ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

隠し玉

2007年11月21日 | スポーツ関連
****************************
最優秀選手(MVP)
 セ・リーグ: 小笠原道大選手(ジャイアンツ
 パ・リーグ: ダルビッシュ有投手(ファイターズ

最優秀新人(新人王)
 セ・リーグ: 上園啓史投手(タイガース
 パ・リーグ: 田中将大投手(ゴールデンイーグルス
****************************

本年度の最優秀選手(MVP)及び最優秀新人(新人王)が発表された。今年は例年以上に「セ・リーグのMVPは誰になるのか?」と注目を集めていた様に思う。御存知の様に今年は「セ・リーグの優勝チーム(ジャイアンツ)とセ・リーグの日本シリーズ進出チーム(ドラゴンズ)が異なった初めての年」で在り、尚且つそのドラゴンズが日本一を達成した事から、「MVPはシーズンの優勝チームから選ばれるのか?又は、日本一達成チームから選ばれるのか?」という点が興味の対象になっていたからだ。勿論「MVPはシーズンの優勝チームから選ばなければならない。」という決まりは無く、過去にも「1988年の門田博光選手や1994年のイチロー選手」の様に優勝チーム以外からMVPが選出されたケースは在る。唯、その場合は「抜群の記録を残した。」というのが”例外”を生み出した所以だったろう。

本年度のセ・リーグMVPに付いて、個人的にはジャイアンツの選手の中から選抜して欲しいという気持ちが強かった。これは自分がジャイアンツ・ファンだからというせせこましい思いからでは無く、「約半年という長丁場を闘い抜き、その結果優勝を掴み取ったチームの選手達からMVPが選ばれるのが望ましい。」という考えからで、これはジャイアンツ以外のチームが優勝した場合でも全くその考えは変わらない。唯、そういう考えを持ちつつも、いざ「ジャイアンツだと誰がMVPに相応しいか?」と考えた時、「この選手!」と断言出来る人物が居なかったのも事実で、「恐らくドラゴンズの中村紀洋選手かタイロン・ウッズ選手辺りが選ばれるのではないかな。」という気がしていた。それだけに、ジャイアンツからMVPが選ばれたのは素直に嬉しい。

話は変わって、一昨日のドラフト会議(大学生&社会人対象)に付いて再度触れてみたい。と言っても1巡目指名選手では無く、取り上げるのはタイガースの4巡目指名選手・黒田祐輔投手(シャンソン化粧品)だ。彼が指名されたのは驚きだった。と言うのも「彼が昨年11月に駒澤大学野球部を退部し、そして大学自体も中退して野球部の無いシャンソン化粧品に入社したのは、故障を抱えて野球を断念したから。」という話を漏れ聞いていたから。こちらの記事によると退部&中退の理由は故障では無く、恩師・太田誠前監督の勇退だった様だが、どちらにしても野球部の無いシャンソン化粧品に入社した時点で、プロ野球選手の道は断念したと思うのが普通だろう。久々にドラフト会議で、真の意味での「隠し玉」を見た気がする。

ドラフト会議での「隠し玉」と言えば、嘗てライオンズ十八番だった。熊本県立熊本工業高等学校から埼玉県立所沢高等学校に転校すると同時にライオンズの職員となった伊東勤氏(前監督)が、1982年にライオンズのドラフト1位に指名される等、”球界の寝業師”と呼ばれた根本陸夫管理部長(当時)の繰り出す隠し玉の数々には驚かされたし、「今年のライオンズに隠し玉は在るのか?」というのが当時のドラフト会議の楽しみでも在った。

もし今回のケースがタイガースの”囲い込み”だったとしたら、天晴れな仕事振りだと思う。そうではなかったとしても、プロ野球選手としての可能性をしっかり追い続けていたタイガースのスカウト陣を高く評価したい。

コメント (3)    この記事についてブログを書く
« 引きの弱さは相変わらず | トップ | 「仮面ライダー THE N... »

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
西武といえば (ハムぞー)
2007-11-21 10:06:07
森山投手もそうでしたね。
所属が「何とかフーズ」って?
と思いました。

阪神で隠しダマと言えば
「土庄高校石床」以来かな
古すぎましたか(笑)
返信する
Unknown (iorin)
2007-11-21 11:20:29
どうもです

スポーツ・時事関連を中心にブログを読ましていただきました。やはり惹きつけられる内容ばかりでした。(懐かしシリーズは着いていけなっか部分がありましたが・・・)「ズバリ聞きます」このコーナーはいいですね。また、特に隔たった意見をお持ちになっているということもないと思いますよ。共感する部分も沢山ありましたので。giants-55さんのブログは他の野球ブログをしている人もリンクを貼り付けているほど人気があるみたいですね。最近の巨人はどうなっとるんだと真のファンの声が気になるのでしょう。私も負けている時のチームのブログをよく覗くので(笑)

さて我が阪神もドラフトはいつもどおり失敗という形で終わりました。どこかの阪神ブログの情報によるとドラ1外しは8連敗中だそうで・・・しかし、阪神の生え抜きに関しては最近のドラフトからすると希望枠ドラ1よりそれ以下の方が活躍しているので気にはしていないんです。赤星・福原・関本・藤本・浜中・林・渡辺・上園・井川・桜井・久保田・狩野・橋本・桟原はドラ1希望枠ではないので、長い目で見守りたいです。ということなので福留はいらないんですよ。

黒田祐輔投手ですか、最初シャンソンって野球チームがあったのかと、私も全く知らない投手です。隠し玉としてまずは怪我を直して活躍を期待したいものです。
返信する
>iorin様 (giants-55)
2007-11-21 14:32:15
書き込み有難う御座いました。

在り難い御言葉を頂戴し、恐縮至極といった感じです。懐かしネタの記事は思いっ切り個人的趣味に走ってしまっていますので、iorin様の様な御若い方にとっては歴史の教科書を読んでいる様な感覚だと思います。

今シーズンの終盤、ジャイアンツが首位転落して優勝の可能性に赤信号が灯りかかった際、ジャイアンツ・ファンのブログは軒並みアクセス数が飛躍的に増えました。又、タイガースが連敗を続け、残念乍ら優勝の可能性が消えた際には、同様にタイガース・ファンのブログのアクセス数が一気に伸びたとも。自分もそうですが(笑)、やはりそういった時のファンの声って気になるもんなんですよね。

原監督の引きの弱さを記事にしましたが、今年のドラフト(高校生対象、大学生&社会人対象)に関してはセ・リーグの上位3チームは揃って撃沈といった感じですね。セ・リーグ全体を考えたら、戦力均衡化という意味で良かったのかもしれませんが、当該チームのファンとしては自分も含めて複雑な思いの人は多い事でしょう。

原監督はこれで籤引きに関して5連敗という結果になった訳ですが、タイガースは8連敗中ですか。御愁傷様です。唯、仰る様にタイガースの場合は上位指名では無い選手がきちんと育っていますし、第一希望の選手を外したからと言って悲観的になる必要は無いでしょうね。我がジャイアンツの場合は”ブランド大好き”なナベツネの顔色を窺わなければならない為、スカウト陣がどうしても有名どころばかりを追いかけなければならない悪循環に在る様な気がします。決してジャイアンツスカウト陣の能力が劣っているとは思いたくないし、やはりガンはあの爺さんなんでしょうね。

黒田投手、どうやら怪我というのは完全に誤報の様です。かなりの苦労人の様ですので、プロ入りして大きく羽ばたいて欲しいもの。

それにしてもタイガースの1巡目の白仁田寛和投手は、織田裕二氏似のイケメン。(嘗ての藪恵壹投手も織田氏に似ていましたね。)かなり人気が出る事でしょう。中年のおっさんとしては彼の名前を目にした際、嘗て張本勲氏や大杉勝男氏等と並んで”東映の暴れん坊”と称された白仁天氏(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E4%BB%81%E5%A4%A9)の名前を思い出してしまったのですが、そういう中高年も結構多かったのではないかと思っております。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。