中学の頃、英和辞典をパラパラと見ていて、「phobia(フォビア)」なる単語に出会した。「恐怖症」という名詞で、接尾辞としても使われていると言う。接尾辞は他の単語の後ろに付き、1つの単語として意味を成す役割が在り、例えば「外国人」を意味する「xeno(ゼノ)」とくっ付いた「xenophobia(ゼノフォビア)」は、「外国人嫌い」といった意味になる。
此方に載っている様に、「sinistrophobia(シニストロフォビア)=左側恐怖症」やら「hadephobia(ハデフォビア)地獄恐怖症」やら「octophobia(オクトフォビア)=数字の「8」恐怖症」と、数多の恐怖症に関する単語が存在しており、其れが中学生の自分には非常に興味深かった。
高所も低所も閉所も怖く無い自分。強いて「恐怖症」を挙げるならば、尖端恐怖症かもしれない。尖端が尖った物を目の前に突き付けられる、ゾッとしてしまうから。でも、そういった物が普通に置かれているのを見てもゾッとはしないし、飽く迄も「目の前に突き付けられたらゾッとする。」というレヴェルで在り、そういうのは多くの人がゾッとしそうだから、恐怖症と言う迄も無いのかもしれないが。
半年前の記事「一番多いのは北海道、一番少ないのはXXX」の中で、献血をした経験が無い事を記した。「献血し様かなあ。」と何度か思った事は在るが、如何せん注射が大の苦手なので、街中で移動採血車を見掛けても、二の足を踏み続けて来た経緯が在る。
しかし、此の記事にコメントを寄せて下さったKei様の熱い思い、そして自分と同様に献血経験が皆無だったマヌケ様が献血に行かれたという話に突き動かされ、先日、献血を初体験して来た。
移動採血車を偶然見掛け、献血する事にしたのだが、寒風吹き荒ぶ中、若い子も含めて4人が順番を待っていた。「日本人の優しさや真面目さ、技術力の高さ等を殊更並べ立て、『日本人って、こんなに素晴らしいんですよ!』と喧伝する様なTV番組の多さには鼻白む物が在るけれど、こういった“何気無い光景”を目にすると、日本という国に生まれた事を嬉しく感じてしまう。
献血の手順に関しては此方に詳細が記されているが、「意外と時間を要するんだなあ。」というのが一番感じた事。献血に到る迄の過程もそうだが、献血自体も2~3分で済むかと思っていた。自分の場合は「全血献血」を選択したのだが、7~8分掛かったろうか。でも、諸々を考え合わせると、其の位の時間を要するのは当然なのかもしれない。
注射される場合、人は色んな反応を見せる。皮膚に注射針が刺されるのをずっと見続ける人も居れば、刺される前からずっと顔を背けて見ない様にしている人も居る。尖端恐怖症?の自分の場合、刺される迄は注射針の先を凝視する。何時刺されるのかが判らないのは、堪らなく嫌なので。そして注射針が皮膚に刺される直前、顔を背けて見ない様にするのが自分の“デフォ”。恥ずかしい程の臆病者なのだ。
刺された時の痛みは大した事が無く、「こんなのだったら、もっと早く献血すれば良かった。」と思った程。献血が終わった後は、「こんな自分でも、他人様の御役に立てるんだ。」という喜びが在った。
ずっと「献血したいなあ。」と思いつつ、大の注射嫌いというのも在って、実行出来ない儘に馬齢を重ねていました。
しかし、件の記事に頂戴したKei様の書き込み、そして未体験だったマヌケ様が実行されたという事に意を強くし、漸く実行出来た次第です。
頭でウジウジと考えているよりも、行動に移してみると、意外に何でも無かったって事は結構在りますが、今回の件もそんな感じでした。又、機会を見付けて、協力させて貰いたいと思っております。
改めてKei様及びマヌケ様には感謝申し上げます。
こちらのブログをお読みになって、「そんなら私も献血してみようかな」と思われる方がいるかも知れませんね。
出来るだけ多くの方が、献血される事を願ってやみません。
思ったより時間がかかったそうですが、これはまず事前の測定で、血圧や血液比重が条件を満たしているかを検査したり、貧血の心配がないかもチェックしますのでどうしても時間がかかります。
献血カードをもらったかと思いますが、次回献血時にこれを見せれば、次回はもう少し早く終わるかと思います。是非今後もお続けになってくださいね。
献血に付いて詳細を知っている積りでいましたが、実際に体験してみると、知らない事が結構在りました。当たり前と言えば当たり前なのですが、事前の測定が在るなんて考えてもおらず、色んな意味で勉強にもなりました。
自分もそうでしたが、献血を躊躇している人って結構居る様に思います。「痛そうだから嫌だ。」というのも少なくないのでしょうが、「全然痛くは無い。」と言ったら嘘になるけれど、痛いのも一瞬の事。其れで血液を必要とする方々の御役に立てると思ったら、何の事は在りませんでした。
Kei様も書かれている様に、多くの方が献血に行かれる様になると良いなあと思います。