ミステリー関連の年間ブック・ランキングで、自分が注目しているのは「本格ミステリ・ベスト10」(発行元:原書房)、「週刊文春ミステリーベスト10」(発行元:文藝春秋)、そして「このミステリーがすごい!」(発行元:宝島社)の3つ。今回、其の内の1つ「2018本格ミステリ・ベスト10」が発表となった。
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「2018本格ミステリ・ベスト10【国内編】」
3位:「名探偵は嘘をつかない」(著者:阿津川辰海氏)
5位:「ブルーローズは眠らない」(著者:市川憂人氏)/「双蛇密室」(著者:早坂吝氏)
9位:「Y駅発深夜バス」(著者:青木知己氏)/「紅城奇譚」(著者:鳥飼否宇氏)
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ベスト10に入った作品で、読んだのは「ミステリークロック」と「ホワイトラビット」の2冊だけ。「ホワイトラビット」に関しては先月記事にしたが、「星2.5個」と総合評価は低かった。「ミステリークロック」は読了した許りなので、明日にでも記事にしたいと思っている。
昨年の本格ミステリ・ベスト10【国内編】同様、今年もベスト10に入った著者は全て男性。大型女性新人の登場を期待したい。
市川憂人氏と早坂吝氏は、昨年もベスト10に入っていた。市川憂人氏に関して言えば、昨年の入賞作「ジェリーフィッシュは凍らない」は読んだが、「星3.5個」という総合評価を付けた。色んな意味でくどくどしさを感じる文章が減点ポイントだったのだけれど、今回の「ブルーローズは眠らない」はどうだろうか。
早坂吝氏の作品で読んだのは、「2015本格ミステリ・ベスト10【国内編】」の6位に選ばれた「○○○○○○○○殺人事件」だけ。「星2つ」と非常に低い総合評価を付けた事に加え、同氏の作品の表紙には“萌え系のイラスト”が多用されている事から、以降は手に取る事が無かった。
取り敢えず、ベスト3の作品は読んでみたいと思っている。