
我等がカネやんや広岡御大等、球界には非常に個性の強い、否、もっとハッキリ言えば変人とも言える人物が少なくないが、その中でも群を抜いているのは、”宇宙人”こと新庄剛志選手ではないだろうか。コーチから下半身強化を指示された際、「(御尻が大きくなって)ジーンズが履けなくなるのは嫌なので、筋肉トレーニングはしません。」と拒否したり、契約更改の席に戦車の様な外車を乗り付け、ホストと見紛う様なファッションで登場する等、若手選手だったタイガース時代よりその個性の強さは際立っていた。
前にも書いたとは思うが、この頃の新庄選手に対する自分の見方は、かなり冷めたものだった。「面白い奴。」と思う一方で、「大した成績も残してないのに、チャラチャラしているだけの選手。」という認識が強かったからだ。だから、”鬼平”との確執で引退騒ぎを起こした際も、「何か虐めみたいな感じで、新庄選手が辞めたくなる気持ちも判るなあ。」と感じつつも、「肝心の野球で大した結果も残せていないのだから、この辺が潮時なのかも。」という思いが在った。
しかしメジャーに行って以降の彼は、かなり変わった様に思う。個性の強さは全く変わっていないが、ファンの存在を第一に考えて言動する姿勢が非常に強くなった気がして、彼の事が渡米以前より好きになっていた。
そんな彼が一昨日、ヒーロー・インタビューの場で突如の引退宣言を行った。*1「彼らしいスタイルだなあ。でも、未だ未だ現役としてやれる選手なのに勿体無い。」という思いが湧いた。
「大した成績も残していない、チャラチャラしているだけの選手。」と捉えていた彼も、日米通産で213本のホームランを打っている(19日現在)のだから、立派な一流選手と言えるだろう。見る者を魅了するプレーの数々だけ取ってみても、プロ選手として素晴らしいし、彼の事を低く見積もっていた自分の眼力の無さを恥じ入るだけで在る。
彼の引退宣言に「未だ未だ現役としてやれる選手なのに勿体無い。」と感じたのだが、彼が口にした引退を決断した理由を見聞して、自分の思いは変わった。
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「開幕戦で球場が満員になったのを見て、『夢が叶った。これで自分の使命は終えた。』と思った。1回から9回迄ファンばかり見ていた。」
「守っていても自分が捕れると思った打球がワンバウンドになったり、スローイングでも刺せなかったりと、見ている人には判らないかもしれないけど肉体的な限界を感じていた。」
「成績の良くない僕が試合に出て、ベンチでは若い選手が応援してくれているのを見て、申し訳無く思っていた。」
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以前、「引き際の美学 ~桑田投手現役続行に思う~」という記事を書いた。引退時期に関しては選手個々の考えを尊重すべきだが、個人的な考え(美学)では、「ボロボロになって辞めるよりも、ファンから『未だ未だ現役でやれるのに勿体無い。』と思われる様な余力を残しての引退が良い。」と考えている。”平成の鉄人”こと金本知憲選手が先日、「例えホームランを打てる状態に在っても、全力疾走が出来なくなったら引退する。」と語っていたが、こういった美学には惹かれるものが在る。だからこそ、「自分の中で満足出来るプレーが出来なくなったから引退を決めた。」という新庄選手の思いには共感出来るし、「若手選手に対しても申し訳無く思っていた。」という発言も心に迫るものが在った。
唯、「未だ開幕してから1ヶ月も経っていない段階で、私事を前面に出してしまうのはどうなのかなあ?」という思いが在ったのも確か。残り数試合で公式戦を終えるとという状況ならいざ知らず、ファイターズはこれからも5ヶ月以上激戦を続けて行く訳で、言葉は良くないかもしれないが”引退興行”として彼が出続けるので在れば、”結果を出す出さないは別にして”、若手選手の出場機会を奪うという矛盾が出て来るのではないかと。
「今回の引退宣言を起爆剤にして、球場により多くのファンに足を運んで貰いたい。そして、その結果チームも盛り上がって優勝争いに加わって欲しい。」という彼の思いが在ったのかもしれないが、この時期の引退宣言には、違和感を覚えた人も少なくなかった様だ。
「こんなの前代未聞ですよ。例えば、相撲の世界で引退を表明したら、その後は土俵の上に立たないでしょ。何故かと言えば、相手に失礼だから。こんな時期に引退表明をされたら、これから対戦する相手は遣り難いですよ。」とヨネスケ氏は語り、他にも厳しい見方が載っていた。
そこで皆様にズバリ聞きます。「引退の是非は”別にして”、新庄選手の”この時期の”引退宣言をどう考えますか?」
*1 タイガース時代の引退騒動を考えると、”ファイヤー”の如く引退撤回が在るのだろうか?と思ったりも。
前にも書いたとは思うが、この頃の新庄選手に対する自分の見方は、かなり冷めたものだった。「面白い奴。」と思う一方で、「大した成績も残してないのに、チャラチャラしているだけの選手。」という認識が強かったからだ。だから、”鬼平”との確執で引退騒ぎを起こした際も、「何か虐めみたいな感じで、新庄選手が辞めたくなる気持ちも判るなあ。」と感じつつも、「肝心の野球で大した結果も残せていないのだから、この辺が潮時なのかも。」という思いが在った。
しかしメジャーに行って以降の彼は、かなり変わった様に思う。個性の強さは全く変わっていないが、ファンの存在を第一に考えて言動する姿勢が非常に強くなった気がして、彼の事が渡米以前より好きになっていた。
そんな彼が一昨日、ヒーロー・インタビューの場で突如の引退宣言を行った。*1「彼らしいスタイルだなあ。でも、未だ未だ現役としてやれる選手なのに勿体無い。」という思いが湧いた。
「大した成績も残していない、チャラチャラしているだけの選手。」と捉えていた彼も、日米通産で213本のホームランを打っている(19日現在)のだから、立派な一流選手と言えるだろう。見る者を魅了するプレーの数々だけ取ってみても、プロ選手として素晴らしいし、彼の事を低く見積もっていた自分の眼力の無さを恥じ入るだけで在る。
彼の引退宣言に「未だ未だ現役としてやれる選手なのに勿体無い。」と感じたのだが、彼が口にした引退を決断した理由を見聞して、自分の思いは変わった。
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「開幕戦で球場が満員になったのを見て、『夢が叶った。これで自分の使命は終えた。』と思った。1回から9回迄ファンばかり見ていた。」
「守っていても自分が捕れると思った打球がワンバウンドになったり、スローイングでも刺せなかったりと、見ている人には判らないかもしれないけど肉体的な限界を感じていた。」
「成績の良くない僕が試合に出て、ベンチでは若い選手が応援してくれているのを見て、申し訳無く思っていた。」
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以前、「引き際の美学 ~桑田投手現役続行に思う~」という記事を書いた。引退時期に関しては選手個々の考えを尊重すべきだが、個人的な考え(美学)では、「ボロボロになって辞めるよりも、ファンから『未だ未だ現役でやれるのに勿体無い。』と思われる様な余力を残しての引退が良い。」と考えている。”平成の鉄人”こと金本知憲選手が先日、「例えホームランを打てる状態に在っても、全力疾走が出来なくなったら引退する。」と語っていたが、こういった美学には惹かれるものが在る。だからこそ、「自分の中で満足出来るプレーが出来なくなったから引退を決めた。」という新庄選手の思いには共感出来るし、「若手選手に対しても申し訳無く思っていた。」という発言も心に迫るものが在った。
唯、「未だ開幕してから1ヶ月も経っていない段階で、私事を前面に出してしまうのはどうなのかなあ?」という思いが在ったのも確か。残り数試合で公式戦を終えるとという状況ならいざ知らず、ファイターズはこれからも5ヶ月以上激戦を続けて行く訳で、言葉は良くないかもしれないが”引退興行”として彼が出続けるので在れば、”結果を出す出さないは別にして”、若手選手の出場機会を奪うという矛盾が出て来るのではないかと。
「今回の引退宣言を起爆剤にして、球場により多くのファンに足を運んで貰いたい。そして、その結果チームも盛り上がって優勝争いに加わって欲しい。」という彼の思いが在ったのかもしれないが、この時期の引退宣言には、違和感を覚えた人も少なくなかった様だ。
「こんなの前代未聞ですよ。例えば、相撲の世界で引退を表明したら、その後は土俵の上に立たないでしょ。何故かと言えば、相手に失礼だから。こんな時期に引退表明をされたら、これから対戦する相手は遣り難いですよ。」とヨネスケ氏は語り、他にも厳しい見方が載っていた。
そこで皆様にズバリ聞きます。「引退の是非は”別にして”、新庄選手の”この時期の”引退宣言をどう考えますか?」

*1 タイガース時代の引退騒動を考えると、”ファイヤー”の如く引退撤回が在るのだろうか?と思ったりも。

新庄ならまあ許せるかなあ、と思います
私も昔は新庄は好きじゃなかったです
ハムに入ってからはだいぶイメージ変わりました
ファンの事をよく考えてくれてるし、
パフォーマンス的な事も、そう誰でもできるわけでは
ないので貴重な存在です
新庄選手に対する気持ちの変遷、自分と同じですね^^。タイガース時代から、「何をチャラチャラしてるんだか。」と思いつつも、あの憎めないキャラクターが好きでした。本当に華が在る選手です。
「新庄ならまあ許せる。」というのは判ります。あれが他の選手だったら・・・と言うか、他の選手だったら間違いなくしないでしょうが(笑)、もっと非難されていたかもしれません。
一昨日&昨日のホームランを見ると、未だ未だやれそうに思うのですが、来年から球場で彼の姿を見られなくなってしまうというのは何とも寂しいです。
これからも宜しく御願い致します。
新庄選手は派手な言動、プレーで昔から面白いと思っていた選手の1人ですが、
誰もが無理と思ったメジャー挑戦でそれなりの成功を収め、
その後日本に帰ってきて野球界を盛り上げるべく腐心する姿に
いつしか尊敬の念すら浮かぶようになりました。
(一昨年のオールスターなど、彼のおかげで本当に救われたと思う)
昨年、今年とかなり精彩を欠いており、実はもう満身創痍だったのではと思います。
ここで敢えて宣言することで残り試合全力でやる、
それを皆に見てもらいたいという覚悟の表れかもしれません。
新庄選手はパフォーマンスに隠れて目立たないですが、
常に他への気配りを欠かさず、
ファイターズのチーム内でも本当に人望が厚いと聞いています。
その彼が考えに考え抜いて発表したことである以上、全面的に尊重したいと思います。
以前にも書いたとは思うのですが、「南方」という御名前を目にすると、どうしてもチャンバラトリオの南方英二師匠を思い出してしまいます^^。(そう言えば、チャンバラトリオが”ハリセン芸”を誕生させてから、今年で40周年だそうです。)
新庄選手がメジャー挑戦を表明した際、「何て無謀な事をするんだろうか。恥をかくだけなのに。」と思いました。まさか、あれ程迄に頑張るとは。御見逸れしましたというのが当時の自分の気持ちです。
オールスターゲームもそうですが、華やかな舞台に本当に映える男です。持って生まれた目立とう精神も在るのでしょうが、それ以上にファンに楽しんで貰いたいというサービス精神に溢れています。普通あれだけ目立ってしまうと、チーム内外からバッシングされるものですが、そうならない所が彼の憎めない人柄と、そして表には見えない心配りが在るのでしょうね。
「こんな時期に宣言しなくても良いのに。」という気持ちは正直在ります。でも、上でも書かせて戴いた様に、彼だから許せてしまうという気持ちも強く、難しい所です。今後、ファイターズが一気に優勝争いに絡む展開になれば、結果的には今回の宣言は良かったのかなあと全面的に思えるのでしょうが・・・。
ヨネスケの発言も理解できますが、昨日一昨日の試合を見る限り相撲と野球では事情が違うというのが実状ではないかと。
少なくとも、今カードでSHINJOと対戦したBs投手陣は「本当に遣り難い」と思っていないのではないかと(笑)
相撲云々とありましたが、たしか小錦は引退を洩らしてもその残りの場所に出るつもりだったが、親方に止められたんじゃなかったか?と記憶しております。で今回も江戸っ子土橋正幸氏もプロ野球ニュースで「アタシが監督なら使わない」と発言してますね。
当のヒルマン監督は使った訳です。メジャーでも今シーズン途中で引退を発表する場合、日本に比べて早い時期にコメントが出されるように思います。
今後のペナントの副題に「SHINJO引退ツアー」がくっついてしまいますが、チケット代に上乗せがあるでなし、特に問題もないと思います。たとえ撤回したところでそれも新庄、アリだと思います。ファイヤーのような詐欺師議員と同列に扱うなど、プロレスファンのアタシもしませんからご安心を(笑)
王監督ファンであらせられる-55さまならではの感想ですね。
私は先のWBCで始めてまともにヤキュウを見た者ですが、高額の契約金を蹴って、メジャーへ行った新庄選手をかっこいいと思っておりました。
次は何をやらかすのか、楽しみです。
いろいろ、文句もあろうかと思いますが、どうせあと数カ月。
辛抱して、見てやって下さい。
というのが、私の感想。
来年、新庄が、いやSINJYOがいなくなるプロ野球。
少し、寂しいと思いますよ。
それがチームの士気をそがず、本人の闘志を向上させ、
ファイターズファンにも受け入れられるものだとしたら。
非難される筋合いはないと思います。
とくに巨人にしか興味のないヨネスケだけには言われたくないですね(笑)
この時期の引退表明は普通なら非難囂々だと思うんですが、新庄ならあり。むしろ、新庄が普通の引退は考えられない。
ただねぇ、新庄は「野球選手で、アレ」というのがアドバンテージになっていたと思うんですよね。野球選手じゃなくてタレントでやっていけるのかなぁ・・。