
衆議院に於ける質疑で、質問者の質問に対してきちんと答えなかったりする一方、質問とは直接関係の無い“自説”を延々と話していた癖に、質問者が自説を口にすると、「早く質問しろよ!」とチンピラの如き野卑な野次を飛ばす。
「自分は何を遣っても構わないが、他者が同じ事をするのは一切許さない。」という思考の安倍晋三首相。“首相としての異常さ”は何度か指摘して来たが、最近では“人としての異常さ”を感じてしまう。こんな人物が我が国のトップだなんて、悪夢以外の何物でも無い。
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或る寒い寒い秋の夕方。探偵術の訓練をしていた少年探偵団の井上一郎(いのうえ いちろう)君と野呂一平(のろ いっぺい)君は、奇態な緑の老婆に遭遇し、恐ろしい目に遭う。時を同じくして、港区白金の大富豪・湧水健太郎氏(わきみず けんたろう)の下に、「値打ち物の絵画と娘・登喜子(ときこ)嬢を戴く。」という犯罪予告が届いた。送り主は、怪人二十面相。出張中の明智小五郎(あけち こごろう)探偵に代わって対応した少年探偵団の団長・小林芳雄(こばやし よしお)は、湧水邸に張り込むのだが・・・。
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「江戸川乱歩氏生誕120周年」を記念し、ポプラ社から上梓されている「少年探偵団シリーズ」へのオマージュ小説も、今回読了した「恐怖の緑魔帝王」で第4弾となる。第1弾「みんなの少年探偵団」、第2弾「全員少年探偵団」、そして第3弾「少年探偵」が中々の出来だったので、「恐怖の緑魔帝王」も期待していたのだが・・・。
著者の芦原すなお氏は、小説「青春デンデケデケデケ」で第105回(1991年上半期)直木賞を受賞した実力派だが、「恐怖の緑魔帝王」に関して言えば、内容が思いっ切り“滑って”いる。「少年探偵団シリーズ」の独特な雰囲気が薄いし、読者を笑わせ様とする記述が全く面白く無く、御負けにくどい物だから、読み進めるのが非常に辛い。
又、怪人二十面相と緑魔帝王との関係、そして彼等の遣り取りが実に陳腐で、「最悪!」という思いしか無い。
総合評価は、星2つとする。