goo blog サービス終了のお知らせ 

ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

嗚呼勘違い

2014年12月18日 | 其の他

先達て鬼籍に入られた高倉健氏が、長嶋茂雄氏と親交を結んでいたのは有名な話。そんな2人の逸話が、週刊文春の12月18日号に載っていた。ジャーナリスト鷲田康氏が連載コラム野球の言葉学」の中で紹介しているのだが、1994年10月8日に行われたドラゴンズジャイアンツによる最終戦同率首位決戦、所謂10.8決戦」の際、高倉氏から当時ジャイアンツの監督だった長嶋氏に電話が2度掛かって来たのだとか。

 

2度目は試合当日の昼間で、「待ってるぞ!頑張れ!」という短い言葉での激励。では、1度目は・・・。

 

*********************************

当時、巨人を率いていた長嶋監督は、決戦前夜に名古屋のホテルで先発槙原寛己投手抑え任せる桑田真澄投手を自室に呼び、翌日の起用法を通告した。

 

其の桑田と話をしている真っ最中に、部屋の電話が鳴ったのだと言う。其れが、健さんからの電話だったのだ。

 

拙著10・8 巨人vs.中日 史上最高の決戦」(小社)で、其の時の様子を語った桑田によると、電話に出た長嶋監督は、「嗚呼、ケンちゃん!そう、明日は遣るよ。俺達は、絶対に遣るから!・・・有難う・・・うん、有難うね!!」と話して、受話器を置いたのだと言う。

 

そして桑田に向かって「ケンちゃんだよ、判るだろ?」と頷いた。咄嗟の事に、“ケンちゃん”が思い浮かばず、桑田が思わず「志村・・・けんさんですか?」と答えると・・・。「ケンちゃんと言ったら、高倉の健ちゃんだろう!」。ミスターが目を剥いたという話だった。

*********************************

 

1968年生まれ、今年で46歳になった桑田氏にとって、“ケンさん”なら未だしも、“ケンちゃん”と言われたら、志村けん氏を思い浮かべてしまうのも止むを得ない話だが、コントの様な遣り取りには笑ってしまった。「嗚呼勘違い。」といった所か。

 

「嗚呼勘違い。」と言えば、忘れられない思い出が。今じゃあ、誰もが知る存在の「カップヌードル」。発売開始となったのは1971年という事だから、恐らく其の頃の事だったと思う。当時ガキんちょだった自分に、祖母が真面目腐った顔で最近、御湯を注ぐだけで食べられるラーメンが出てるでしょ?彼のヌードカップルって美味しいのかねえ?と聞いて来た。

 

決してふざけて聞いて来た訳では無い。今の様に英語教育が当たり前の様に行われていた時代とは異なり、学生時代は英語に触れる機会が殆ど無かったで在ろう祖母としては、「カップヌードル」を「ヌードカップル」と勘違いしていたのだ。思わず吹き出してしまった自分を見て、一瞬怪訝そうな表情を浮かべ、其れから自身の勘違いに気付き、苦笑いを浮かべていた祖母。もうウン十年以上も前の話だが、強烈な思い出として残っている。


コメント    この記事についてブログを書く
« 火星人は居ないかもしれないが | トップ | 初体験 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。