ＮＨＫに抗議殺到って・・・

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「トラブル続出の「紅白」に頭を抱えるＮＨＫ」　（１１月１５日付け日刊ゲンダイより）

紅白に早くも暗雲が漂い始めている。

今年のＮＨＫ「紅白歌合戦」の司会者は紅組が中居正広（３５歳）、白組が笑福亭鶴瓶（５５歳）というコンビに決まった。５１年振りの男同士の司会に唖然としている人も多い中、ＮＨＫ側は「丁々発止の遣り取りが出来る最高の組み合わせ。」と胸を張っている。しかし、そんな自画自賛とは裏腹にＮＨＫには抗議が殺到しているという。

「司会者発表の翌朝９時から視聴者相談センターの回線がパンク状態です。その殆どが男性タレント２人の司会に対する物で、”男女同権が叫ばれて久しいのに、何故紅組の司会が男性なのか？”という反発が殆ど。”鶴瓶が司会というのは違和感が在るし、見劣りする。”、”ジャニーズ事務所の都合に押し切られたんじゃないのか？情けない。”といった声も在ります。」（テレビ関係者）

視聴者は司会者が誰によるかで見る訳では無いだろうが、これだけ非難を浴びるとは思っていなかっただろう。

出場歌手の選定でもＮＨＫは頭を抱えている。先月、”円天”を使った出資法違反容疑で本社や関連会社が家宅捜索を受けた「Ｌ＆Ｇ」事件の影響だという。

「Ｌ＆Ｇの無料会員コンサートに何度も出演していた細川たかしを始め、何人もの演歌歌手が”広告塔”として名前を報道されてしまった。実際、かなりの大物歌手が関係していて、彼等も気が気で無い状況です。本人には責任が無いとはいえ、ＮＨＫとしてはＬ＆Ｇに関わってしまった歌手を出場させる事に慎重になっている。事実関係がハッキリしないので、迂闊に発表出来ない様です。出場歌手が正式に決まるのは例年よりも遅くなる可能性が高い。」（マスコミ関係者）

司会者も歌手も誤算だらけでは、嘗ての国民的番組の復調はとても望めない。ＮＨＫが今回のテーマに掲げている「歌力」に頼るしかない？
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「百人百様」という喩えの通り、「世の中には色んな意見が在るんだなあ。」と思ってしまったニュース。どうでも良い話では在るが、個人的な見解を記してみたい。

先ず「男女同権が叫ばれて久しいのに、何故紅組の司会が男性なのか？」という意見に付いてだが、正直言って「未だこういう意見が在るんだ・・・。」と驚いてしまった。この様な人達は「赤は女性の色、白（乃至は青）は男性の色。」という譲れない思いが在るのだろうし、「赤やピンクのウエアを着ている石川遼選手のファッション感覚はおかしい。」と捉えているのではなかろうか。「男女混合のグループが紅組、又は白組に配されると我慢が出来ない。」のかもしれないし、そうなると「紅でも白でも無いオネエタレントが紅白に登場するのは駄目。」と考えているのではないかと考えたりも。

個人的には「”完全な”男女同権等在り得ない。」という考えを持っている。男女差別は決して望ましい事では無いし、差別が出来るだけ無くなって欲しいとは思うが、でも男女の肉体が異なっている以上は完全なる同権というのは非現実的ではなかろうか。男女同権を声高に叫ぶ人程、「レディース・デー等、女性を過剰に優遇する制度に満ち溢れている現代」に疑問を呈したり批判したりしている者は少ない様に感じる。「男女同権が叫ばれて久しいのに、何故紅組の司会が男性なのか？」という抗議をした人達の中に、どれだけ「レディース・デー」等を批判している者が居るのか調べてみたいものだ。

「鶴瓶が司会というのは違和感が在るし、見劣りする。」という意見に付いてだが、そもそも紅白の製作者が「紅白改革」を宣言しているのだから、司会も従来の概念と変わって行くのは必定と言える。総合司会とはいえ、２年前にはみのもんた氏という”変化球”を起用しているのだから、別に鶴瓶氏に違和感は覚えない。「日々の生活の中で見掛けた、非常に変わった人達」を鶴瓶氏はしばしばネタにしているが、あの作り話っぽさは好きではないものの話術は上手いと思うし、決して見劣りするとは思えない。

「ジャニーズ事務所の都合に押し切られたんじゃないのか？情けない。」というのは全く同感だが、別にこれは紅白に限った事では無い。ジャニーズ事務所のタレントが出演する事で、その番組が高視聴率を稼ぐのは確かだし、嫌なら見なければ良いだけの事。唯、「特殊法人で在るＮＨＫが、特定の芸能プロダクションに阿っている。」と思えてしまうのは問題だろう。

そして、これは抗議云々では無い様だが、「”問題企業の広告塔”になっていた歌手達の紅白出場」に付いては、特殊法人という性格のＮＨＫならば厳しい措置を採るのは当然という思いを持っている。前にも書いた事だが、有名人が金銭の為だけに無節操に広告に出る姿勢はどうかと思うし、今回の件もそうだが「明らかに怪しい。」と”普通に”感じる企業の広告に出ておき乍ら、いざ社会問題化すると「私は全く知りませんでした。」で逃げるの卑怯極まりない。

「芸能界とブラックな世界は昔から表裏一体で在り、奇麗事だけでは通用しない世界。」といった御意見が在ろう事は理解しているが、だからと言って容認して良いという話でも無いだろう。同じ様な手口に騙される人達もどうかと思うが、騙す側が一番悪いのは言う迄も無い。そして騙す側に”積極的に”加担した有名人達が、社会的制裁を受けるのは当たり前の事だと自分は思うが・・・。