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「7歳児不明 山林に一時放置、父『躾』・・・北海道」(5月29日、毎日新聞)
28日午後5時50分頃、北海道七飯町東大沼の山林で、北斗市追分4の小学2年、Aさん(7歳)が行方不明になったと、父親(44歳)から道警函館中央署に届け出が在った。車で帰宅途中、父親が「躾」として一時置き去りにした所、行方が判らなくなったと言う。同署は付近を捜索するとともに、保護責任者遺棄容疑の可能性も在ると見て、慎重に捜査している。
同署によると、Aさんは両親と姉の4人で車で鹿部町の公園に遊びに行き、帰宅途中だった同日午後5時頃、駒ヶ岳の麓の林道沿いの山林に置き去りにされた。父親は車で数百m走った後、約5分後に歩いて戻ったが、Aさんは居なくなっていた。
父親は当初、「山菜採りで山に入り、子供が居なくなった。」と同署に説明。虚偽の説明をした事に付いて「(躾は)公園で言い付けを守らなかった為。虐待を疑われると思った。」と釈明していると言う。同署や北斗市教育委員会によると、日常的な虐待などは確認されていない。
Aさんは身長約120cm、体重約20kg。現場は日中も、殆ど人通りは無い。
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元記事は実名が記されていたけれど、自己判断で仮名とさせて貰った事を御了解戴きたい。
ニュースでA君が置き去りにされたという現場が映し出されていたが、確かに日中でも人通りが殆ど無さそうな所だった。5月28日の札幌の日の入り時間は「19時3分49秒」という事なので、置き去りにされた当時は真っ暗という訳では無かったろう。
正直に言えば、父親の話には疑問を感じる点も在る。「虐待を疑われると思った。」と、“嘘”を吐いた理由を述べているが、息子の安否よりも自己保身を優先したと思われても仕方無いだろう。
で、「父親の話が全て正しい。」という前提で話を進めるが、「公園で人や車に石を投げ付けた事を反省させる為、A君を山林に置き去りにした。」という事だ。「親の言う事を聞かないので、子供を置き去りにして反省させる。」というのは、良く在る事だと思う。自分も子供の頃、デパートで我が儘許り言ったので、通路に置き去りにされた経験が在るし、似た様な光景は何度か見た事が在る。
でも、今回の件と全く違うのは、「置き去りにするのは安全と思われる場所で在り、尚且つ、親は柱の陰等から置き去りにした子供をずっと注視している。」という点。「人通りが殆ど無く、熊が出没する可能性が在りそうな場所に置き去りにし、子供から約5分間も目を離した。」というのは、躾の範疇とは言えないだろう。
少しでも早く、A君が無事に発見される事を祈っている。
Unknown様も、置き去りにされた経験が在るのですね。でも、親御さんは間違い無く、陰に隠れて様子を見ておられたと思います。
考え方は色々在りましょうが、個人的には「置き去り=躾」というのは在りと思っています。勿論、記事でも書いた様に、親御さんが万全の配慮をした上でというのが大前提ですが。
今回の父親、「親の威厳を保たないといけないと思った。」という釈明をしている様ですが、其れなら其れで万全の配慮をした上じゃないと、威厳も糞も無いと思います。自己保身の言い訳といい、厳しい言い方かもしれないけれど、親自身が未成熟な気がしてなりません。
今後も、何卒宜しく御願い致します。
まさに、置き去りは、最大の懲罰でもあって、実の両親だから出来る、躾けでしょうね。当人が、何故置き去りにされたのか、両親が居なければ、どうにもならない、という事を知るという事、それは、躾けによって、あからさまに周知されるものではあっても、本来、健康で素直な子であれば、成長期に加速度的に、内省して学ぶべきことだと思います。
これだけの騒ぎになるのは、何とも、理不尽でもありますね。
「大人が争点を誤ると、ミスリードにもなり兼ねない。」というのは、全く其の通りだと思います。又、躾は“親の感情を爆発させる為の行為”で在ってはならず、其れが少しでも子供に伝わってしまうと、逆効果になるでしょうね。
昔、幼稚園で先生をしていた従妹が、子供を叱る際、しゃがみ込んで子供の目線に自分の目線を合わせ、感情を剥き出しにする事無く、論理的に叱っていたのを見て、「凄いなあ。」と思った事が在ります。「子供だから。」と上から目線になるのでは無く、飽く迄も1人の人間に対して、論理的に説明し、そして納得させる。難しい事では在りますが、大事な事なんですよね。
騎馬警官や警察犬、自衛隊まで動員しての大捜索でも発見に至っていないことで、熊との遭遇や崖下に転落などの事故も懸念されますね。
「行方不明になった場所の近くで、熊の糞が見付かった。」という情報が在った一方、「彼の辺では、熊は居ない筈。」という情報も在り、情報が錯綜していますね。
又、現場の映像を見ていたら、近くに川が在る様で、川に落ちた可能性も考えられ、唯々心配。何とか無事な姿で見付かって欲しい。
私は置き去りにされた記憶が一切ないし、したこともないからこういうのさっぱりわからない。ので、一週間もたってくると「ホントはこの両親嘘ついてるんちゃうか」と思っていた。まあこんなことで全国的有名人(BBCやCNNニュースにも出たというから世界的有名人か)に一瞬なったら今後の人生が大変。子供はともかく、両親が。
諸々の状況を考え合わせると、正直、最悪の事態を考えていました。ですので、無事発見されたという報を受けた時は、「良かった・・・。」と涙が浮かんでしまいました。
「正直に言えば、父親の話には疑問を感じる点も在る。」と記事で書いた通り、申し訳無いけれど「本当に行方不明になったのだろうか?」という思いが、頭の中に在った。嫌な話だけれど、そう疑ってしまう様な出来事が余りに多いので。
7歳の子供が、6日間も頑張った事は、本当に驚き。月明りしか無い様な道、其れも熊が出没しそうな道を歩き続けるというのは、何れ程怖い事か。大人の自分でも、足が竦んでしまうだろう。“避難場所”を見付け、自分の頭で考えた上で、結果として最善の策を取っていた。本当に凄いと思います。
今回、父親が取った行動は、大きな間違いだった。其れは確かだと思うけれど、子供が無事保護された以上は、マスメディアはもう彼等を追い回さないで欲しい。
又、当該少年の両親は、今回の件を猛省する必要は在ると思うけれど、だからと言って、子育てに委縮しないで貰いたい。子供が悪い事をしたら、“常識的に許される範囲内で”きちんと叱る事はしないといけないと思うし、今回の事で過剰反応し、甘やかしてしまう事は、子供にとって決して良く無い事だから。
兎にも角にも、無事保護されて本当に良かった。