gooランキングで、「同窓会でカチンと来る事は?」というアンケート結果が載っていた。「同窓会でカチンと来る事」というのは、「同窓会で遣ってはいけない事」と言い換えられるだろう。其の結果とは・・・。
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「同窓会でカチンと来る事は?」
1位: 現在の自慢話をされる。(1,962票) 2位: 昔の秘密を暴露される。(1,225票)
3位: 自分の事を忘れられている。(1,086票)
4位: 老けたと言われる。(745票)
5位: 太ったと言われる。(722票)
6位: 名前を間違えられる。(698票)
7位: 他人行儀になっている。(290票)
8位: 全然変わっていないと言われる。(251票)
9位: 何を話しても覚えてない。(200票)
10位: 昔の自慢話をされる。(190票)
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以前、「同期会」という記事の中で、内館牧子さんが書かれた話を紹介した。中学や高校の同期会に参加する度に、「A子は来てないの?」、「B君、今回も欠席?」、「Cと会いたかったのに、何で全然来ねんだ?」といった類いの会話が御決まりの様に交わされている事に気付いた内館さんは、「中学や高校時代に派手で目立って、勉強やスポーツや容姿等でトップ・ランクに居た生徒は、どうも出席に過剰な決心が要るのではないか。」と記していたのだが、其れは在ると思う。出来の悪い生徒だった自分(giants-55)とは異なり、学生時代にヒーロー乃至はヒロインだった者はどうしても「当時のイメージを守りたい。」という強いプライドが在り、不満足な現状で在れば在る程、同窓会に出たくは無いのかもしれない。「昔は凄かったのに、今は・・・。」という憐憫の目で見られたくないというのは、理解出来るし。
話をアンケート結果に戻すが、1位と10位に「自慢話」というのが入っている。1位の「現在の自慢話をされる。」というのは、「学生時代にヒーローやヒロインになれなかった者が、今の成功を誇る。」というケース、そして10位の「昔の自慢話をされる。」というのは逆に、「学生時代にはヒーローやヒロインだったけれど、今は満たされない生活を送っている者が、昔の栄光に縋る。」というケースが多いのではないだろうか。程々の自慢話は別だけれど、過ぎた自慢話を聞かされるのは、確かに面白い物ではないだろう。
2位から9位に関しては、個人的に「カチンと来る。」と迄は思わないのだけれど、4位の「老けたと言われる。」と5位の「太ったと言われる。」が「『過去』と『現在』の見た目の違い」を指摘されて不快に思う一方で、8位の「全然変わっていないと言われる。」では「『過去』と『現在』で変わっていない事」を不快に思うというのは、面白さを感じる。「全然変わっていないと言われる。」というのが不快なのは、恐らく「全く成長していない。」と言われている様に感じるからなのだろう。
同窓会に出席するのは、「『現在』を忘れ、『過去』に浸りたい。」というのも在ると思う。自分もそういう思いが在るので、同窓会に出席して「カチンと来る。」というのでは無く、「嫌だなあ。」と感じるのは、「現在の仕事に利用する為の人脈作り」というのが露骨に判ってしまう言動。旧友に会って和まされたいのに、此れでは幻滅なだけだから。