
当ブログではウルトラ・シリーズに纏る記事をこれ迄多く書いて来たが、以前も触れた様に幼少期の自分はウルトラ・シリーズよりも仮面ライダー・シリーズに夢中になっていた。特に「仮面ライダーV3」(動画)が大好きで、近所の公園や原っぱで友達と”V3ごっこ”を良くしていたものだ。
一昨年の「仮面ライダー THE FIRST」に続き、第二弾として「仮面ライダー THE NEXT」が公開された。前作は仮面ライダー1号&2号が主役だったが、今回の作品では仮面ライダーV3が登場するという事で、早速映画館へと足を運んだ。
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世界支配を画策する秘密結社ショッカーにより改造人間にされてしまった本郷猛(黄川田将也氏)と一文字隼人(高野八誠氏)。自我に目覚めた彼等が、ショッカーの陰謀を阻止すべく戦い始めてから2年が経った。仮面ライダー1号こと本郷猛は高校教師として普通の生活を送っていたが、世間では死体の顔が切り刻まれ惨殺されるという連続殺人事件が続発していた。
或る日、彼は教え子の琴美(石田未来さん)と共に超人気アイドルChiharu(森絵梨佳さん)の住むマンションを訪れる。琴美とChiharuは親友なのだが、最近Chiharuと連絡を取れなくなってしまったからだ。そんな彼等の前に突如、ショッカーの怪人チェーンソーリザードと6人の仮面ライダーが現れる。猛は琴美を守る為に、仮面ライダーに変身して戦闘に身を投じるが・・・。
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前作では冒頭に「レッツゴー!!ライダーキック」(動画)が流れ、天本英世氏演ずる死神博士やおやっさん(小林昭二氏では無く、宮内洋氏が演じた。)が登場する等、”昭和ライダー”を見て育った世代を意識した作りが見られたが、今回の作品では本編で懐かしの曲が使われるでも無く、おやっさんどころか大幹部達も登場しない。ショッカー首領の声を納谷悟朗氏が担当していた(大病を患われているという話を目にしていたので、まさか今回の作品に登場して貰えるとは思ってもいなかった。嬉しくは在ったが、やや声質が変わられた様な気も。)のが、唯一”昭和の香り”を感じさせてくれた部分か。
「仮面ライダーV3が登場しているのに、敵がデストロンでは無くショッカー。」、「仮面ライダーV3は仮面ライダー1号&2号によって改造手術をされた筈なのに、今回の作品ではショッカーによって改造人間にされた設定になっている。それも改造手術によってでは無く、細菌サイズのナノロボットを空気感染させる事での改造人間化。」、「硬派で野性味溢れる本郷猛(藤岡弘、氏ヴァージョン)が、気弱で生徒や父兄から小馬鹿にされる存在になっていたり、カメラマンだった一文字隼人(佐々木剛氏ヴァージョン)がホストチックになっていたりの違和感。(気障ったらしい言動が妙に格好良い風見志郎は、宮内洋氏ヴァージョンと今回の加藤和樹氏ヴァージョンに余り違和感を覚えなかった。)」、「風見志郎がIT企業の社長!?彼の妹の名前はChiharu(風見ちはる)では無く雪子だった筈。それもデストロンの怪人・ハサミジャガー*1に殺害される設定だったのに、今回の作品では”あんな殺され方”をするとは・・・。」、「前作もそうだったが、原作に忠実とはいえ『素顔の上に仮面を自らの意思で装着して変身』というスタイルはどうなんだろ?変身ポーズを決めての”自動変身”じゃないのが寂しいなあ。仮面の後ろから、思いっきり髪の毛が出てるし。
」等々、”昭和ライダー”とは全く別物の作品として観ないと、かなりフラストレーションが溜まるかも。
アクション・シーンは凄い。バイクを用いたアクションや爆破シーンは”昭和ライダー”でも多々見られたが、迫力が格段に違う。CG効果やワイヤーアクションが光っている。ストーリーは「仮面ライダー」(動画)の初期に見られた怪奇調で、ジャパニーズ・ホラー(楳図かずお氏の作品「へび女」の雰囲気も。)にバイオレンス描写が加味されたテーストと言えようか。このストーリーに関しては否定的な御意見も在る様だが、所謂ジャパニーズホラーを殆ど見ていない自分にとっては「まあ、こういうストーリーも在りかな。」といった感じ。ショッカーの関わり方が今一つ不明瞭というのは否めないが、「総合評価では星2つを付けた前作よりは良い出来で、星3つを付けようかな。」と思っていたのだが・・・。
エンドロール後の意味不明なシーンで全てが台無し。”昭和ライダー”を見て育った世代へのプレゼントとでも思ってあのシーンを入れたのだとしたら、”嘗ての子供達”も随分舐められたものだ。どう考えても製作費を浮かす為、無理無理に入れ込んだタイアップ・シーンとしか思えない。”昭和ライダー”でもホテルや遊園地を映す等のタイアップ・シーンは結構在ったが、こんなに下品な入れ込み方では無かった。パチンコ台の宣伝をしたいなら、TVのCMとしてやれば良いだろう。無料で見ているTV番組なら文句は言わないが、入場料を払って観ている作品であんな無意味にして下品な”宣伝”を観せれるのは不快極まり無いだけ。あの余計なシーンによって、総合評価は星2つと下げさせて貰った。
*1 今回の作品に登場する怪人・シザーズジャガーは、V3に登場したハサミジャガーのリメイク。又、チェーンソーリザードも、同じくV3に登場したノコギリトカゲのリメイク。
一昨年の「仮面ライダー THE FIRST」に続き、第二弾として「仮面ライダー THE NEXT」が公開された。前作は仮面ライダー1号&2号が主役だったが、今回の作品では仮面ライダーV3が登場するという事で、早速映画館へと足を運んだ。
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世界支配を画策する秘密結社ショッカーにより改造人間にされてしまった本郷猛(黄川田将也氏)と一文字隼人(高野八誠氏)。自我に目覚めた彼等が、ショッカーの陰謀を阻止すべく戦い始めてから2年が経った。仮面ライダー1号こと本郷猛は高校教師として普通の生活を送っていたが、世間では死体の顔が切り刻まれ惨殺されるという連続殺人事件が続発していた。
或る日、彼は教え子の琴美(石田未来さん)と共に超人気アイドルChiharu(森絵梨佳さん)の住むマンションを訪れる。琴美とChiharuは親友なのだが、最近Chiharuと連絡を取れなくなってしまったからだ。そんな彼等の前に突如、ショッカーの怪人チェーンソーリザードと6人の仮面ライダーが現れる。猛は琴美を守る為に、仮面ライダーに変身して戦闘に身を投じるが・・・。
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前作では冒頭に「レッツゴー!!ライダーキック」(動画)が流れ、天本英世氏演ずる死神博士やおやっさん(小林昭二氏では無く、宮内洋氏が演じた。)が登場する等、”昭和ライダー”を見て育った世代を意識した作りが見られたが、今回の作品では本編で懐かしの曲が使われるでも無く、おやっさんどころか大幹部達も登場しない。ショッカー首領の声を納谷悟朗氏が担当していた(大病を患われているという話を目にしていたので、まさか今回の作品に登場して貰えるとは思ってもいなかった。嬉しくは在ったが、やや声質が変わられた様な気も。)のが、唯一”昭和の香り”を感じさせてくれた部分か。
「仮面ライダーV3が登場しているのに、敵がデストロンでは無くショッカー。」、「仮面ライダーV3は仮面ライダー1号&2号によって改造手術をされた筈なのに、今回の作品ではショッカーによって改造人間にされた設定になっている。それも改造手術によってでは無く、細菌サイズのナノロボットを空気感染させる事での改造人間化。」、「硬派で野性味溢れる本郷猛(藤岡弘、氏ヴァージョン)が、気弱で生徒や父兄から小馬鹿にされる存在になっていたり、カメラマンだった一文字隼人(佐々木剛氏ヴァージョン)がホストチックになっていたりの違和感。(気障ったらしい言動が妙に格好良い風見志郎は、宮内洋氏ヴァージョンと今回の加藤和樹氏ヴァージョンに余り違和感を覚えなかった。)」、「風見志郎がIT企業の社長!?彼の妹の名前はChiharu(風見ちはる)では無く雪子だった筈。それもデストロンの怪人・ハサミジャガー*1に殺害される設定だったのに、今回の作品では”あんな殺され方”をするとは・・・。」、「前作もそうだったが、原作に忠実とはいえ『素顔の上に仮面を自らの意思で装着して変身』というスタイルはどうなんだろ?変身ポーズを決めての”自動変身”じゃないのが寂しいなあ。仮面の後ろから、思いっきり髪の毛が出てるし。

アクション・シーンは凄い。バイクを用いたアクションや爆破シーンは”昭和ライダー”でも多々見られたが、迫力が格段に違う。CG効果やワイヤーアクションが光っている。ストーリーは「仮面ライダー」(動画)の初期に見られた怪奇調で、ジャパニーズ・ホラー(楳図かずお氏の作品「へび女」の雰囲気も。)にバイオレンス描写が加味されたテーストと言えようか。このストーリーに関しては否定的な御意見も在る様だが、所謂ジャパニーズホラーを殆ど見ていない自分にとっては「まあ、こういうストーリーも在りかな。」といった感じ。ショッカーの関わり方が今一つ不明瞭というのは否めないが、「総合評価では星2つを付けた前作よりは良い出来で、星3つを付けようかな。」と思っていたのだが・・・。
エンドロール後の意味不明なシーンで全てが台無し。”昭和ライダー”を見て育った世代へのプレゼントとでも思ってあのシーンを入れたのだとしたら、”嘗ての子供達”も随分舐められたものだ。どう考えても製作費を浮かす為、無理無理に入れ込んだタイアップ・シーンとしか思えない。”昭和ライダー”でもホテルや遊園地を映す等のタイアップ・シーンは結構在ったが、こんなに下品な入れ込み方では無かった。パチンコ台の宣伝をしたいなら、TVのCMとしてやれば良いだろう。無料で見ているTV番組なら文句は言わないが、入場料を払って観ている作品であんな無意味にして下品な”宣伝”を観せれるのは不快極まり無いだけ。あの余計なシーンによって、総合評価は星2つと下げさせて貰った。

*1 今回の作品に登場する怪人・シザーズジャガーは、V3に登場したハサミジャガーのリメイク。又、チェーンソーリザードも、同じくV3に登場したノコギリトカゲのリメイク。

エンドロールの後の映像はいらないですよね。
マスクを自ら被るのは私は現代的で、逆にいいなと思いました。
細部はかなりグダグダでしたが、バイク・アクションは良かったですね。箱バン? を吹っ飛ばすシーンはオリジナリティがあって、個人的にかなりキました。
そうなんです。「敵は地獄のデストロン♪」では無いし、「父よ母よ妹よ」の「父&母」も出て来ないし、おまけにその妹ですら敵に殺される訳では無いしと、”嘗ての子供達”が当惑する設定満載といった感じでした。
仮面ライダーは、小さい頃見たような覚えがあるのですが…覚えていません。
でも、あの藤岡弘さんのくどい顔だけは印象に残っています。
一瞬、giants-55様がウルトラマンファンから仮面ライダーファンになってしまったのかと心配しました。
うちの子は、相変わらずウルトラファン健在ですよ~。今は、メビウスに夢中のようですけど・・・。
日増しに傷だらけになっていく怪獣達ですが、今度カーロの持っているウルトラマン達を紹介しますね。
是非、遊びに来て下さいね。
V3に大きな襟が着いたのは、それを隠すためでもあったようです。
V3バージョンでは大幹部が登場しなかったのですか。デストロンの幹部といえば、ドクトルゲーに強烈な印象を持っています。「仮面ラーイダV3」という独特のイントネーションをいまだに憶えています。そういえばライダーマンは登場しなかったのでしょうか。前作同様ショッカーにしたのでストーリーとして成り立たなかったのかもしれませんね。
「『Version3』という設定故、敢えてV3は変身ポーズを取らず、其の事が意味が在ったと思う。」という御指摘、「成る程。」と思いました。そういう捉え方ならば、彼のシーンも納得。
幼少時からメカ音痴という事も在り、特撮番組では「メカ」よりも「人」にどうしても注意が行ってしまう性分。ですのでV3のマシーンには余り注意が行かなかったのですが、安っぽさを感じられたとなると、其れは改善の余地が在ったでしょうね。
今後とも何卒宜しく御願い致します。