3年前の記事「見ずに死ねるか!」では「名作洋画ベスト10」を選び、其の1位を「風と共に去りぬ」【動画】とした。2ヶ月前の記事「断トツで好きなミュージカル映画」では、一番好きなミュージカル映画として「サウンド・オブ・ミュージック」【動画】を挙げた。そして、今回は「SF映画ベスト10」を選んでみたい。
映画大好き人間の自分にとって、SF映画はミュージカル映画と並び、好きな分野で在る。当ブログを良く覗いて下さっている雫石鉄也様や悠々遊様は、SFに関しても非常に精通されており、自分なんぞは足元にも及ばない先輩方なので、今回のベスト10の内容に「何で此の作品が!?」と首を傾げられる事だろうが、「基本的に、“みいちゃんはあちゃん”な人間が選んだ内容。」と看過して戴けると幸い。
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「SF映画ベスト10」
1位: 「猿の惑星シリーズ」【動画】
2位: 「スター・ウォーズ・シリーズ」【動画】
7位: 「バック・トゥ・ザ・フューチャー・シリーズ」【動画】
10位: 「惑星ソラリス」【動画】/「遊星からの物体X」【動画】
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「エイリアン・シリーズ」【動画】や「ブレードランナー」【動画】、「マトリックス」【動画】等が入っていないし、1位となると「2001年宇宙の旅」や「スター・ウォーズ・シリーズ」辺りを選ぶのが普通なのだろうが、自分の場合はこんな感じだ。
「猿の惑星シリーズ」の第1弾「猿の惑星」が日本で初上映されたのは1968年の事なので、自分が初めて此の作品を見たのはTVでだったと思われる。ストーリーの面白さも然る事乍ら、彼の特殊メイクは当時としては斬新で、衝撃的でも在った。(第2弾以降は、ガッカリさせられる内容だったが。)
8位の「A.I.」に付いて、「順位が高過ぎないか?」と思われる人も居るだろう。上映された当時、此の作品の一般的な評価は決して高くなかったので。でも、以前にも書いたと思うけれど、自分は此の作品が凄く好きで、何度見た事か。
http://blog.goo.ne.jp/totuzen703/e/22a80ae6b8b136d4fc06816c5ee6dece
それぞれ好みがあるわけで、他人がどうこう言う筋合いのものではないですね。
私自身はA・C・クラークの大ファンということもあって、ダントツの1位で「2001年宇宙の旅」になります。
あと、宇宙から来た未知のウイルスによるパニックものでは「アンドロメダ」が秀逸だったし、古いところでは「渚にて」(今の感覚では少々退屈な展開ですが)、日本映画なら「復活の日」が「日本沈没」より上位。
といったところがすぐに浮かんできました。
リンク先の記事、拝読させて貰いました。矢張り「2001年宇宙の旅」は評価が高いですね。此の作品が初上映されたのは、「猿の惑星」と同じ1968年。「猿の惑星」同様、自分が見たのはTVだったと思いますが、幼かった事も在り、当時はチンプンカンプンというのが正直な所でした。“人間化した猿”が“人間”を支配するという判り易いストーリー、そして彼の斬新な特殊メイクも在り、子供の自分にとっては「猿の惑星」方が印象深かった。
でも、年を重ねる毎に、、「2001年宇宙の旅」にも魅了されて行った。33年後だった世界が、今や16年前の世界となってしまったのですから、隔世の感が在ります。
雫石鉄也様と悠々遊様、SFに精通された両巨頭が1位に挙げられたのは、矢張り「2001年宇宙の旅」でしたね。雫石様へのレスで書かせて貰ったのですが、此の作品を初めて見た時、幼かった事も在ってチンプンカンプンというのが正直な所でした。同年に上映された「猿の惑星」が、色んな意味で“判り易い”事も在り(実際には、結構奥深い内容なのですが。)、個人的には1位にしましたが、年を重ねる毎に「2001年の宇宙の旅」にも惹かれた。
「渚にて」という作品、雫石様も挙げておられますね。全く知らない作品でしたが、機会を見付けて、見てみたいと思います。
「復活の日」や「日本沈没」も印象深い作品。又、悪い意味で言えば、「宇宙からのメッセージ」もインパクトが強かった。
なにしろ、記憶に残っている、最初に見た映画は「ゴジラ」(1954年の第1作)、あるいは「キング・コング」(1933)のどちらかだったはずですから(笑)。「キングコング」は製作年度から見て、リバイバル公開のものでしょう。
あと脳ミソがむき出しになった怪物が出て来て、これが物凄く怖くて震え上がり、その後も鮮明に記憶に残ったSF映画があり、しかし当時は題名が分からず、大人になってテレビ放映された時「これだ!」と叫んで積年の謎が解明しました。題名は「宇宙水爆戦」(1955・ジョセフ・ニューマン監督)。俳優も監督も無名のB級映画ですが、その後DVDも入手し、何度見ても面白い事を再確認しました。隠れた名作だと思います。
そんなわけで、私のSF映画ベストテンは次の通りとなります。
1位 ゴジラ(1954・本多猪四郎監督)
2位 キング・コング(1933・メリアン・C・クーパー他監督)
3位 2001年宇宙の旅(1968)
4位 宇宙水爆戦(1955)
5位 渚にて(1959・スタンリー・クレイマー監督)
6位 地球防衛軍(1957・本多猪四郎監督)
7位 宇宙戦争(1953・バイロン・ハスキン監督)
8位 禁断の惑星(1956・フレッド・M・ウィルコックス監督)
9位 猿の惑星(第1作・1968)
10位 未知との遭遇(1977)
私の心に強烈に残っている作品ばかりです。こうして挙げると7本までが1950年代以前の作品ですね。どれもDVDが出てると思いますので、未見で興味がありましたらご覧になってください。
なお私の基準では、SF映画とは、“サイエンス”とある通り、科学の発達がもたらす夢、あるいは発達し過ぎた故の人類の脅威を追及した作品だと思います。よって「スター・ウォーズ」はアクション・ファンタジーであってSFではないと考え、好きな作品ですがテンには入れませんでした。悪しからず。
「キング・コング」、白黒映画で、キング・コングがエンパイア・ステート・ビルディングを登って行くシーンは本当にインパクトが在ったし、だからこそ昨年、初めてNYに行き、同ビルを訪れた際には、「此処をキング・コングが登ったんだなあ。」と感無量の思いが。
「宇宙水爆戦」、初めて目にするタイトルですが、内容的に面白そうですね。「宇宙からのメッセージ」等、過去にB級作品を結構取り上げていますが、実は其の手の作品が好きだったりします。
Kei様も「渚にて」を挙げておられますね。上で雫石鉄也様及び悠々遊様も此の作品を挙げておられましたが、不勉強で全く知りませんでした。こうなると、見ない訳には行きませんね。
6位に「地球防衛軍」を上げておられるところは、オヤと思いました。私は、第1作目ゴジラは別として、日本の特撮SF映画の一番は、この「地球防衛軍」だと思います。
ちなみに、日本の特撮映画私のベスト10は以下のとおりです。
1位 ゴジラ1作目
2位 地球防衛軍
3位 大魔神
4位 シン・ゴジラ
5位 日本沈没
6位 ガメラ1作目
7位 海底軍艦
8位 モスラ
9位 世界大戦争
10位 宇宙からのメッセージ
「地球防衛軍」も見た事が無い作品なのですが、調べてみたら佐原健二氏、白川由美さん、河内桃子さん、平田昭彦氏、志村喬氏等、錚々たる顔触れですね。特撮部分の監督は彼の円谷英二氏で、「巨大ロボットが登場する日本初の映画。」とか。面白そう!
「大魔神」、「シン・ゴジラ」、「日本沈没」、「モスラ」、そして「宇宙からのメッセージ」は自分も見ていますが、色んな意味で好きな「宇宙からのメッセージ」を、雫石様も選んで下さったのは嬉しい限り。