
基本的に臍曲がりな人間故、多くの人がブログで取り上げるで在ろう話題は極力避けている。しかし、流石に今日はこの話題を取り上げない訳には行かないだろう。昨日、甲子園で行われた「第88回全国高等学校野球選手権大会」決勝戦再試合に付いてで在る。
春の選抜高等学校野球大会もそうだが、夏の全国高等学校野球選手権大会も、毎年ハラハラドキドキしながら見ている。プロ選手が見せる、良い意味での”狡賢いプレー”も魅力だが、高校球児達が見せる直向きなプレーも又別の魅力だ。彼等の姿を判で押したかの様に、何から何迄「爽やか」の一言で報じるマスメディアには正直辟易とした思いは在る。でも「明日無き闘い」、正にサドン・デスの闘いに身を投じている彼等の姿には、掛け値無しに魅せられてしまう。
大会史上最多の60本塁打が乱れ飛んだ今大会。17日の「帝京v.s.智弁和歌山戦」の9回表&裏の大逆転劇に代表される様に、逆転勝利が22試合も在ったそうで、非常に印象深い試合が多かったと思う。特に一昨日の決勝戦、そして昨日の決勝戦再試合は、後世語り継がれて行くで在ろう名勝負だった。
決勝戦が再試合となるのは37年ぶり。駒大苫小牧が優勝を決めれば、中京商業(現在の中京大中京)以来73年ぶりの3連覇達成。そして早実が優勝を決めれば、夏の大会では初優勝。様々な記録がかかった決勝戦再試合。生で試合は見られないものの、さりとて歴史的な試合になるで在ろうこの試合を、ダイジェスト版で見るのも嫌だったので、録画予約しておいたものを帰宅して見た。
マスメディアが余りにも早実のエース・斎藤佑樹投手ばかりを取り上げていたので、駒大苫小牧のエース・田中将大投手にどうしても肩入れしてしまう自分。しかし、両投手共に尋常ではない連投を重ねているにも拘らず、見事な投げ合いを繰り広げてくれた。こうなると、どちらの投手に肩入れする等という事はどうでも良くなってしまい、心底どちらの投手にも勝たせて上げたかった。
共に剛球投手で在りながら、クールな斎藤投手には桑田真澄投手、そして感情を全面的に打ち出す田中投手には水野雄仁投手の姿をオーバーラップさせながら、自分は試合の推移を見守っていた。そう、1983年の夏の大会・準決勝で桑田投手と水野投手が投げ合ったあの試合だ。
白熱した試合は最後の最後に、「投手・斎藤v.s.打者・田中」という粋で且つ残酷な勝負で終わりを告げる。早実が駒大苫小牧を4対3で降し、夏の大会での初優勝を達成。斎藤投手は7試合で計948球、田中投手は6試合で計742球を投げ抜いての結末だった。
早実の選手達には、心から祝福の気持ちを表したい。特に、あの王さんや荒木大輔氏*1でさえも成し遂げられなかった夏の大会の優勝を、達成に導いた最大の貢献者・斎藤投手には賞賛の思いだけで在る。
そして負け投手になったとはいえ、田中投手の投げっぷりは決して斎藤投手に引けを取るものではなかった。*2彼にも目一杯の拍手を送ると共に、駒大苫小牧の選手達には「御疲れ様。」の言葉を送りたい。
素晴らしい試合を見せて貰った事に、唯々感謝で在る。
*1 荒木大輔氏と言うと、スワローズに入団して間も無い頃だったと記憶しているが、アイドル・グループ「ソフトクリーム」と共演したジョアのCMが強烈に印象に残っている。彼女等の「スキよ!ダイスキ君」という、”如何にも”なタイトルの歌に合わせて、はにかみまくりの荒木氏の姿が今でも脳裏に焼き付いている。
今回のタイトルは「スキよ!ダイスキ君」の出だしだが、このフレーズに懐かしさを覚える人も少なくないだろう。うろ覚えだが、CMで使われていた詩は「チュッ チュッ チュッ したいな♪ ピカピカする程恋して 頑張り娘になりたい♪ 宜しければ チュッ チュッ チュッ したいな♪」だったかと。
*2 両投手共、あれだけ投げ抜いた事での肩の故障が心配される。試合日程に余裕を持たすと、選手達の滞在費を学校側がどう工面するか等、様々な問題が発生してしまうのだろうが、選手達の健康面を第一に考えた試合日程を何とか組んで貰いたい。素晴らしいプレーを披露しながらも、その後故障で野球人生を棒に振る様な事が在れば、選手達自身も気の毒だし、野球界にとっても大きな損失なのだから。
それにしても、我がジャイアンツに斎藤&田中両投手が入団してくれないものか・・・。
春の選抜高等学校野球大会もそうだが、夏の全国高等学校野球選手権大会も、毎年ハラハラドキドキしながら見ている。プロ選手が見せる、良い意味での”狡賢いプレー”も魅力だが、高校球児達が見せる直向きなプレーも又別の魅力だ。彼等の姿を判で押したかの様に、何から何迄「爽やか」の一言で報じるマスメディアには正直辟易とした思いは在る。でも「明日無き闘い」、正にサドン・デスの闘いに身を投じている彼等の姿には、掛け値無しに魅せられてしまう。
大会史上最多の60本塁打が乱れ飛んだ今大会。17日の「帝京v.s.智弁和歌山戦」の9回表&裏の大逆転劇に代表される様に、逆転勝利が22試合も在ったそうで、非常に印象深い試合が多かったと思う。特に一昨日の決勝戦、そして昨日の決勝戦再試合は、後世語り継がれて行くで在ろう名勝負だった。
決勝戦が再試合となるのは37年ぶり。駒大苫小牧が優勝を決めれば、中京商業(現在の中京大中京)以来73年ぶりの3連覇達成。そして早実が優勝を決めれば、夏の大会では初優勝。様々な記録がかかった決勝戦再試合。生で試合は見られないものの、さりとて歴史的な試合になるで在ろうこの試合を、ダイジェスト版で見るのも嫌だったので、録画予約しておいたものを帰宅して見た。
マスメディアが余りにも早実のエース・斎藤佑樹投手ばかりを取り上げていたので、駒大苫小牧のエース・田中将大投手にどうしても肩入れしてしまう自分。しかし、両投手共に尋常ではない連投を重ねているにも拘らず、見事な投げ合いを繰り広げてくれた。こうなると、どちらの投手に肩入れする等という事はどうでも良くなってしまい、心底どちらの投手にも勝たせて上げたかった。
共に剛球投手で在りながら、クールな斎藤投手には桑田真澄投手、そして感情を全面的に打ち出す田中投手には水野雄仁投手の姿をオーバーラップさせながら、自分は試合の推移を見守っていた。そう、1983年の夏の大会・準決勝で桑田投手と水野投手が投げ合ったあの試合だ。
白熱した試合は最後の最後に、「投手・斎藤v.s.打者・田中」という粋で且つ残酷な勝負で終わりを告げる。早実が駒大苫小牧を4対3で降し、夏の大会での初優勝を達成。斎藤投手は7試合で計948球、田中投手は6試合で計742球を投げ抜いての結末だった。
早実の選手達には、心から祝福の気持ちを表したい。特に、あの王さんや荒木大輔氏*1でさえも成し遂げられなかった夏の大会の優勝を、達成に導いた最大の貢献者・斎藤投手には賞賛の思いだけで在る。
そして負け投手になったとはいえ、田中投手の投げっぷりは決して斎藤投手に引けを取るものではなかった。*2彼にも目一杯の拍手を送ると共に、駒大苫小牧の選手達には「御疲れ様。」の言葉を送りたい。
素晴らしい試合を見せて貰った事に、唯々感謝で在る。

*1 荒木大輔氏と言うと、スワローズに入団して間も無い頃だったと記憶しているが、アイドル・グループ「ソフトクリーム」と共演したジョアのCMが強烈に印象に残っている。彼女等の「スキよ!ダイスキ君」という、”如何にも”なタイトルの歌に合わせて、はにかみまくりの荒木氏の姿が今でも脳裏に焼き付いている。
今回のタイトルは「スキよ!ダイスキ君」の出だしだが、このフレーズに懐かしさを覚える人も少なくないだろう。うろ覚えだが、CMで使われていた詩は「チュッ チュッ チュッ したいな♪ ピカピカする程恋して 頑張り娘になりたい♪ 宜しければ チュッ チュッ チュッ したいな♪」だったかと。

*2 両投手共、あれだけ投げ抜いた事での肩の故障が心配される。試合日程に余裕を持たすと、選手達の滞在費を学校側がどう工面するか等、様々な問題が発生してしまうのだろうが、選手達の健康面を第一に考えた試合日程を何とか組んで貰いたい。素晴らしいプレーを披露しながらも、その後故障で野球人生を棒に振る様な事が在れば、選手達自身も気の毒だし、野球界にとっても大きな損失なのだから。
それにしても、我がジャイアンツに斎藤&田中両投手が入団してくれないものか・・・。

甲子園、力闘でしたね。
私は北海道出身なので駒大を応援してましたが、やはりちょと残念でした。お返事ありがとうございました。
「ハンカチは井川が先にやってたー」と叫ぶ一部マニアです(笑)
斉藤君があと5三振で徳島商坂東英二に並んだと思うと少し残念です。
数年前から「坂東英二の記録誰か破らんかな」と思っていたので。
今年は予選が雨で日程がえらいことになったし、改善案がほしいですね。
でも、これだけの素晴しい戦いを見せてくれたのですから、心からお疲れ様でしたと言いたいです。
自分の息子が選手として出場したら、親としては本当に嬉しいでしょうね。
まだまだ、先ですけど…これから息子を鍛えようかな。
かんさいやさん、わたしも~。
神奈川県では明日から新チームの試合が始まります。
さぁ、どこの試合見に行こうかな・・・?
ジャイアンツ戦視聴率の推移から、いずれは一桁台に突入するだろうなあとは思っていましたが、遂に一桁ですか。唯、個人的にはもう視聴率は余り気にしていません。それよりも、ジャイアンツが若手選手の育成をどれだけ真剣に行えるか、その一点に今は着目しています。
今日の二軍戦では、辻内投手が先発したとの事。昨年の今頃は、今回の斎藤投手(早実)&田中投手(駒大苫小牧)と同様に大注目を浴びていた彼。一軍で安直に先発させるのでは無く、或る程度時間が掛かっても構わないので、ジャイアンツを背負って立つ大エースに育て上げて欲しいです。
高校野球の醍醐味といえば、ミラクルともいえる逆転劇で、今年は智弁和歌山-帝京など印象に残る試合も多かったですね(私の地元岡山・関西高校は逆転で敗れた方ですが)。
しかし今年の甲子園のヒーローはやはり斎藤投手で、太田幸司、荒木大輔に並ぶ高校球界のアイドル誕生といったところでしょうか。しかも斎藤投手は、奪三振78を記録し坂東氏の不滅と考えられていた記録(83個)に迫ってたのですね。
記事を拝見してジョアのCMを思い出しました。あの時の荒木投手の人気もすごかったですね。荒木大輔投手にあやかって命名された松阪大輔投手が98年の大会でノーヒットノーランで優勝投手なるというのは、すごい偶然だと思います。
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今秋の両取りは実現不可能でしょうね^^;
それにしても、マスコミは大人の集まりなんだから、バカ騒ぎを煽るような取材をいい加減止めてくれないかなと思います。これからの野球界で活躍するであろう逸材たちを(もちろん斉藤君だけでなく)冷静に見守っていってほしいものです。
もうジャイアンツの視聴率がどうこういう問題じゃないという気がしています。野球に限らず好きなスボーツをTVで観戦したい人は皆お金を払ってBSで観る時代にいずれはなるような気がしています。
と言いつつ、今日は放送時間内に勝った瞬間が観られましたね。次はいつ観られるか…。