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「『蘇生望まず。』相次ぎ 蘇生や搬送中止可能へ 東京消防庁が研修」(11月27日、NHK NEWS WEB)
高齢の患者が自宅等で心肺停止になった際、救急隊が駆け付けても家族が「自宅で看取りたい。」と蘇生を望まないケースが相次いでいる事から、東京消防庁は蘇生や搬送を中止出来る仕組みを12月から導入する事になり、27日、救急隊員への研修会が行われました。
研修会には現場で活動に当たっている消防署の救急隊員等、凡そ200人が参加しました。東京消防庁では自宅等で心肺停止になった高齢の患者に付いて、「自宅で看取りたい。」と家族が蘇生を望まない場合、救急隊が掛かり付け医の指示を受けて蘇生や搬送を中止で出来る仕組みを、来月16日から導入します。
訓練は、膵臓癌の90歳の男性が自宅で心肺停止になり、家族が蘇生を望まないという想定で行われ、救急隊員は、掛かり付け医も「事前に本人の意思を確認しているか?」や、「予め蘇生しない事を想定していた症状と、現在の症状が一致しているか?」等を確認していました。
東京消防庁の緒方毅救急管理課長は「人生の最期の迎え方に付いて、家族で話し合う習慣は未だ未だ定着しておらず、関係機関と連携して、此の動きを促すと共に、新たな仕組みに付いて広く知って貰う様、周知して行きたい。」と話していました。
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「母方の祖母は癌を罹患し、其の激痛に七転八倒した上で亡くなった。激痛の余り、彼女は祖父や母に対し『御願いだから、死なせて欲しい。』と依頼した事も在った。」という事から、自分は“安楽死肯定派”だ。だからと言って、「何でも彼んでも、安楽死を認める。」という事では無い。「現代医学では治る見込みの無い病気に罹患した者が、継続して激痛等に苦しめられ、『此れでは“生きている”のでは無く、“生かされている”だけなので、死なせて欲しい。』と自身で意思を表明した場合。」等、厳しく限定されるべきとは思っている。だから、「臓器提供意思表示カード」ではないけれど、「『非常に限定された状態になった際、自分は安楽死を希望する。』といった感じの、事前に本人の意思を表示するカード。」を作って欲しい。
今回、東京消防庁が導入する仕組み、個人的には賛成だ。上記した“安楽死意思表示カード”の様な“蘇生拒否カード”の様な物が在ればより良いと思うが、掛かり付け医を介在させる等、“犯罪性”を徹底的に排除出来る形で、全国に広まって欲しい。