「布団に入っても、中々眠れない。」、「枕が変わると、寝付けない。」、「眠っていても、直ぐに目が覚めてしまう。」等、眠りに関する悩みを抱えた人が少なく無い。「大変だなあ。」と思う一方で、そういう悩みが理解出来なかったりする。子供の頃より、布団に入ったら直ぐに眠れてしまうし、尿意を催して目が覚める事も、殆ど無いからだ。当然、枕が変わっても、問題無く眠れてしまう。「年を重ねると、眠れない等の問題が出て来る事も在る。」とは聞くが、幸いにして未だそういった兆候は見られない。
「中年になって以降、食が細くなった。」、「胃靠れが酷くなった。」、「酷い便秘に悩んでいる。」等、消化器系の悩みも良く聞く。加齢と共に、此の手の悩みは増す様だが、自分の場合、子供の頃より全くの無関係。此の年になっても食欲旺盛で、胃靠れや便秘の経験は皆無。
昔は歩くのが苦手で、或る程度歩くと、足の筋肉がパンパンに張ってしまった。「此れは不味いぞ。」と一念発起し、8年程前から意識して歩く様にし始めた事で、今は幾ら歩いても、足の筋肉が張る事は無くなった。歩行に関しては今の所、衰え知らずと言って良いだろう。
若い頃に比べると、視力は確実に落ちている。先月、久し振りに眼鏡を作り替えたのだが、「前回(9年程前)から、大分視力が落ちましたね。」と眼鏡店のスタッフから言われた。確かに新しい眼鏡を掛けると、細かい所迄良く見えるし、今迄以上に景色が明るく感じられる。でも、裸眼でも全く問題無く生活出来るし、そういう意味では、目に関する老いを感じる事は余り無い。
体力は落ちている感じが無く、先月、握力を測定して貰った際、「20代でも、こんな凄い数字を出す人は少ないですよ。」と驚かれたのは、少し自慢だったりする。
そんな自分だが、昨年辺りから老いを感じ出した点が在る。床に座っていて、立ち上がろうとする時、以前ならスッと何でも無く立ち上がれたのだが、昨年辺りから「強い意識を持って立ち上がろうとしないと、足が軽く蹌踉ける。」様になったのだ。元々、立ち上がる際には「どっこいしょ。」等と掛け声を発したりはしていたのだけれど、でも、別に「立ち上がるぞ!」という意識は無かったのだが・・・。
生きとし生ける物は、全てが通過する“老いの道”。大病はした事が無い人間だけれど、今後はそういう経験もする事になるのだろう。「少しでも遅らせられる様、食事や運動に、より留意しなければ。」と思っている。