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清武英利球団代表: 「此処に来る直前、渡邉会長からも電話が在り、是非こういう人事の遣り方を改めて貰いたいと話しました。了承しているにも拘らず、取締役会長がオーナーを飛び越えて、物を言うという遣り方では球団は一体誰の物なのか、チームは一体誰が統制するのかという事に成り兼ねないので、そういう御話も繰り返しました。岡崎ヘッド・コーチに土下座しても足りない位。コーチ達の為にも、物を言わないといけないと思っているので、先程も申し上げて来ました。(中略)何度も何度も桃井にも此の話をしました。渡邉会長に話をする前にも長い盟友、或いは大先輩として遣って来たオーナーですから。彼にも此の悩みを話し、同様な気持ちを持っているのではないかと私は思います。」
桃井恒和オーナー: 「(清武球団代表とは)新聞記者時代から30何年一緒に遣って来た戦友という間柄。(事前に「記者会見を開く。」という連絡が無く)個人的に残念でならない。球団の内部統制という意味では、逆に言えば(清武球団代表の言動は)とんでもない話だ。(中略)渡邉会長は親会社のトップ。だから“平取締役”が、というのは違う。(清武球団代表を)庇う事は出来ない。」
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一昨日、ジャイアンツの清武球団代表が緊急記者会見を開いて内部告発を行ったが、其の際に彼が“直属の上司”で在る桃井オーナーに付いて語った内容と、其れを受けて桃井オーナーが語った内容の一部で在る。読売新聞社に属していた時代から30何年も一緒に遣って来たという2人の、今回認識の違いは何なのだろうか?
今から10数年前の話だ。大きなプロジェクトに参加していた自分(giants-55)は、取締役連中の前で進捗状況等の説明をする事になった。其の中で「或る事案に関して、何等かのプランを提示する必要性。」を感じた為、自分形に呻吟した結果のプランを会議前に、直属の上司たる課長及び部長に説明したのだが、一通りの説明が終わるや否や、部長から「御前、そんなプランを取締役達が気に入ると思ってるのか?もっと頭を働かせて、真面なプランを作れよ!」と一喝。「いや、しかし総合的に考えると、此のプランが一番良いと・・・。」と口にした自分に部長は、「『しかし・・。』とか言ってるんじゃない!駄目な物は駄目なんだ!直ぐに、別のプランを作り直せ!!」と命令。何度かプランを作り直させられたが、結果的に部長が主張するプランを提示する事となった。
そして迎えた“御前会議”。一通り説明し終わった時に1人の取締役が「なあ○○君(giants-55)、さっきのプランも悪くは無いけれど、こういうプランもどうかね?」と或るプランを口にした。其れは正に「自分が部長達に最初に提示し、けんもほろろに却下されたのとほぼ同内容。」だった。
すると部長が間髪を容れずに「いやあ、其の通りですよね。私も同じ事を考えていたのですが、○○(giants-55)が今回のプランに固執して。全く困った物です。おい○○(giants-55)、仰る通りのプランを直ぐに作成しろ!」と言い放ったではないか。
「おいおい、話が違うじゃないか!?」と唖然とさせられた自分は、直ぐ横に座っていた課長の顔をチラリと見たが、課長は「私は、一切知りませ~ん!」といった空気を漂わせる許り。「孤立無援状態」なのを認識した自分は、「了解しました。直ぐに作成し直します。」と言う事しか出来なかった。
会議後、部長や課長から此の件に関する釈明は、当然の如く一切無し。「長い物には巻かれよ的な生き方が平気で出来る人間程、上に上がって行くんだろうなあ。」と痛感させられた一件だったが、哀しいかな世の中にはこういう話が捨てる程在る。
飽く迄も「清武球団代表の話が全て事実。」という前提で言うならば、「桃井オーナーも、長い物には巻かれよという生き方なんだろうな。梯子を外された形の清武球団代表は、本当に気の毒だ。」という思いだ。「何処も同じ 秋の夕暮」で在る。
日本シリーズが終るまで記者会見は待つべきでしたね。話題を巨人内紛に持っていかれました。
熱戦を繰り広げている、中日とソブトバンクに失礼ですね。
当方が気分を害するとか、そういった事は一切気になさらないで下さい。
ホークスとドラゴンズが雌雄を決する闘いに挑んでいる中、又、其の他の9チームが今季の雪辱を期して切磋琢磨している中、我がジャイアンツは不毛な内輪揉めをしているというのは、只管に情けない限りです。
.他チーム(特に中日ーソフトバンク)ファンの視点(アンチ巨人の知人の意見です)
改革者を自称しているが、わざわざ前日にこんなことを発表したり、例の雑誌コラムといい、結局は読売至上主義者に過ぎないのではないか。馬鹿馬鹿しい。改革者が聞いて呆れる。寝言は寝て言え。喜んで乗っている在京スポーツマスコミも本音は中部日本西日本田舎球団同士の対決などさらさら興味がない。東京者の本性見たり。
・マスコミを冷静に見る立場(これが私の意見です)
マスコミの人は自負心の強い人が多いと感じています。しかし悪いほうにぶれると「独善的」なのでしょう。渡辺氏はそれに「元共産党」という筋金入りです。独善的な人同士ですのでぶつかりあいます。独裁体制を敷くと噂のマスコミ会社の多さ、クーデターの多い産業とも思います。
タイガース・ファンの方々には申し訳無いのですが、「御家騒動」と言えば嘗てはタイガースの十八番でした。タイガースOBの派閥抗争に、「オヅの魔法使い」なんぞと称された強烈な個性の小津正次郎オーナー(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%B4%A5%E6%AD%A3%E6%AC%A1%E9%83%8E)が加わり、ドロドロの権力闘争を繰り広げていたのが定番で、其れをマスメディアは嬉々として報じ、自分も含めてそういった報道を楽しんでいる部分も少なからず在った。其れが、今やジャイアンツに場を移したという事なのでしょうね。
「プロ野球とは一体、誰の為に存在しているのか?」、其れを問い掛けた清武球団代表自身も、こういう遣り方をした時点で、「ファン」よりも「自身の利」を優先したと言えなくも無い。
唯、彼を「正義の士」なんぞと持ち上げる積りは無いけれど(特定の人物をそういった風に持ち上げる風潮は、極めて危険と思っているので。)、今回に関して言えば、個人的にはナベツネより彼の方に分を感じます。
しかし表に出した瞬間に単なるゴシップ、単なる攻撃の種、あるいは彼自身が革命の闘士に上っ面だけは扱われる(そして瞬間的に消費される)ことを招いてしまったのは、彼の築き上げた実績を考えるともったいないと思うのですが。ナベツネへの反逆の芽と好意的に捉えている人もいるが、単にアンチナベツネ・アンチ巨人の勝手な思い込みではないのか、と。少なくとも本人の願いがどこにあるのか分かりづらいのも判断しづらい理由です。岡崎から江川のほうが知名度の高さから歓迎する人間だっていると思う。そうなると「誰の為」などと言われても、と思います。
「彼の築き上げた実績を考えると勿体無いと思う。」、自分も其れは強く感じます。彼がジャイアンツに来てから行った事が全て正しかったとは思わないし、マスメディアで英雄的に扱われ出した事で、彼自身が思い違いをし出したという可能性も無きにしは在らずかもしれません。唯、其れ迄の球団上層部が「腰掛け気分」で読売グループから天下って来た連中許りだった事を考えると、彼の「現状を変えなければいけない。」という強い思いは感じたし、「ジャイアンツの悪しき部分を変えて行って欲しい。」と彼に期待する思いは在りました・・・というか、今も「在ります」。
出る杭は打たれると言いますが、旧態依然とした体制で既得権益を得て来た連中からすると、清武球団代表は目障り極まり無い存在だったのではないかと。今回の一件が「清武球団代表の自爆テロ的な面」が在るのは自分も感じますが、此れでジャイアンツが“悪い意味で”「過去」に戻ってしまう事を懸念します。