ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「教場2」

2016年05月31日 | 書籍関連

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第1話 創傷
初任科第100期短期課程の桐沢篤(きりさわ あつし)は、風間(かざま)教場編入された不運を呪っていた。医師から警察官に転職した桐沢は、ゴールデンウィーク明けに、最初の洗礼を受ける。

 

第2話 心眼
風間教場では、備品の盗難が相次いでいた。盗まれたのは、PCマウスファーストミットマレット。単独では使い道の無い物許りだ。

 

第3話 罰則
津木田卓(つきた すぐる)は、プールでの救助訓練が堪らなかった。教官の貞方(さだかた)は屈強な体格のスパルタ 教師で、特に潜水の練習はきつい。本気で殺されると思ってしまう程だ。

第4話 敬慕
菱沼羽津希(ひしぬま はづき)は、自分の事を初任科第100期短期課程の中でも、特別な存在だと思っている。広告塔として白羽の矢が立つのは、容姿秀でている自分なのだ。

 

第5話 机上
仁志川鴻(にしかわ こう)は、将来の配属先として刑事課強行犯係を強く希望している。元刑事だという教官の風間には、殺人捜査の模擬実習を提案している所だ。

 

第6話 奉職
警察学校時代の成績は、昇進昇級人事異動等、事在るとに参照される。美浦亮真(みうら りょうま)は、同期で親友の桐沢篤が総代候補と目される中、大きな試練に直面していた。

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3年前、多くのメディアで高い評価をされた小説教場」(著者長岡弘樹氏)。警察学校を舞台にし、様々な問題を抱える“生徒達”を、教官・風間が手荒くも思える言動で“矯正”して行くというストーリー。伏線の張り方の巧みさ等、評価出来る点も在るけれど、矢鱈と「退校」を迫る場面等、不快感覚える点が多く、個人的には「星3つ」という総合評価だった。

 

今回読了した「教場2」は、「教場」の続編。上記した6つの短編小説で構成されているのだが、全体的には今一つな内容。「第3話 罰則」の様に、早い段階で落ちが判ってしまう作品も然る事乍ら、「第5話 机上」及び「第6話 奉職」の様に、落ちが今一つ判り難い作品が在ったから。

 

受話器を上げ、『136』をダイヤルすれば、最後に電話して来た相手の特定が、有料で出来る。」等、初めて知る事実が幾つか紹介されていて、そういう点は興味深かったが・・・。

 

総合評価は、星3つとする。


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