の背景には差別的概念云々よりも、歴史的な意味合いが強い場合が在ったりするからです。

でも、箱根駅伝の場合は、関東の大学に限定している事に、"深い意味合い"が在るとは思えず、関東圏に長く在住している自分ですら、「関東は特別だから。」といった"特権意識"が根底に在る様な気がして、何か嫌です。

本文でも書きました様に、全国に門戸を開く事で、キャパシティー面等での問題が在るのかも知れませんが、そんな事は知恵を絞れば解決出来る事だと思うし、関東以外の大学に在籍する競技者達に"夢"を与えて欲しいです。
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